BON VOYAGE!

「哀愁のヨーロッパ」
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3月19日(火) (ナポリ)→トリノ

無賃乗車で罰金36ユーロ。

5時過ぎには目が覚めた。まだ外は暗い。海岸線が見える路線なのだが・・。

妙に背中が痛い。クッションのせいかもしれない。トリノ・ポルタ・ヌオーヴォ駅には7時22分に着いた。


この駅舎にはアール・デコの香りがする。

ツーリスト・インフォメーションが開くのを待つことなく、ホテル探しに取りかかる。6軒目のAstoria Hotel、三つ星で62ユーロに決める。しかも、まだ8時半なのに今すぐチェックインできる、という。さっそく荷を解き、ナポリでは出来なかったメールの受信やら、写真の整理やらをする。

さらにシャワーを浴びて洗濯をして、ちょっとだけのつもりで仮眠したら・・もう午後2時だった。


Stadio delle Alpiには人の気配がほとんどなかった。

トリノでは、明日のユヴェントゥス対アーセナルさえ見れば、あとはおまけである。もしかしたらチケットを売っているかも? と下見を兼ねてスタジアムへ。バスの切符を売っていそうなTabacchiが見当たらなかったので、「大丈夫だろう」と高をくくって切符なしでvia Bertolaから72番に乗る。遠い。

しかも、スタジアムではチケットを売っていないどころか掲示もなかった。本当に明日試合があるのか?

帰路、鼻歌などやりながらバスに乗っていたら、検札にひっかかった。私のほかにルーマニア人2人。私はパスポートも不携帯だったが、罰金36ユーロで放免。ルーマニア人たち(パスポート出していたからわかったのだが)は降りて事情聴取。やっぱり、無賃乗車なんてやるものではない。切符は0.77ユーロでしかないのだから(私は面倒くさかったのと時間を節約したかったのだが・・・言い訳ですね、はい)。

ホテルまでの道は、アーケードになっている。楽器屋、ジェラテリア、書店・・。何軒かの書店を回ってコンパクトな伊英・英伊辞典を購入。セルフサービスのカフェテリアでサラダ、パスタ、ジュースの簡単な夕食を摂る。

photography and text by Takashi Kaneyama 2002

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