ホテルに戻って、電源の確保。まずはデジタルカメラ用のニッケル水素電池の充電。しかし、買ってきたプラグアダプターに電圧トランスが直接ささらないため、間に延長コードをはさむ。そのうえでトランスに直接充電器を差し込む、という複雑な接続になってしまった。

PowerBookの方はフリーヴォルテージなので、買ってきた電源プラグとACアダプターと2400をつなぐだけだ。おお、ちゃんと充電中をしめす稲妻マークだ。

これで、ウルトラマン生活ともお別れだな、と思ったら・・・フリーズした。しかも、まだほとんどアプリケーションを起動させないうちに。かなり青くなったが、とにかく強制再起動してようすを見る。

とりあえず、最優先は通信回線の確保である。データポートのあるところなんて滅多に泊まれないであろうから、このチャンスを逃したくない。

だが、つながらない。モデムスクリプトを変えて試す。ダメだ。電話は・・・生きている。モデムセーバーで極性をチェック・・・OKだ。電話番号は・・・合っている。外線は9。

プロトコルとか認証以前に、モデムが機能していないか、サーバーが反応していないか。

こういう場合の私の解決策は・・・

「果報は寝て待て」

ということで、MP3にして持ってきたチーフテンズを聞きながら横になった。それが、不幸の始まりとも知らずに。

（第21話：フリーズの嵐。モデムは応答しない。　了）

text by Takashi Kaneyama 1999