<4.> 11月18日:GLASGOW CELTIC「6Goals, it's a Paradise!」 |
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【注】 パラダイスは本当だった。 セルティックはアイリッシュのチームである。カラーは緑、胸にはシャムロック。そして、現在は首位。15試合で負けなし、13勝2引き分け。しかも13失点もしながら36得点という、荒々しくも攻撃的なサッカーだ。 開始早々から、攻め込むセルティックは雨あられとシュートを浴びせる。しかし、先制したのはハーツ。セルティックはDFのマークの連携が乱れて、最初に打たれたシュートをゴールインされてしまった。あららら。アンディも回りも「Unbelievable...」と首を振る。 すると、直後に5番ヴァルゲーレンが得点。あっというまに1−1。執念で押し込んだ。中盤でもみあう展開が続いた30分過ぎ。ゴール前の混戦から、一瞬の隙を縫って25番モラヴィックのシュートがゴール隅へ。2−1。 するとそれから入るわ入るわ。7番のヘンリク・ラーションと35番ムジャルバイが連続ゴールして4−1で前半終了。ハーツにとっては災厄のような展開になってしまった。 セルティックは応援もアイリッシュでメロディーがケルト風。で、流れる場内音楽がビートルズの「ヘイ・ジュード」とか「レット・イット・ビー」。こんなに楽しいことはないぜ。元気いっぱいに歌いまくる。そう、ここはパラダイス。 アンディが「楽しんでるかい?」と聞いてきた。
あとの願いはこっち側のゴールで得点シーンを見せてほしい、それだけだ。 しかし、当たり前だが3点もリードすれば攻めは慎重になる。後半は静かに進み、30分過ぎからセルティックは少しずつ守備的に交代選手を入れていく。アンディは、早々に帰っていった。残り10分、勝利は確定している。 だが、パラダイスにはまだ続きがあった。残り10分を切ってから、攻め急ぐハーツをあざ笑うかのようにラーション、19番ペトロフが連続ゴール。 ![]() ゴールへと転がるボールを見送るしか術がないハーツのGK。 ![]() 喜び爆発。 ついに6−1。 ハーツには災厄どころか、もはや手の施しようのない悲劇になった。そのままタイムアップ。私が見た4試合はすべてホームチームが勝利、しかもリヴァプール戦が4−1、セルティック戦が6−1とお祭り騒ぎの勝利。このぶんで行くと、次は8−1か? photography and text by Takashi Kaneyama 2000 |
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