BON VOYAGE!

「哀愁のヨーロッパ」
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3月21日(木) トリノ→ミラノ

ホテル探しで汗をかく。

トリノからミラノへ。

ポルタ・ヌオーヴォ駅で11時10分発のECの指定が買えた。ECなどの国際列車は遅れが少ないのだ。

若干のユーロ現金を引き出してから、駅のバールで待つ。なかなか掲示が出ない。背中が痛む。11時にようやく17番線の掲示が出て乗り込む。

サッカー系のサポが予約なしで乗って車内で立っている。ときどき英語だが、仲間内では聞き慣れない言葉で会話している。彼らは、イスラエルからやってきたハポエルのサポーターで、トリノでユーヴェ対アーセナルを見てミラノへ行くところだった(実は私も同じだが)。

モスクワも、パルマも行ったんだそうだ。ううむ。今年はいいシーズンなんだろうなあ。私の向かいのイタリア人青年はユーヴェのサポで、「ミランを倒してくれ」とハポエル・サポを激励していた。

ホテルを求めて

ミラノ中央駅のツーリスト・インフォメーションにてホテルリストと地図をもらう。窓口は、挨拶してもお礼を言っても無言のままの失礼なオヤジであった。

今回は駅から北西方面をめざす。3つ星中心に当たって7軒目にてバストイレ付きダブルのシングルユースを50ユーロで決める。しかし、今晩1泊だけしかない、という。それなら、明日チューリヒへ行くことにしよう。


なかなかきれいな部屋で、窓の外は中庭。机もテレビも電話もある。

ホテル探しに1時間近くかかったので、少し休む。さて、今日のチケットを探しに出るか。いや、その前に明日のチューリヒ行きを確定させておこう。

お買い物。

ホテルを出て、最寄りのメトロにもぐる。ここから中央駅まで2駅。この間を荷物を担いで歩いてきたのだ、と思うとぼーっとする。キオスクで1日乗車券を買う。これは「uno biglietto giornaliero」と言う。人間は学習するのだ。

中央駅の予約窓口は、待ち時間が長い。国際列車は自動販売機が使えない(パリではブリュッセル行きがマシンで買えるのに・・)。やっと4時に買えて、FNACへ向かう。ここでは今晩の試合は完売。ついでに書籍売り場に行って料理関係を物色。

この辺にあるはずの「PECK」という食料品店を探す。某ガイドブックの地図から手持ちの地図に転記したのだが、ややずれた場所で発見。いわゆる高級食材の店で、おみやげ用のバルサミコ酢やオリーブオイルもある。しかし、実は日本でも買えるのである。他にフルーツジャムや乾燥ポルティーニがあるが、品揃えは多くない(よくいえば厳選している)。結局パスして何も買わなかった。めざすのは大きなスーパーマーケットである。

某ガイドブックに記載されているもう1軒の「Esse Lunga」めざしてメトロに乗る。しかし、これは見つからない。某ガイドブックの地図はきわめて信用性が低いので、ホテルに戻ってから手持ちの資料から住所で検索してみよう。

そうなると、と。中央駅構内のスーパーへ。ここでいくつか品物を買っておく。足は痛いし、試合の時間も近づいているので、いったんホテルに帰還。

さあ、サン・シーロは今日も燃えているのか?

photography and text by Takashi Kaneyama 2002

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