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誰も教えてくれなかったささやかなHTMLテクニック
1. 

タイトルだってものを言う。


タイトルといっても、タグに書く方だよ

タイトルとは、HTMLタグでは<TITLE>と</TITLE>ではさまれる部分です。ブラウザで、あるページを開くと、ウィンドウの上部中央に表示されるヤツです。ページのなかで見せる画像にはみなさん凝るんですけどね、<TITLE>タグにはなんか、力が入っていないことがある。まあ、そのページを見ているぶんにはなくても問題ないんですが・・・

悪い例1

タイトルがない。

別に支障はありません。しかし、ネットサーフィンしていて「さっきのページに戻りたいなあ」というときに、「ジャンプ」あるいは「履歴」で参照すると表示されていない、あるいはURLが出ている、ことになります(ブラウザのタイプとヴァージョンによるようです)。

「ジャンプ」では

こうしてタイトルが表示される

すると「いったいこれは何のページだったっけ?」と迷っちゃいます。つまり、不親切。

悪い例2

タイトルはついているが、他と区別がつかない。

たとえば「HOME」とか「TOP」とか「index.html」とか。作者にとってはこれでいいのでしょうが、いろいろなサイトを歩いているときに、これでは何のページかわからない。最大の問題はブックマークして、あとで整理するときにどんなテーマのサイトかわからないことです。私はこれで何回も泣きました。しょうがなく、またダイヤルアップ接続して中身を確認するはめになります(こういう場合、ブックマークしてから内容に応じてブックマーク設定の画面上で名称を変更します。これを、ネットサーフィン中にやるのは固定料金ではない身には辛いのですよ)。

ちゃんとページ内には立派なサイト名の画像があるのに、肝心のトップページのタイトル表示が「homepage」だったりすると、怒りを通り越して情けなくなります。せっかくサイト名を工夫して差別化しているのなら、<TITLE>タグでも表示してくださいね。

悪い例3

どのページも同じタイトルがついている。

よく「日記」とあって、1か月ごとに別ファイルになっているのに、タイトルはずっと「日記」のまま、というのがあります。まず、「日記」という名前も工夫してほしいところですが、せめて「1999/04」とか付け加えてくれると助かります。

同様に、「映画」とかいうタイトルではなくて「●●のページ/映画の部屋/1999年」という風に、ある程度ディレクトリの階層を意識した表示にした方が、作る方にとっても整理しやすいはずです。

なぜ、タイトルなんか必要なの?

見てきたように、あなたのサイトの訪問者がブックマークや履歴を見るときに、手がかりとなるのがタイトルです。非常に多くのブックマークを管理している人にとってはけっこう大きな問題です。

また、つねにブラウザのウィンドウに表示されているものですから、それなりに内容を表現したものにすることは大事でしょう。

そして何より、ロボットによる検索エンジンがヒットしたときに表示するのが、ページのタイトルなのです。gooやInfoseekのようなロボット型検索では、ページ単位でヒットしますので、Yahoo!に代表される登録型エンジンのようにサイト単位で登録されたサイト名が出てくるとは限りません。

たとえば、「久松史奈」でgooで検索すると、たぶん200〜300のページが出てきますが、私のサイトでいえば「久松史奈の現在」というタイトルで出てきます(なお、「Bon Voyage!・久松史奈の現在」としていないのは、将来のサイト独立にそなえて)。しかし、ただのURLしかなかったり、どういうページか推測できないタイトルもかなり出てきます。通常はサマリーとしてページの最初のテキストを表示する設定になっていますので、それを手がかりにすることも可能ですが、検索者がその表示をオフにすると、判断基準はタイトルとURLしかありません。

というわけで、タイトルを見ればサイト内でのページの位置づけと内容がすぐわかる、というのが理想です。

タイトルでアピールする

タイトルは割り切ってURLをそのまま挿入するやり方もあります。ドメインやディレクトリが端的な名称ならそれでもいいと思います。社名/商品名/価格表のような構成なら、そのものずばりですよね。

架空の例:http://www.kaku-no-syamei.co.jp/syohin-no-namae/price.html

しかし、これだと考える手間ははぶけますが、当然英数字と限られた記号しか使えません。<TITLE>タグではさむテキストには、本文と同様にフツーに日本語が使える(もちろん半角カナなどの機種依存文字を除く)わけですから、もっとインパクトのあることもできます。

たとえば、記号や顔文字も活用できます。

例(こんなことも)

記号もいろいろ:★☆【緊急ニュース!】久松史奈の「I*DOLL」が100万枚突破!☆★

また、実は字数制限もないので、いくらでも書けます。

例(さらにこんなことも)

こんなに長くても:久松史奈の滞在するロンドン某所に極秘潜入! マンチェスター・ユナイテッドに移籍した中田の練習風景の独自撮影に成功!

(なお、言わずもがなですが、最後の例は[も]ぜーんぶ幻想または願望です。)
(これも言わずもがなですが、こういう「!」の多用は基本的には下品なだけで逆効果です。この例ではウソっぽさを強調する意味で使いました。)

と、こういうことだってできるというだけで、やれとは言ってません。たとえば、

"Bon Voyage!"2周年記念! ついにリアルタイム旅行記を開始! 久松史奈の滞在するロンドン某所に極秘潜入! マンチェスター・ユナイテッドに移籍した中田の練習風景の独自撮影に成功! さらにアイリッシュ・パブにてライブに飛び入り参加、白熱するセッションで興奮は最高潮!

こんな長いタイトルでは一度に表示されないので邪魔者扱いされます。試してみたら、「"Bon」しか表示されませんでした。ほどほどに。

いろいろな本やサイトで「ホームページの作り方」が出ていますが、こういうタイトルの付け方をきちんと書いてあるものに出会ったことがなかったんですよね。そういうコマカイところとか、一般に薦められている方法では困ることとか、けっこうあるもんです。それで、こんなコーナーを作ってみました。これから不定期に連載する予定です。お楽しみに。

(ああ、また新しいコーナーを始めてしまった。いったいどう収拾する気なんだ?>私)

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1.

タイトルだってものを言う。

2.

他のサイトにフレームからリンクするときには。

3.

ファイル名とディレクトリ名の付け方。


Text by Takashi Kaneyama 1999