11月16日・インヴァネス「バッグパイプを買った。」 |
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ちょっとだけScotish。 朝食にポリッジ。塩を所望するとアンが喜ぶ。ポリッジに砂糖を入れるのはEnglish wayなのだそうだ。Scotishなら塩が本式らしい。 カローデンへ行くというと、小さなブロシャーをくれた。それによるとバスなら12番が行くのだが、玄関にあったバス時刻表に12番がなく、代わりに1、2、3番がカローデンに行くようで、それぞれ1時間に3、4本出ているので安心して出かける。 ![]() アンの飼い猫、アンバー。ものすごくシャイ。 スコットランドのヒロイン。 まずは裏手のインヴァネス城へ。この城の前にフローラ・マクドナルドの立像があるのだ。 南西に向かって右手をかざして眺めやっているところを見ると、小舟で脱出したボニー・プリンス・チャールズを見送ったところであろう。 ![]()
とまあ、スコットランド史のハイライトというか、このとき以来、スコットランドは辛いことばかり。キルトの着用禁止とかバッグパイプの演奏禁止とか、クラン(氏族)に基づいたハイランドの文化を剥奪されてイングランド化が進んでいく。いわゆるクリアランスは人間を追い出して羊を住ませるものだし、ときは産業革命勃興期に入って、追い出された人間には低賃金の労働力か移民か、という厳しい選択が待っていた。 バスはどこだ? で、その歴史的戦闘の場所、カローデンへ行こうとバスを探す。1回目「郵便局のところのバス停に行け」。2回目「カローデンには行くが、Battlefieldには行かない。あそこで、青いバスだ。2時間に1本くらいかな?」。 よくわからんぞ。「青いバス」とかじゃなくって、会社名か番号で言ってくれ。しょうがないのでインフォメーションに行こうかと思っていたら、さっきのバスの運転手がわざわざ降りてきて「ここ、ここ。え〜と、次は10時35分だな。青いバス、青いバスだからね!」とバス停を教えてくれた。おお、そこまで親切に。 で、つまりは12番のバスのことなのだった。45分ほど待つので、近くのCDショップでScotishを3枚ほど買う。バスはほぼ定時にやって来たが、停車せずに徐行するだけなので、アピールして止める。冷や冷や。素晴らしい景色のなかを走るのだが、バスのガラス窓が埃だらけで曇っていた。ううむ。もうちょっと磨いてもらえんかね。 ![]() ただの草地だが、そこここに各クランの墓碑代わりの石が立っている。 帰りのバスは2分早く来て、やっぱり止まらないので手を振って乗せてもらう。そのまま出発。 バッグパイプを買ってしまった。 バルナイン・ハウスというハイランド音楽のセンターというか博物館へ。テーマごとに曲が聞けるはずなのだが、故障多し。 どうも「electronic bagpipe」というものがあって、ショップで売っているらしい。それは果たして・・・。あった。350ポンド(約6万円かな?)。しかし担当者がいないので触らせてもらえない。ちょっと待つ。 そして彼がやってきた。練習用らしいのだが、ただのエレクトリックではなくて、なんと、MIDI出力があった。エレクトリック・フィドルのようにプロがステージで使うものではない。しかし、普通の練習用チャンターではドローンが出ないのに、これだと出るし、ピッチも可変だ。ドローンって、あの通奏低音みたいに「ブーー」って鳴っているヤツ。あれがないと、バッグパイプらしく聞こえないからね。イヤホン付属で、ミニプラグ接続でアンプにつなげば外に音も出せる。なにより、軽くて小さい。肝心の音は・・・ちょっと近似値というかなんというか。イヤホンの性能によるのかもしれないが。 どっちにしろ、今回は練習用のチャンターかブーダン(という打楽器)を買うつもりでいたので、教則本とCDと合わせて購入。おお、こんな高い買い物は久しぶりだ。 それから川沿いを散歩し、劇場のレストランから川が見えて気持ちよさそうだったので、ランチタイムぎりぎりだったが、辛うじてハギスとギネスを頼んでゆったりとする。 さらに川の中州のネス島へと足を伸ばし、またまた「怪物」をスケッチして帰った。 ![]() photography and text by Takashi Kaneyama 2000 |
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