DANKAIJR PRESENTS

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古文について

 

高校時代のある日、古文の女性の先生から呼び出されました。
私は何で呼び出されたのか全くわからないまま、国語科の先生たちの部屋に入りました。
先生はものすごいけんまくで
「何か私に文句(もんく)でもあるの!あるんだったら言いなさい」
「・・・」
何のことだか、私には思い当たる節がなく、しばらく考えて、それでもわからなかったので正直に
「何のことですか?」
と尋ねました。
そうしたら
「いつも寝てるじゃないの」
という返答。
ああ、そういうことかと気付きました。
私は古文の授業のほとんどの時間、寝てました。
それは何故かというと、わからない話を聞いていると眠くなってしまうんです。
難しい話や興味のない話を聞いたり、本を読んだりしていると眠くなるでしょ。
例えば、六法全書を読まされたとしたらすぐに眠くなると思います。
日曜日の昼間に見たいテレビがなくて、ゴルフやマラソンを興味もないのに見ているとすぐ眠くなってくる。
それと一緒です。
「先生には何の文句もありません。授業の内容がホントに全然わからないんで、わからない授業を聞いていると眠くなるんです」
と正直に答えました。(んー昔から私は正直者でした)
大変熱心な、いい先生だったので、この一件のあと、私たち赤点のバカばっかりを集めて、授業後に補習を何度かやってくださいました。
それでも全然わからなかったんですけど。
先生、ありがとう。