早池峰の岳集落から花巻へ向かい、東北自動車道に乗り、南へ下りました。一関ICで下り、栗駒山の北麓、須川温泉(標高約1,100m)に向かいました。実は、栗駒山の南側にも登山口があるようですが、温泉に入りたいという気持ちで、北側の登山口に向かいました。途中で道の駅があったので、遅い昼食をとるために寄ってみました。一関は”もち”が有名とのことで、”もち”ランチを食べましたが、とてもおいしかったです(帰りも寄って食べてしまいました)。道の駅のインフォメーションで、登山口近くに宿がないか聞いてみたのですが、土曜日とあっていずれも満員で断られました。
とりあえず、現地へ行けば何とかなるだろうという安易な考えで、須川温泉へ車を走らせました。およそ1時間くらいで目的地に着きました。そこには大きな駐車場と2つの大きな温泉ホテルがありました。やはり、宿泊の予約がないため、断られてしまいました。やむを得ず、温泉の前の駐車場で車中泊をすることにしました(キャンプ場もあったのですが、店とを春のは面倒なので、車中泊を選びました)。トホホホ・・・。その温泉ホテルでは500円で入浴が可能ということなので、疲れを癒すために早速入浴をしました。東北の温泉らしく、たっぷりとした湯量で、とてもゆったりとした気分を味わうことができました。
駐車場の前では夜遅くまで露天風呂の温泉が営業していたので、簡単な食事をとったあとに、また温泉に入ってしまいました。いやー、気分は最高、車中泊でも問題なしでした。この年になって車中泊が慣れてきたようで、また温泉効果もきいたのか、夜の8時には就寝し、ぐっすりと寝ることができました。
翌日は、朝の4時過ぎに目を覚ましました。すると外はもう明るく、青空が広がっているではありませんか。昨日までの天気がうそのようでした。ヤッターという気持ちですぐに飛び起きました。顔を洗って、簡易食?をとって、5時前には栗駒山に向けて出発しました。
昨日入った露天風呂の横が登山口になっており、その脇を通って登リ始めます。しばらく潅木の間の緩やかな道を登って行くと、名残ケ原の湿原に出ます。湿原を抜けると、地獄谷に出ました。地獄谷は硫黄を噴出しているようで、谷の中は立ち入り禁止となっていました。その谷の脇をゆっくり登って行くと、昭和湖という噴火口のある草原に出ました。当初は、標高も低く、観光客がハイキングする山ぐらいに思って登り始めたのですが、途中にたくさんの高山植物が次々と現れてくるので感激しました。主なもので、イワイチョウ、ガクウラジロヨウラク、ワタスゲ、鳥海山で見たアカモノ、モウセンゴケ、マイヅルソウ、コイワカガミ、ツバメオモト、ヒナザクラ、リンドウ、ハクサンチドリ、ツマトリソウ、マルバシモツケなどが見られました。ガクウラジロヨウラクの群落は見事でした。
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