2月4日
出会いと版画 U 〔彫刻家の巻〕


会っておきたい人物を見つけたら、そのとき行動を起こすべきです。彫刻家砂澤ビッキもその一人でした。東京の画廊でビッキの作品を見て以来、会って見たい思いはあったのですが、「北海道!まあ、ついでのときに」と思い時が過ぎてしまいました。その、ついでの時に、音威子府のアトリエを訪問したときは、ビッキが亡くなった後でした。怠け癖を後悔しています。「埼玉から来ましたか!ビッキが健在でしたら今夜は帰さなかったでしょうね。人好きのビッキでしたから」と出迎えてくれた奥様に案内されてビックリ。一人の人間がその魂を打ち込んで取り組めばこれだけのことが出来るのかと驚かされました。展覧会では味わえないビッキその人の気迫を頂きました。作品はその後制作した「BIKKY讃歌」の連作です。

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