【緊急特別企画】
毎日ワールドカップの行方を予想中!

(2002/05/31-06/30)


THE DAILY FORECAST:FIFA WORLD CUP 2002 KOREA/JAPAN


5月31日−6月14日【グループリーグ】

[結果]について:青字はスコアに関係なく勝敗引き分けの予想が的中したもの、赤字は不的中のもの)

5月31日(金)

【フランス対セネガル】
2030 ソウル

開幕戦で番狂わせがあるのはワールドカップではよくあること。決勝トーナメントまでの長い日程のなかで、王者フランスが開幕にピークを持ってくるかどうか?

対するセネガルはアフリカ特有の身体能力の高さに加え、組織的戦術にも長けている。波乱を起こすならこのチーム。

そういうわけで、フランスはアンリ、トレセゲ、ウィルトールの3トップに加え、ヴィエラ、プティという得点センスをもったボランチがいるだけに、ジダン抜きでも試合を支配する。

セネガルはディウフのスピード溢れる突破からのカウンターに賭ける。

予想としては、1-1の引き分け。

[結果]:フランス0-1セネガル

6月1日(土)

【アイルランド対カメルーン】
1530 新潟

アイルランドがカメルーンに先制されながらも後半に逆転して2-1の勝利をもぎとる。

カメルーンの個々の能力の高さは疑いないが、やはりゴタゴタの余波と強行スケジュールから、日本の高温多湿に耐えきれない。

アイルランドはロイ・キーンが監督との確執から離脱。戦力的・精神的支柱を失いながらも、逆にそれをバネにしてチームが結束。しぶとい守備と、執念深く繰り返すサイド攻撃とロングフィードから決勝点を奪う・・という希望。

私がアイルランドが負ける、なんていう予想をするはずがない。

[結果]:アイルランド1-1カメルーン

【ウルグアイ対デンマーク】
1800 ウルサン(蔚山)

南米予選をぎりぎりで通過し、オーストラリアとのプレーオフを制してやって来たウルグアイ。注目はもちろんレコバ。私が勝手に「インテルの吉本興業」と名付けた関西お笑い系の顔にもかかわらず、見事な足技とセンスを持っています。

デンマークは北欧の小国ながら、なかなか面白いサッカーをいつも見せてくれる。スターはほとんどいないが、その時々の選手の個性に合わせて柔軟な戦術をとってきます。小野とフェイエノールトでコンビを組んでいるトマソンがシャドー・ストライカーとして活躍するなら勝機あり。

希望としてはトマソンの2ゴールでデンマークが0-2の圧勝。でも、そううまくいくかどうか・・。

[結果]:ウルグアイ1-2デンマーク

【ドイツ対サウジアラビア】
2030 札幌

前評判はそれほど高くないドイツ。でも、ドイツはドイツ。いつのまにか、試合が終わる頃には勝っているでしょう。注目は中盤の新・司令塔バラックですが、私の勘ではあまり活躍しそうにない。しかも、直前に故障者が出て始まる前からスクランブル(緊急発進)状態。

バイヤー・レバークーゼンが主力メンバーになっている今回のドイツでは、コンディション調整が課題となりそう。なにしろ5月15日にチャンピオンズ・リーグの決勝を戦って、すぐに代表合宿、移動、キャンプという強行日程。

相手のサウジは、おそらくこの大会で最弱の座を争う最有力。アジア予選ではイランがアクシデントのように負けてくれてタナボタの出場権獲得。イスラムの教え優先のせいか、外国に出る選手もほとんどいないため、国際経験が非常に少ない。アメリカ大会のオワイランのようなスターが出る素地はあっても、長く活躍することがないのは根本的な問題があると思う。

で、予想は3-0でドイツが余裕の勝利。このおかげで、ドイツは調子をつけてしまう・・かな?

[結果]:ドイツ8-0サウジアラビア

(以上は5月31日時点に考えていた、ないし言明した内容を後日テキストにまとめたものです)

6月2日(日)

【アルゼンチン対ナイジェリア】
1430 鹿島

【予想】2−3でナイジェリアが逃げ切り

【見所】スコアはフランス大会での「スペイン対ナイジェリア」の再現。ナイジェリアが驚異的な身体能力を見せて前半で0−3とリードするも、後半は気候への対応ができずに運動量ががた落ち。しかし、アルゼンチンの反撃を2点に抑えて逃げ切る。

アルゼンチンの注目は、たぶん後半途中から投入されるアイマール(バレンシア)と、左サイドのキリ・ゴンサレス(バレンシア)。とくにアイマールは2001-02シーズンは顔が変わってたくましくなりました。まるで小野伸二みたい。逆の意味で注目はGKのブルゴス(あるいはボナーノでも同じ)で、ときどき不安定なことがあって、大ミスをするかもしれません。伝統的にはアルゼンチンは名GKを輩出しているんですが、今年は例外になりそうな予感。

ナイジェリアはアフリカ選手権でセネガルに負けて、そのせいで監督が2月に突然替わり、さらにお金でもめて(選手に飛行機代を出さなかったらしい)抗議したオリセーは招集されず。カメルーン同様、お騒がせの種には事欠きませんが、それでも勝ってしまうのがアフリカの不思議。98フランス以来、ヨーロッパの主要チームでプレーする選手も増えたし、データしかありませんが1985年生まれ(17歳!)なんてのが2人も入っているし、またまた驚きのサッカーを見せてくれるでしょう。注目選手は絶好調のFWアガホワと、私よりも背が低い右サイドのイケディア。

[結果]:アルゼンチン1-0ナイジェリア

【パラグアイ対南アフリカ】
1630 プサン(釜山)

【予想】0−0の凡戦

【見所】凡戦と書いて置いて見所もないでしょうが、唯一のスターであるチラベルが出場停止なので、本当に見所がない。パラグアイは守りは強いんだけど、攻撃はチラベルのFKと20歳のサンタクルスくらいしか武器がない。

南アフリカは予選での組み分けに恵まれた、としか言いようがない。選手のなかで知っているのはマッカーシーとフォーチュンしかいないし。でも、きっと私が知らないだけで、すっごい選手がきっと出てくるんでしょう。

[結果]:パラグアイ2-2南アフリカ

【イングランド対スウェーデン】
1830 埼玉

【予想】1−0、オーウェンのゴールでイングランドが辛勝

【見所】注目のベッカムですが、試合に出るとか出ないとかの前に、そのキャプテンシーにエリクソン監督は期待しているようです。それよりもイングランドにとって痛いのはガリー・ネヴィルとジェラードが怪我で出られないことでしょう(選手登録されていない)。とくにジェラードの正確なロングフィードからオーウェンへ、という飛び道具は見物なんだけどなあ。ないものねだりになってしまいました。

スウェーデンにも魅力的な攻撃陣がいます。守備だけじゃないんです、スウェーデンは。とくにリュングベリ(アーセナル)の突破とラーション(セルティック)の決定力はワールドクラス。しかし、どーも運に恵まれないような気がする。私がトリノで見たユヴェントゥス(2軍メンバーだった)対アーセナルではリュンングベリは枠に嫌われて1-0で敗戦してましたし。ラーションは2000-01シーズンにゴールデン・シューを獲得した点取り屋で、私がグラスゴーで見たときも2得点(試合は5-1の圧勝)していて、好きな選手なんですけど。

イングランドでは、ヘスキー、オーウェンの2トップと左サイドの両コール(DFアシュリーとMFジョー)が私のひいきです。あと、懐かしのシェリンガムがキャップ数を増やすかも見たいなあ。ただし、38歳のGKシーマンが最大の不安かも。

[結果]:イングランド1-1スウェーデン

【スペイン対スロベニア】
2030 クァンジュ(光州)

【予想】1−2でスロベニアが初出場で金星

【見所】スロベニアはEURO2000でユーゴ相手に3-0とリードして慌てさせた前歴もあり、侮れません。個人的には2002の"Wonder Team"となる予感がしています。この予想には期待もあります。旧ユーゴの小国に、頑張ってほしい。注目はズラトコ・ザホビッチ。こいつの決定力は神懸かり的。

スペインは前評判が高い割には本大会で勝てない。でもメンバーは揃ってます。カニサレスの怪我で正GKになったカシージャスはスペインのブッフォンというか、10代から期待されて順調に伸びてきました。RMADでは一時スタメンからはずれましたが、実力はあります。男前だし。他にラウル、、ルイス・エンリケ、メンディエタ、イエロと有名どころがたくさん。私のひいきではディエゴ・トリスタンとバレロンのデポルティボのコンビとバルセロナのシャビ。でも、たぶん控え。しかし、私の不安はイエロとナダルのCBふたりがいまいち信頼しきれないところ。フランスがセネガルの技術とスピードに屈したように、1960年代生まれの世代に引導を渡す試合になるような気がする。

[結果]:スペイン3-1スロベニア

ではでは。

Sunday, 02 June, 2002

6月3日(月)

2回目にして、早くも苦しい展開。昨日の私の予想はまったくハズレでしたね。失礼しました。当たったのはパラグアイ対南アフリカの引き分けぐらいですが、これは「凡戦」とけなしたのがとんでもない! ってくらいの熱戦だったみたいで(地上波中継なし)、いやはや。

さて、気を取り直して本日の予想です。

【クロアチア対メキシコ】
1530 新潟

【予想】2-0でクロアチア、スコア以上の圧勝

【見所】メキシコはいつも楽勝のはずの北中米予選を非常に苦しみました。今回のメキシコははっきり言ってタレント不足。その中で話題を集めそうなのが98フランスで「ペンギン・ドリブル」(両足の間にボールをはさんで跳んで移動)で名を馳せたブランコ。この人が最大の得点源なんですね。

クロアチアは内戦の影響で空白の世代ができてしまい、シュケル、プロシネツキ、ボクシッチ、ヤルニといったベテランが中心にならざるを得ないため、前回以上の上積みは期待できません。でも、ペルージャで中田と組んでいたラパイッチとか新星オリッチ22歳とかがいるし、DFにはコバチ(バイエルン)、シミッチ(インテル)がいる。しかも、ここは独立したばかりながらバスケットボールやテニスでも世界的プレーヤーを輩出するスポーツ大国。やってくれるでしょう。

[結果]:クロアチア0-1メキシコ

【ブラジル対トルコ】
1800 ウルサン(蔚山)

【予想】1-1、ブラジルがやっとドローに持ち込む

【見所】不調が伝えられるブラジルですが、ブラジルはブラジル。前にロナウドとリバウド、トップ下にロナウジーニョを置いたトライアングルは脅威です。しかもベンチにはまだジュニーニョ、デニウソンがいる。しかし、いまいち守備が安定しない。よく言えば攻撃的、有り体に言うとムラ気。

トルコにはビッグネームはハカン・シュクル(パルマ)くらいしかいませんが、クラブレベルではガラタサライをはじめ、欧州を席巻しています。侮れないというよりも、このグループの首位をブラジルと争うだろうというのが私の希望的予想です。中核はバストゥルク(レバークーゼン)、その他技術レベルの高い中盤は見物。オカンという名前だけで日本に受けそうな選手はインテル所属、たぶん先発、というより中心選手です。

[結果]:ブラジル2-1トルコ

【イタリア対エクアドル】
2030 札幌

【予想】3-0でイタリア、トッティ、デル・ピエロ、カンナバロのいい男が1ゴールずつ

【見所】個人的見解ではイタリアはベスト8止まりなのですが、それ以上にエクアドルが弱い。エクアドルが南米予選を勝ち抜けたのは、ホームの試合を必ず高地キトでやって持久戦に持ち込んだから、というのがもっぱらの説です。ブラジルやアルゼンチンは代表選手の半分はヨーロッパ暮らしですしね。そういうわけで、イタリアが試合順に恵まれてゴールラッシュという予想です。

イタリアではゴール予想で挙げた3人の他に、ガットゥーゾという闘志溢れる(というかラグビーの大八木みたいなキャラ)選手が私のひいきです。

エクアドルではFWデルガドが少ないチャンスを生かせるか。長髪の司令塔アギナガのパスが冴えるか?

[結果]:イタリア2-0エクアドル

ではまた。実は私、9時36分東京発新幹線に乗って日帰り帰郷なんですう。

07:20
Monday, 03 June, 2002

6月4日(火)

懲りもせずにまだやろうとしています、この毎日予想。

本日の最大の見所は「埼玉の空席数」。いちおう、余っていた分をネットで売って売り切れたことになっていますが、「まだ残席がある」という推定・憶測が流れています。私の観測では、FIFAは残席状況を伝えないのではなく「伝えられない」、つまりどの席がどれくらい売れ残っているのか把握し切れていないのだと思います。まことに不幸なことですが、98年につづいての社会面ネタのチケット騒動。もはや怒りを通り越して泣けてきます。

なお、私は本日午後の電話販売で5日のドイツ対アイルランド戦ゲットに賭けます。もともと、3次販売で狙っていたカード(最初の予備抽選を通過し、代金まで納めたのにはずれた)ですので、なんとかしたいもんですが・・。どうなることやら。

さて、昨日の予想はクロアチアが大ハズレ。この蒸し暑さはベテランには辛いのでしょう。4年前のナントでも後半ばてていたし(それでも日本は負けた)。ブラジル対トルコのPKでは、「あれはエリアの外のファウルでFKだ」という誤審説がなんとブラジルのテレビから出ています。もちろん判定は覆りませんが、あの韓国の審判は国際水準からすると「未熟」という評価が押されてしまったようです。イタリアは、後半を流して2-0で終わっちゃったようです。実は昨日は実家へ日帰りでダイジェストしか見ていないのでした。あしからず。

【中国対コスタリカ】
1530 クァンジュ(光州)

【予想】1-1のドロー。

【見所】中国が決勝トーナメントに進出する、と予想する人の多くは「だって監督がミルティノビッチだから」と言う。メキシコ、コスタリカ、アメリカ、ナイジェリアをいずれも決勝トーナメントに導いた名将、今度もやってくれるか? ちなみに私はDFのファン・ズーイが好きです。彼の奥さんは元スッチーの美人でまったく頭が上がらないそうです。

コスタリカの注目は点取り屋ワンチョペですが、故障からの回復が思わしくなく、FWには新鋭の起用があるかもしれません。もうひとり挙げるなら中盤のフォンセカ。

[結果]:中国0-2コスタリカ

【日本対ベルギー】
1800 埼玉

【予想】0-0のドロー。

【見所】この大会、今まで無得点で終わった試合はないのですが、このカードはちょっと点が入る予感がしない。というか、私はいまだに日本の守備が危なっかしくて見ていられない。フラット3自体はいいとして、最終ラインの位置がむやみに高すぎるし、コーナーキックでもゾーンで守る。よくいえば「未来形」ですが、かなりの集中力の持続と中盤での運動量が必要です。もし、このシステムで3連勝するようなら、この大会で最大の戦術的収穫でしょう。

もちろん、日本を応援しない訳ではありません。私の予想は日本対ロシアが1-1のドロー、グループリーグ最終戦前にロシアとベルギーが1勝1分け、日本が2分け、チュニジアが2敗となり、日本がチュニジアに3-0で勝ち、ベルギーとロシアは引き分けで3チームが1勝2分けで並んで得失点差で日本が1位通過・・というものです。どうかな?

ベルギーと言えばシーフォ。いや、もういません。ベルギーは公用語が3カ国語(フラマン語=オランダ語、ワロン語=フランス語、ドイツ語)あるように民族的背景が多様で、加えて旧植民地の人もいますから、フランス代表のような多民族合同チームです。で、こういうチームはいいキャプテンがいると力を発揮します。そういわけで、ウィルモッツをはじめ、右サイドのベルハイエンとたぶん1トップをはる若いソンクの3人が要注意かと。

[結果]:日本2-2ベルギー

【韓国対ポーランド】
2030 プサン(釜山)

【予想】2-1で韓国が執念の逆転勝利。

【見所】注目は韓国GK(たぶん控え)キム・ビョンジの髪型。あのたてがみが懐かしい。それはともかく、韓国は最近上り調子です。しかも若手の登用が当たっている。長幼の序を重んじるお国柄か、韓国代表は合宿でも若手とベテランは食事のテーブルが別だったそうですが、監督がヒディンクになってから、食事は若手とベテランを同じテーブルに配して会話させるようにしたらしい。ホン・ミョンボはじめJリーグの選手も多いので、そこでの体験もあってチーム内はかなりオープンになり、それとともに成績も上がっています。

私の好きなソン・ジョンウォンは出ませんが(年だしなあ・・)、23歳の新鋭FWソル・ギヒョン(アンデルレヒト)、ペルージャではぱっとしないが代表では中核のアン・ジョンファン、スピードが魅力のイ・チョンスなどなど、さらにJリーグ勢ではユン・ジョンファン(セレッソ大阪)、パク・チソン(京都パープルサンガ)、ユ・サンチョル(柏レイソル)、ファン・ソンホン(柏レイソル)がいます。厳しいグループに入っちゃいましたけど、頑張ってほしいなあ。

対するポーランドは攻撃はナイジェリアから帰化したオリサデベ頼み。この人、爆発するときはすごいけど、駄目なときはまったく駄目。DFは高くて強いが脆い。日本が市川の低いセンタリングで崩したように、早いタイミングでの正確なクロスとか、サイドをえぐっての崩しが有効でしょう。

[結果]:韓国2-0ポーランド

そういうわけで、大会5日目にしてすでに疲労気味です。選手は5日に1回の試合だけど、見る方は毎日3試合だからなあ・・。この予想もいつまで続くことやら・・。

ではまた。

10:28
Tuesday, 04 June, 2002

6月5日(水)

まずは懺悔。私、日本の実力を過小評価しておりました。

日本、よかったです。中盤でつなぐサッカーを捨ててカウンターを防ぐ策に出た。守備でもゾーン主体ながら、人につくときはついて徹底マーク。美しい攻撃サッカーよりも勝ち点(勝ちではない)を取りに行って、しっかり引き分けた。しかも2点も取って。勝てたのに・・と思いつつ、先制されてから逆転して一時は2-1でリードしたのだからやっぱり凄い。

その上は韓国。1954年、0-9でハンガリーに敗れ(あのときのハンガリーは天下無敵でしたが)て以来の初勝利は完璧なサッカーでのスコア以上の圧勝でした。本家オランダよりも、よっぽどいいサッカーでした。応援も凄かったし。

そういうわけですが、あまりに長文は資源の無駄遣いということで、今回から大幅に短くします。

【ロシア対チュニジア】
1530 神戸

ロシアが2-0で勝利。というか、チュニジアがこのグループHで3敗するのは既定路線のもようで、どれだけ得失点差を稼げるかが決勝トーナメント進出の鍵と目されています。

ロシアの注目は19歳のイズマイロフ。一部で「2002年のオーウェンとなるか?」と騒がれている逸材。さらに18歳のシチョフもいる。ヨーロッパのビッグクラブへの移籍を希望する若手にとっては格好の舞台になりそう。

チュニジアは監督が内紛でやめるわ、正GKが突然代表引退するわ、今年に入ってテストマッチで勝ちなし、得点なし、とよいニュースがほとんどない。頼みは2トップを組むだろうジトゥーニとジャジリ。

[結果]:ロシア2-0チュニジア

【アメリカ対ポルトガル】
1800 スウォン(水原)

個人的には優勝「してほしい」候補筆頭のポルトガルがついに登場。もちろん、ポルトガルが3-1で勝利。2-0でやめときゃいいのに、攻め続けて失点を喰らい、でも終了間際に1点加えて3-1・・という予想なんですが。

ポルトガルはスターがたくさんいるのですが、私の期待はヌーニョ・ゴメス。EURO2000で衝撃的なデビュー(イングランド対ポルトガル戦、0-2のビハインドから3-2の逆転勝利)を果たし(その試合を現地で観戦したのがちょっと自慢)、準決勝でPKの判定に抗議して審判をこづいて半年かそこらの長期出場停止をくらう。スタメンかどうかわかりませんが、大舞台で活躍しそうな男です。あとはフィーゴ、セルジオ・コンセイソンあたりがゴールしそう。

アメリカは90年大会から4回連続出場中。サッカー不毛の地とはいえ、移民の国だけあってサッカー大国出身の選手も多い。スターはいませんが、侮れません。20歳になったばかりの中盤ビーズリーに期待。

[結果]:アメリカ3-2ポルトガル

【ドイツ対アイルランド】
2030 鹿島

ああ、見たかった・・。アイルランドがもちろん2-0で勝ちます。だって好きなんだもん、アイルランド。

カメルーン相手に引き分けスタートのアイルランドは、主将ロイ・キーンの帰国騒動を乗り越えてチームが結束している感じがします。前にはロビー・キーン、左にはイアン・ハートという注目株がいます。頼むから勝ってね。

ドイツはいきなり8点とっちゃいましたが、それはサウジが守備をしていなかったから。あれで波に乗るのか、それとも逆に呆けるのか? たぶん、容赦のない点の取り方からみて、かさにかかって攻めてくるでしょうが、そこがアイルランドの網に引っかかってしまう。ふふふ。とにかくアイルランドに勝って欲しいのだ。だいたい、監督のフェラーは選手時代に90年イタリア大会の対オランダ戦でライカールトを人種蔑視発言で挑発し、口論のあげく唾を吐きかけて両者退場になった前科(?)がある。それはともかく、ハットトリックという派手なデビューをしたクローゼはもともとポーランド生まれで、どちらの国籍を取るか悩んだ末、ドイツを選んだ(ファーストネームは「ミロスラフ」)わけで、昨日のポーランド惨敗に奮起する可能性もある。それにしてもツィーゲのあの髪型はなんだ?

[結果]:ドイツ1-1アイルランド

ああ、今日も長文になってしまった。失礼しました。

09:14
Wednesday, 05 June, 2002

6月6日(木)

アイルランドがロスタイムに劇的同点弾。いい試合でしたねえ。でも、ポルトガルが負けてしまった・・。

そして、ロシアの弱点が判明。DFの足が遅い。チュニジアのFWにいいように走られてました。とくにオノプコは判断も寄りも遅くていまにも足がもつれそう。森島あたりがかき回せば勝機大。場合によっては、私、9日は横浜へと前線を移動してサポートしたいと思います(←それが何の役に立つ?)。

さて本日、私は埼玉に出撃して参ります。

それでは、今日の予想。

【フランス対ウルグアイ】

2030 プサン(釜山)

手負いの王者が2-1で執念の逆転勝利。ウルグアイはレコバのFKで先制、フランスはプティとデサイーの得点。

[結果]:フランス0-0ウルグアイ

【カメルーン対サウジアラビア】
1800 埼玉

エムボマとエトーのゴールで2-0。サウジは2敗で1次リーグ敗退決定。

[結果]:カメルーン1-0サウジアラビア

【デンマーク対セネガル】
1530 テグ(大邱)

デイウフとトマソンが1点ずつで1-1のドロー。というか、引き分けてくれないとフランスが危ない。さもなければデンマークよ勝ってくれ。ここも「死のグループ」という様相を呈してきました。

[結果]:デンマーク1-1セネガル

なお、5年前、国立のUAE戦でとんでもない笛を吹いた審判と、先日のベルギー戦の審判はふたりともコスタリカですが別人でした。コスタリカは平和憲法のある好きな国のひとつですが、あの審判技術では決勝トーナメントに進めないでしょう(審判も1次リーグでセレクションされる)。

6月7日(金)

さて、もうすぐ3時ですが、日本対ロシア戦の電話販売はいまだに「ただいま、この電話は・・」です。もうとっくに売り切れているだろうに。

急いで予想を。

【スウェーデン対ナイジェリア】
1530 神戸

0-2でナイジェリア勝利。これだけ暑いと北欧チームはばてばて必至。

[結果]:スウェーデン2-1ナイジェリア

【スペイン対パラグアイ】
1800 ジョンジュ(全州)

0-0の引き分け。スペインは4年前と同様にパラグアイの堅守に苦しむ。

[結果]:スペイン3-1パラグアイ

【アルゼンチン対イングランド】
2030 札幌

2-1でアルゼンチン。初戦で見せた完璧な動き(ポジションチェンジ、そのサポート、オフ・ザ・ボールの動き・・)からして、イングランドの守備は耐えきれない。

なお、フーリガンに対する過剰反応で、ただの陽気なサポーターたちは大迷惑をくらっているようです。酔って大声をあげて集団で踊るくらい、温かい目で見てください。日本の花見の馬鹿騒ぎみたいなもんです。中継していたテレビを消すとか店を閉めるとか警官で囲むとか、無粋を通り越して「無知・非常識」です。

[結果]:アルゼンチン0-1イングランド

ではまた。
あ、埼玉スタジアムはキレイなところでした。帰りは歩いて15分のはずの駅まで45分ほどかかりましたが。

15:07
Friday, 07 June, 2002

6月8日(土)

忙しいのですぐに予想へ(ビデオを録っても見るヒマがない)。

【南アフリカ対スロベニア】
1530 ウルサン(蔚山)

1-2でスロベニアが奇跡の粘りを見せて勝ち点3。

もともとタレント不足のスロベニアは唯一のスターであるザホビッチと監督がもめて、ザホビッチは「追放」、監督はワールドカップ終了後に辞任することに。なんとかロイ・キーンのいないアイルランドが結束しているように、災い転じて福となす・・としてほしいものです。もはや、予想ではなくて願望です。

[結果]:南アフリカ1-0スロベニア

<ちょっといい話>前回の対スペイン戦を韓国にまで応援に行ったJEF市原サポーターの家族が、試合終了後にゼレ・ミリノビッチ選手からユニフォームを手渡されたそうです。市原ユニで応援する家族への感謝への気持ちでしょう。もらった娘さんは感激で半泣き状態に。

<国歌ネタふたつ>南アフリカの国歌は名曲として有名なんだそうです。見られる環境にある方はぜひ注目(というか注耳とは言わないか・・)を。また、韓国対ポーランド戦で歌われたポーランド国歌が超スローアレンジだったため、臨席していた大統領が怒ったそうです。ちなみに歌ったのはポーランドの歌姫のエディータ・ゴーニアック。選手も歌えなくて、ポーランドチームは公式に「ショックを受けた」と声明を発表。

【イタリア対クロアチア】
1800 鹿島

1-2でクロアチアがスター軍団を下す。

私は「イケメン」という言葉というか、それを粋がって使うヒトたちがどーも嫌いでして、動物的オスみたいな感じしか受けないのですが、その流れで「でるぴー!」とか「とってぃーー!」と(ひらがな表記が似合う発音で)叫ぶ女性たちの気がしれません。ホテルまで追っかけて警備の仕事を増やすにいたってはもってのほか。「私を、私だけを見てくれたーー!」とか、アホかいな。

そういうわけで、イタリアに非はありませんがクロアチアを応援します。だいたい、あれだけの才能溢れるプレイヤーがいながら中盤を省略して8人で守るイタリアの姿勢が気にくわない。この点ではヨハン・クライフにまったく同感。

[結果]:イタリア1-2クロアチア

【ブラジル対中国】
2030 ソギポ(西帰浦)

2-0でブラジルが胸のすく勝ち方(を、してほしい)。

中国も悪くないのだけれど、コスタリカ戦では押しているときに点が取れず、ちょっと気を抜いたときに失点を喰らってしまいました。ブラジルが相手、ってことでモチベーションが高く保てるようであれば中国にも勝機が巡ってくるかも。

[結果]:ブラジル4-0中国

<やっぱり気持ちさ>ドイツ対アイルランド、フランス対ウルグアイ、アルゼンチン対イングランドと毎日見応えのある試合がつづいています。見ていて感じるのは「思いの強さ」。精神論で勝てるとはまったく思いませんが、テレビの画面からでもほとばしるような闘志というかスピリットというか、気持ちが伝わるものですねえ。戦術や技術を語るのも愉しいのですが、見る人を引きつけるのはもっと違うエモーショナルなもののような気がします。

そういうことで、私は小国をメインに応援したいと思っております。ちなみに「試合を見られなくても面白い」と評されているのはアイルランドとメキシコのサポーター。それならば、と横浜でのサウジ対アイルランドを見に行こうかと思っていたりします。

ではまた明日(←まだやるんかい!)

11:30
Saturday, 08 June, 2002

6月9日(日)

みなさまお忙しいなか、私はこのイベントだけに集中しております。すみません。

【メキシコ対エクアドル】
1530 宮城

クロアチアがイタリアに勝ったため、俄然このグループは混戦になりました。そのなかでエクアドルだけが置いてきぼりになる可能性大。というか、エクアドル相手に勝ち点3を取れないチームが脱落するでしょう。で、私の予想は1-1でエクアドルが意地を見せる、というものですが・・。

[結果]:メキシコ2-1エクアドル

【コスタリカ対トルコ】
1800 インチョン(仁川)

この勝者が日本が決勝トーナメントに進出した場合の相手になると思われます。ブラジルは連勝で1位抜けの可能性が高いからです(日本が1位通過する、ってのは確信しております)。私の希望はトルコが1-0で勝ってコスタリカと勝ち点で並び、最終戦で中国を3-0で破って2位・・という結果なんですけども。なんか、中国にも頑張ってほしいんですが、経験の差は歴然。

[結果]:コスタリカ1-1トルコ

【日本対ロシア】
2030 横浜

自信を持って「2-0で日本が勝利」。ロシアの守備から2点は取れます。ベルギー戦の失点はセットプレーでクリアしたあとのラインの上げ下げの問題だけ(しかも、ビデオをよく見たら2点目の失点では敵の飛び出しを察知して下がろうとした宮本がみごとにブロックされていた・・)。モストボイが出てきたら、日本の思うつぼ。ロシアの中盤はスピードダウンし、パスカットの狙いどころがわかりやすくなります。

唯一の不安は「私の予想がよくはずれる」ってことだけだ(←反省しなさい)。

それではみなさん、横浜に念力を送りましょう(私は相場が30万円と聞いて出動を見送りました)。

[結果]:日本1-0ロシア

14:54
Sunday, 09 June, 2002

6月10日(月)

昨日はいい勝ち方をしましたね、日本。

その興奮もさめやらぬ今日、「韓国対アメリカ」という因縁ゲームがあります。

【韓国対アメリカ】
1530 テグ(大邱)

韓国がまたも2-0で勝ってソルトレークの恨みを晴らす。アメリカもいい攻撃力を持っていますが、けっこう型にはまっているので、よく研究すれば韓国は止められるはず。2連勝であっても、このグループは3チームが勝ち点6で並ぶ可能性があるので、まだ決勝トーナメント進出は確定しない(と思う)。

[結果]:韓国1-1アメリカ

【チュニジア対ベルギー】
1800 大分

日本の運命に直接関わる戦いは1-1の引き分け。これで日本、ロシア、ベルギー、チュニジアが勝ち点4、3、2、1ときれいに並ぶ。予想の根拠は、ベルギーは正統なサッカーをするチームの攻めには持ちこたえるが、チュニジアのようにシステムがあってないようなチームには意外にもろい。しかも大分は盆地性で暑い。チュニジアの2失点はミスからであって、崩されたわけではなく、ベルギーが大量点を取る展開にはならないだろう。それにしても、あのチュニジアのGKのプレーは非常に不安だが・・。

[結果]:チュニジア1-1ベルギー

【ポルトガル対ポーランド】
2030 ジョンジュ(全州)

ここはもう、ポルトガルに勝ってもらわないと困る。いまや、私の予想では決勝は「日本対ポルトガル」なのである。たぶん、セルジオ・コンセイソンのポジショニングが鍵。中盤の底で頑張れば吉、トップ近くで張るようであれば苦戦必至(出なかったりして・・)。

[結果]:ポルトガル4-0ポーランド

【予想されるベスト16】

ついでに、現時点での決勝トーナメント進出チームを予想しました。

グループA:1位 セネガル 2位 デンマーク
グループB:1位 スペイン 2位 南アフリカ
グループC:1位 ブラジル 2位 トルコ
グループD:1位 ポルトガル 2位 韓国

グループE:1位 ドイツ 2位 アイルランド
グループF:1位 イングランド 2位 アルゼンチン
グループG:1位 イタリア 2位 クロアチア
グループH:1位 日本 2位 ベルギー

で、日本はトルコを破って「順当に」ベスト8進出。ついでイングランドに競り勝ってベスト4。準決勝ではブラジルに勝ってしまう・・。という妄想を育てております。さてさて。

15:18
Monday, 10 June, 2002

6月11日(火)

秘かに"You'll never walk alone"の歌詞を暗記しております。どこで歌えるのかはわかりませんが。いい曲ですよね。

では、ついに来た運命の第3戦の予想。

[グループA 1530]

デンマーク 勝ち点4 得失点差1 得点3
セネガル 勝ち点4 得失点差1 得点2
ウルグアイ 勝ち点1 得失点差-1 得点1
フランス 勝ち点1 得失点差-1 得点0

フランスは最下位ながら、デンマークに2点差以上で勝てば水原の試合結果に関係なく自力で決勝トーナメント進出が可能だが・・。その場合はデンマークが脱落。同様にウルグアイにも可能性はある。もしかしてもしかすると、史上初の「抽選」か?

【セネガル対ウルグアイ】
スウォン(水原)

セネガルが1-0で勝って1位通過(勝ち点7)。レコバ不発でウルグアイ(勝ち点1)は涙を呑む。

[結果]:セネガル3-3ウルグアイ

【デンマーク対フランス】
インチョン(仁川)

フランス猛攻で一時は2-0とするも、トマソンが終了間際に1点返してスコア1-2でフランスは勝ちながら得点不足に泣く(フランス:勝ち点4、得失点差0、得点2に対し、デンマーク:勝ち点4、得失点差0、得点4)

[結果]:デンマーク2-0フランス

[グループE 2030]

ドイツ勝ち点4 得失点差8 得点9
カメルーン 勝ち点4 得失点差1 得点2
アイルランド 勝ち点2 得失点差0 得点2
サウジアラビア 勝ち点0 得失点差-9 得点0(脱落決定済み)

【サウジアラビア対アイルランド】
横浜

これがtotoなら、1点でよい。アイルランドが0-2で快勝。サウジも初戦のようなだらしないことはないにせよ、勝つにはほど遠い。アイルランドは勝ち点を5に伸ばして2位通過。もしもカメルーンとドイツが引き分けると得失点差の争いになるので、2点は取っておきたい。

[結果]:サウジアラビア0-3アイルランド

【カメルーン対ドイツ】
静岡

勝った方が1位通過。負けたら脱落。アイルランドが負けるまたは引き分け、ということが考えにくいだけに、ドイツは最低でも引き分けねばならない。で、ドイツは余裕の得失点差「8」なので、リスクは犯さないだろう。先制したら、やたらつまらない試合になる可能性もあるが、カメルーンが先制すればゲルマン魂の猛攻が見られるでしょう。で、私の予想は1-1の引き分けで、ドイツ:勝ち点5、得失点差8で1位通過。カメルーンはアイルランドと得失点差の争いで泣く。これからは毎日が天国と地獄です。私は、14日に日本の決勝トーナメント進出を見届けたあと、大久保界隈にでも行って韓国をみんなで応援しようかと思っています。スカパー(日本テレビの実況が苦手なので)の入っている店のあたりもあるし。誰か、一緒に行きますか?

[結果]:カメルーン0-2ドイツ

10:54
Tuesday, 11 June, 2002

6月12日(水)

疲れも見せずに本日も予想中。ちなみに、私は意図的に新聞(とくにスポーツ紙、夕刊紙)・雑誌を見ていません(日本の報道にはほとほとあきれた)ので、下記のデータはテレビを見て記録し、自分で集計しております。ミスがあったらこっそり教えてね。

[グループF 1530]

スウェーデン 勝ち点4 得失点差1 得点3
イングランド 勝ち点4 得失点差1 得点2
アルゼンチン 勝ち点3 得失点差0 得点1
ナイジェリア 勝ち点0 得失点差-2 得点1(脱落決定済み)

「死のグループ」の最終章。すでに希望のないナイジェリアが、どんなモチベーションで戦ってくるかがカギ。戦意喪失していればイングランドの楽勝だが、ここでスターたちに一泡吹かせてやれ、ってばかりにかかってくれば乱戦は必至。イングランドは勝てば確定、引き分けると・・あら、どう転んでも勝ち上がるわ(詳しくは省略)。スウェーデンも引き分け以上でOK。アルゼンチンは自力で這い上がるためには勝利が必要。他力の場合、引き分けてなおかつイングランドが2点差以上つけられて負けたケースに限られる。ここの1位はデンマークと、2位はセネガルと対戦するため、とくに1位を取るために云々ではなく、目の前の勝負に賭けるでしょう。

【ナイジェリア対イングランド】
大阪

ナイジェリアの潜在能力は恐るべきものがある。自分の市場価値を上げるためにも、国の名誉のためにも、勝ちに来るというのが私の予想(希望)です。イングランドはいいチームですが、依然として守備の不安定さは解消されていない。アルゼンチンが無得点に終わったのは不必要に慎重になったためで、ナイジェリアの力とスピードに任せた攻めにイングランドの中盤は破綻するでしょう。かといってナイジェリアの守備はもっと脆いので、2-2の引き分けか。

[結果]:ナイジェリア0-0イングランド

【スウェーデン対アルゼンチン】
宮城

スウェーデンは落ち着いて引き分け狙い。アルゼンチンはボールを圧倒的に支配するもゴールを割れない。フランス対ウルグアイを彷彿とさせるようなスコアレスなのに息がつけない試合になるのではないか。しかし、最後はバティに代わったクレスポが決勝ゴールを決めて1-0でアルゼンチンが薄氷の勝利(というか、ここでアルゼンチンも消えたら、あまりに寂しい・・)。ということで、アルゼンチン1位、イングランド2位で勝ち抜け。

[結果]:スウェーデン2-1アルゼンチン

[グループB 2030]
スペイン 勝ち点6 得失点差4 得点6(進出決定済み)
南アフリカ 勝ち点4 得失点差1 得点3
パラグアイ 勝ち点1 得失点差-1 得点3
スロベニア 勝ち点0 得失点差-3 得点1(脱落決定済み)

ここの1位の次の相手はアイルランド、2位にはドイツ。問題はスペインの考え方で、1位を取りに行くまたはチームを固定して考えるのであれば、あまりメンバーを変えずにくるし、1位2位にこだわらず、主力を休ませてリザーブメンバーに経験を積ませるのなら大幅にメンバー変更してくるだろう。う〜ん。98年のフランスはグループリーグ第3戦を控え中心で戦って、そのおかげで決勝トーナメントを勝ち抜けた、という評価もあるのですが。果たして?パラグアイは、スペインに真面目に戦ってもらって勝ってもらわない限り、チャンスがない。しかし、前回98フランスではスペインがブルガリアを6-0で下したのに、ナイジェリアがあっさりパラグアイに負けちまって沈んでしまった。あの恨みを今回晴らそうとするかもしれない。さてさて?

【南アフリカ対スペイン】
テジョン(大田)

スペインは淡泊に戦って2-1で南アフリカが勝ってしまう。

[結果]:南アフリカ2-3スペイン

【スロベニア対パラグアイ】
ソギポ(西帰浦)

パラグアイはサンタクルスのゴールなどで0-2で勝つのだが、スペインが真面目に試合をしてくれずに涙を呑む。結果は南アフリカが逆転で1位通過、スペインは2位となる。スペインは粘っこいアイルランドよりも中盤が弱いドイツを相手に選んだ、という見方もできるかも。ふう。

[結果]:スロベニア1-3パラグアイ

実は10日までの32試合の予想と結果を照合したところ、的中率は13/32=41%でした。どーも競馬のクセが抜けず、どーしても穴狙いになってしまうせいかなあ。そのうち、スコアも的中したのは4試合。ああ、難しい。

ではまた。

14:24
Wednesday, 12 June, 2002

6月13日(木)

今大会随一の攻撃的で美しいサッカーを見せていたアルゼンチンが姿を消しました。いやはや。いいチームが必ずしも勝つとは限らない。

また、いいチームが必ずしもいい試合をするとは限らない。私、ナイジェリア対イングランドを見ていて、ついに寝入ってしまいました。パラグアイの鬼気迫るゲームに比べてやる気も覇気もない。ぷんぷん。

気を取り直して予想へ。

[グループC 1530]
ブラジル 勝ち点6 得失点差5 得点6(進出決定済み)
コスタリカ 勝ち点4 得失点差2 得点3
トルコ 勝ち点1 得失点差-1 得点2
中国 勝ち点0 得失点差-6 得点0(脱落決定済み)

ブラジルの勝ち抜けと中国の脱落が決定しており、残る椅子をコスタリカとトルコが争う。中国は昨日のナイジェリアのように露骨な戦意喪失はないだろうが、しかしあの水準のサッカーで勝てるとも思えず・・。ブラジルも、伝統的なやり方であれば、あまりメンバーを変えずに、調子を維持するためにも手を抜かないはずだ(そういうときのブラジルって、ときどきポカをするのだが・・)。

【コスタリカ対ブラジル】
スウォン(水原)

ブラジルにとっての消化試合とは思えない、いいゲームになるでしょう。お互いに攻撃的に四つに組むが、ブラジルが1-3で勝利して1位通過。

[結果]:コスタリカ2-5ブラジル

【トルコ対中国】
ソウル

点差をつけて勝ちたいトルコだが、気合いが空回りして前半はノーゴール。しかし、後半に地力を発揮して2-0で勝つ。これで得失点差をプラス1とし、コスタリカが2点差で負けて得失点差0となったために逆転で2位に。・・というシナリオだと、トルコが上がれるぞ、という希望的観測でした。

[結果]:トルコ3-0中国

[グループG 2030]
メキシコ 勝ち点6 得失点差2 得点3
イタリア 勝ち点3 得失点差1 得点3
クロアチア 勝ち点3 得失点差0 得点2
エクアドル 勝ち点0 得失点差-3 得点1

実は、2連勝したメキシコも脱落する可能性があり、2連敗のエクアドルにもかすかな望みがある。メキシコは勝ち点1を加えさえすれば、1位通過。しかし、イタリアに負けてなおかつクロアチアが勝つと(その可能性はかなりあるが)、勝ち点6で並んだ3チームによる得失点差の争いになる。また、エクアドルはクロアチアに勝ってなおかつイタリアが負けた場合に、2位に勝ち点3で3チームが並ぶ得失点差争いに持ち込めるのだが、その場合には2点差以上つけてクロアチアを上回る必要があり、さらにイタリアが2点差以上で負けた場合にやっと得失点差で並ぶ・・ということで、確率の低い戦いではある。昨日のパラグアイのような奇跡はあるのか?

【エクアドル対クロアチア】
横浜

戦いぶりから見て、エクアドルには悪いが勝敗の帰趨は明らか。やってみないとわからないけど。2戦目で大胆な若返りに成功したクロアチアが意地でも勝つ。スコアは0-2か。

[結果]:エクアドル1-0クロアチア

【メキシコ対イタリア】
大分

その1:負けられないイタリアが、後半にPKであげた得点を守りきって0-1で勝つ。で、勝ち点6で3チームが並び、得失点差でメキシコが沈む・・という予想はメキシコに厳しすぎるか? 

その2:メキシコは引き分けでいいが、イタリアは勝つ必要があるので、イタリア戦には珍しく攻撃的で面白い試合になるかもしれません。でも、慣れないことをやったイタリアがカウンターを喰らって失点することも考えられる。ネスタ、カンナバロ、マルディーニのDFは間違いなくワールドクラスですが、旬の時期はもう過ぎているし・・。すると1-0でメキシコが1位通過、イタリアが涙を呑む展開・・?さあ、どっちだ? ええい、ついでだ、私はイタリアが沈む方に賭けよう。

[結果]:メキシコ1-1イタリア

ではまた。
15:12
Thursday, 13 June, 2002

6月14日(金)

とうとう来ました、「決戦の金曜日」。イタリアもどーにか決勝トーナメントに進出したし、トルコも勝ち上がったし、ブラジルは派手に得点しつつ、やっぱり守備はどこか疎かだったりして、気分はいつものワールドカップ。全然違うのは日本が余裕で決勝トーナメントに行ってしまうことだ。4年前ナントで流した涙は無駄ではなかった・・。

平日の午後ではありますが、インターネットで速報しているところもありますし、ラジオもやっているし、だいたいこの時間帯にそわそわ仕事するよりも、一緒に喜ぼうではあーりませんか。

それでは本日の予想。

[グループH 1530]

日本 勝ち点4 得失点差1 得点3
ロシア 勝ち点3 得失点差1 得点2
ベルギー 勝ち点2 得失点差0 得点3
チュニジア 勝ち点1 得失点差-2 得点1

すべてのチームにチャンスが残っているが、圧倒的に有利なのは日本。勝ち点でリードしている上に、2位と3位が直接対決してくれるところが組み合わせの妙。勝っても引き分けても、さらに負けても1点差以内なら決勝トーナメント進出なのである。わはははは。

ロシアは勝つか引き分けでOK(詳しくは省略するが、引き分けでも他の試合関係なしに自力進出)。ベルギーは勝つことが必要。引き分けでは不可。チュニジアは2点差以上で勝てば日本を上回るため、他の試合の結果によらず進出できる。

【ベルギー対ロシア】
静岡

どういう結果でも日本には関係ない、ということではあるが、個人的には料理のうまい国を応援する。ということで、ベルギーがしぶとく1-0で勝つ。

[結果]:ベルギー2-0ロシア

【チュニジア対日本】
大阪

チュニジアの弱点その1:不安定というより「ヘタ」なGK。前線でプレスをかけてバックパスを何度もさせれば、いつかミスする可能性大。ミスまでいかなくてもうまく組み立てさせなければ非常に有利。

チュニジアの弱点その2:ボールを持ちすぎる。というか、キープ能力のある選手がベン・アシュルしかいない。つっかけるまでもなく、パスコースを限定して長い正確なパスを出させないようにすれば心配なし。

チュニジアの弱点その3:守備はボールに集まる傾向があるので、高速サイドチェンジやサイドからの崩しで大量得点が可能。

チュニジアの要注意ポイント:早いタイミングでの長いパスからまっすぐ走られると厄介。ドリブルもトラップもさほどうまくないが、あせってファウルで止める展開は避けたい。パスの出所を抑えるべし。

勝つためにその1:早いパス回しで幻惑して相手を疲れさせる。

勝つためにその2:両サイドのスペースを使ってクロス、エリアに深く侵入してマイナスのパス、中央での壁パス突破・・で早い時間帯で得点を連取し、戦意を喪失させる。

かくして私は「0-3で日本の圧勝」と予言する。もはや予想ではない。「予知」といっても過言ではない。ああ、シミュレーションしているだけで泣けてきた・・。

[結果]:チュニジア0-2日本

[グループD 2030]

韓国 勝ち点4 得失点差2 得点3
アメリカ 勝ち点4 得失点差1 得点4
ポルトガル 勝ち点3 得失点差3 得点6
ポーランド 勝ち点0 得失点差-6 得点0(脱落がすでに決定)

問題は、1位通過すると次の相手がイタリアということだ。2位通過ならメキシコと対戦だが、中2日というきつい日程になる。ううむ。しかし、もはや1位か2位かよりもとにかく通過しないといけない。

韓国もアメリカも勝つか引き分けで進出が確定する。ポルトガルは、勝てば進出。引き分けの場合はアメリカが負けることが条件になる(得失点差はポルトガル有利のため)。エクアドルがクロアチアを絶望の淵に叩き込んだように、古豪ポーランドが最後にドラマを演出するのか?

【ポーランド対アメリカ】
テジョン(大田)

これまでの2試合を見た限りではアメリカ優位は動かない。しかもアメリカは国民のほとんどがワールドカップよりもNBAにうつうを抜かしているみたいだし、プレッシャーがないからのびのびやるだろうなあ。しかし、サッカーはやってみなければわからない。私の願望は「韓国とポルトガルが生き残る」ことであるので、ここはポーランドに奮起していただこう。ついにオリサデベが爆発して2-1でポーランド勝利、でどうだ?

[結果]:ポーランド3-1アメリカ

【ポルトガル対韓国】
インチョン(仁川)

最後の最後に残った大一番。勝った方が勝ち残る。う〜ん。本当なら2チームとも連勝して消化試合になるはずだったのになあ。悔やんでも仕方がないので、アメリカが負けることを前提にしてシナリオを作ると・・。

ポルトガルがフィーゴのFKで先制、さらに後半から交代出場のヌーニョ・ゴメスが追加点。終了間際、怒濤の攻めを見せる韓国はホン・ミョンボがCKから押し込んで一矢報いる。だがそのまま2-1でタイムアップ、うなだれる韓国に「アメリカ敗れる」の報が入って一転歓喜の渦に・・。どーでしょう、こんな筋書きは?

[結果]:ポルトガル0-1韓国

ではまた。

08:56
Friday, 14 June, 2002

[結果]:

グループA:1位 デンマーク 2位 セネガル
グループB:1位 スペイン 2位 パラグアイ
グループC:1位 ブラジル 2位 トルコ
グループD:1位 韓国 2位 アメリカ

グループE:1位 ドイツ 2位 アイルランド
グループF:1位 スウェーデン 2位 イングランド
グループG:1位 メキシコ 2位 イタリア
グループH:1位 日本 2位 ベルギー

青字=的中 緑字=出場は当たったが、順位が異なる 赤字=不的中)


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