BON VOYAGE!

「哀愁のヨーロッパ」
SPECIAL


INDEX
3月20日(水) 20:45 Juventus - Arsenal

がら空きのスタンド。

(UEFA チャンピオンズ・リーグ2次グループリーグ最終節)

高をくくって、チケットもないのにホテルを午後6時50分に出た。「試合の1時間前にスタジアムに着けば楽勝」という読みだ。先週、バイヤー・レヴァークーゼンにボロ負けしたユヴェントゥスに、すでにベストエイト進出の可能性はない。しかも、今日の試合にはデル・ピエロもトレセゲもネドヴェドもいない。昨週末のセリエAのゲームではユーヴェのウルトラスが試合ボイコットに出てさみしい試合になった。今日は、まちがいなく当日券が出るし、しかもたぶんいい席だ。

ということで、トラムとバスを乗り継いでスタジオ・デッレ・アルピに着き、なんの苦労もなく東側バックスタンドの2階Tribuna interoの席72ユーロを正規の窓口でゲット。ダフ屋は40ユーロの席を43ユーロで売りつけようとするが、誰も相手にしない。だって、定価でほとんど並ばずに買えるのだから。


やっぱり、スタンドはガラガラ。

アーセナルはベストエイト進出はこの試合如何だから、もちろん本気。


前半、リュングベリがGKに倒されたように見えたがノーファウル。

退屈なまま、後半へ。やる気も技術も見えない「へたくそユーヴェ」がついにPKを献上。


さて、アンリが蹴ったPKの行方は・・上の写真をクリックするとムービーが見られます。


ダーヴィッツの疾走。


後半なかば、ユーヴェがCKから先制。

そういうわけで、ユーヴェ 1-0 アーセナルという結果に。

観客がすくなくて見るのはラクだったが、ゲームもスタンドも退屈な試合で、「金返せ!」ってくらいにレヴェルが低かった。アンリとヴィエラはやっぱりいいなあ、と思ったが。リュングベリには、たぶん厄日。ユーヴェは凡ミスが多くて問題外。

さて、ユーヴェ・サポは勝ったのに実に静かに帰る。帰途のトラムもがら空きだった。初めて乗る路線だったが、見覚えのある広場で降り、途中でジェラートを買って食べながら帰った。試合はつまらなかったが、気分は上々。口笛を吹いて深夜の街を歩く。

movie, photography and text by Takashi Kaneyama 2002

CONTENTSに戻る