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岡庭君方式の基本的な考え

 

一度で覚えようとしなくてもいいんです。
同じことを、何回も何回も、くどいほど反復することによって、体が自然に覚えてしまうまで反復する。
これが岡庭君方式の基本的な考え方です。
北の国からで田中くにえさんが言ってました「頭が悪かったら体を使え」ってなもんです。

ここに書いた勉強法は、単純作業をくり返すものばかりです。”問題が解けない”だとか”思い出せない”とかっていうときに感じる「あせり」や精神的な「圧迫感」を最小限に押さえて記憶に残すには一番いい方法じゃないかと思います。
わたしは岡庭君に「だまされたと思って、僕が言った通りにやってみて」と、この方法を教えてもらいました。
その言葉をそっくりそのままみなさんに「だまされたと思ってやってみて」(完全に受け売り)。

言いつくされたことかも知れないけど、あれこれ手を出すよりも、やっぱり少ない数を完全にマスターした方がいいですよ。
あれもこれも手を出すと、分からないことがどんどん出てきてあせってきますよね。
そうなると、 気持ちだけが上滑りして、頭に入ってきません。
あせらないための一番の方法は、他の参考書や問題集を見ないことです。知らなければ恐くないからあせったりはしません。
他の問題集を見て分からないことが出てくると、今やっている参考書の内容も満足に分かっていないのに、手を広げていって、結局、全部中途半端になってしまいます。
試験のときに「あっ、これどこかで見たことある問題なんだけど、んー思い出せねー!」ってなるんです。
参考書をひとつひとつ制覇(せいは)していこことが大切です。

例えば、ギターを弾きはじめのころは、まだ指の先がやわらかいので、弦を押さえている指がすぐに痛くなります。
でも次の日もまた指が痛くなるまで弾き、毎日、毎日、それをくり返していくうちに指の先が堅くなって痛くなくなってくる。
そのころには弾きたかった曲も弾けるようになってる。
これと同じで、忘れないための方法は、何度も何度も反復することによって記憶の深いところまで入れ込むことです。
忘れる以上のスピードで記憶していくんです。
そのうち暗記してしまった数の方が、忘れていく数より多くなり、完全にマスターするでしょう。
反復することで確実に脳みそのシワになるから、大丈夫、大丈夫です。
先日、私が住んでるマンションのクリーニング屋の大家さんが、仕上がってる私のスーツを店の中に置きっぱなしにして忘れていて(仕上がったら部屋のドアノブに掛けてくれることになっているんです。いいでしょ)、「ごめん、ごめん」とわたしてくれました(大家さんはよく忘れるんです)。
でも、やっぱりずっと折りたたんで置いてあったみたいで、もうシワができてました。
「これじゃあクリーニングに出した意味ないじゃん」って思いましたけど、仕方ないんでアイロンをかけました。
この話、全然例え話になってないかも知れないですけど、仮にクリーニングに出してなかったら、アイロンだけでこんなに早くスーツのシワはとれなかったと思います。しっかりした下地があるから、短時間で仕上がった。
ようするに、下地をつくっておけば仕上げは早いということです。
受験は一年365日あるうちのたった一日の数時間。
野球のピッチャーが試合前のウォーミングアップで肩をつくるように、ちょうど受験日に記憶が頂点にくるように下地をつくっておいて、あとは調整すればいいんです。