トゲオアガマFAQ

このFAQは、The Uromastyx Home Pageより、その主宰者の、Mick&Karen Fagre さんの許可を得て、翻訳転載させていただきました。

THANK YOU VERY MUCH 、Mr.& Mrs Fagre.

トゲオアガマFAQ パート1

Q.一定の食餌をとった場合、どのくらいの時間でトゲオアガマはフルサイズに成長しますか。

 通常、どのくらいの成長速度ですか。

 何歳くらいで性成熟を迎えますか。

A.現在のところ、トゲオアガマがどのくらいでフルサイズになるか決定する方法は分かっていない。

 私が年齢を区別する唯一の方法は、彼らの睡眠量である。

 若い者は、1日中活動することもあるが、成体では1日のうちほんの数時間活動し、後は動かずにしばし

 ば寝ている。

 性成熟年齢は種類によって異なる。

 オルナータで2年、エジプテクスで3−5年、アカントゥルスで2−3年。


Q.私のトゲオアガマがフルサイズになったとき、彼に新しいテラリウムを用意すべきか、あるいは

 現在のままでよいのか。

A.これは今のテラリウムがどのくらい大きいかによる。

もし、トカゲが長さが2フィート’、幅が6インチ”であれば、ケージは8フィート’*2フィート’が必

要である。

これは幅、長さともその個体の4倍という事になる。

もちろん、いつでもそれ以上の大きさを与えることは何の問題もない。(鑑賞するためにも)

特に、さらにもう1匹入れるためには大きい方がよい。


Q.彼らの年齢の判別方法は?また、その寿命は?

A.現在のところ、正確に年齢を判断する方法はない。

サイズによって推測することは可能だが、成長率が違うので不正確である。

これはまた彼らがどのくらい生きるのかを知るための障害にもなる。

彼らは少なくとも10−15年は生きることが知られており、適切な栄養と世話が与えられるなら、

35年以上生きることが推測されている。


Q.私はトゲオアガマを色々と違った温度帯で見たことがあるが、どれが正しいのか?

A.これらは私がもっとっもしばしば見ている温度範囲で、なおかつ私も実行している

夜  60−82F(ケージの中全体)

バスキング部位 110−130F(昼間のバスキングスポット下)

避難場所  80−90F(ケージのホットスポットと反対側)


Q.規則的に夜間に温度を変えることは重要ですか?

A.これはとても重要です。

もし、トゲオアガマを冬のあいだも暖かく、活動的に過ごさせると、甲状腺腫を誘発し、何年間かにわた

って次第に悪化する。

この問題を防ぐには、夜間にケージの温度を下げないといけない。

また、冬は光の周期も変化させないといけない。出来る限り自然の光周期に近づけるよう努力する。


Q.熱ランプは重要ですか?

ホットロックと蛍光管で白熱球の代わりに使用できますか?

A.トゲオアガマも他の爬虫類と同様、適切な光源無しではその食物から必要な栄養素を十分に得ることが

出来ない。

光源の違いが、痩せたトカゲや、健康的に太ったトカゲを作る。

もしトゲオアガマを、十分な紫外線のある、明るく熱い砂漠のようなケージで飼育して(夜間は温度を下

げて)なおかつ太らない場合は内部寄生虫がいることが推測される。


Q.私のオルナータトゲオアガマが、体に腫瘤を形成しました。なぜこの様なことが起こり、またこれは危

険ですか?

A.オルナータの腫瘤形成は、十分なビタミンD代謝が行われている状態で、とても効率的にカルシュムを蓄

えるようにするために起こる。

この腫瘤はトカゲの命取りにはならないが、カルシュウムの欠乏を示唆する。

十分なカルシュウムがあっても、ビタミンDがないとその代謝がうまくできない。

これらの砂漠性のトカゲは、その生息地でカルシュウムが不足しがちであるから、カルシュウムを体内に貯

蔵する技術が進化していった。

自然界では、十分なヴィタミンDがあるので、そこではその代謝の問題は起こらない。

飼育下では、彼らは少量のカルシュウムと大量のビタミンDを必要とする。


Q.私の成体のトゲオアガマは、コオロギやミールワーム、豆腐やチーズなどの蛋白質を受け付けない。

この様な完全な植物食でかまいませんか?

A.多くのトゲオアガマ(特にオルナータとアカントゥルス)は、野生下で多くの昆虫を食べ、これらの蛋白

源無しでは適切に飼うことが出来ない。

エジプテクスは唯一、普通には昆虫や虫を食べない種類である。

気難しいトゲオアガマに蛋白を食べさせるには、騙すことである。豆腐を細かく刻み、好物のグリーンに混

ぜることにより彼らは誤ってそれを食べるようになる。

うまくいけば彼らはその味を覚えるようになる。


Q.私のトゲオアガマは通常の3倍以上食餌をし、そしてまた脱皮をしているようである。

この二つは関係があるのか?

A.はい、これはよいサインです。

この意味するところは、あなたのトゲオアガマが大きくなるために食餌を必要としているという事である。

唯一問題があるとすればそれは以前食べていた食餌の量である。

もし食餌が4倍にもなったら、それはあまりにも多すぎる。そしてあなたはそれを獣医に連れていくべきで

ある。それは内部寄生虫を示唆する。


Q.私がそのトゲオアガマを手に入れたとき、彼はくすんだ色で、あまり動かず食も細かった。

今、彼はとても明るい色で活動的(特に夜間)、そして1日に大きな一握りのサラダを食べる。

我々は彼を90Fに常に保っている。これはかまわないか?

A.これは一見彼は健康そうに見える。しかし、あなたは温度の変化をつけていない。

これは彼が夜間にとても活動的になることにより明らかである。

もし、彼らに日中の高温と、夜間の低温を与えれば、彼は日中に活動を開始するであろう。


Q.私のトゲオアガマは健康なように思えるが、脱水症状と夜間に下痢便が見られる。これはどう言ったこと

が言えるか?

A.これは寄生虫がいるサインです。直ちに獣医に行きなさい。


Q.生きたワックスワームや、スーパーワームはトカゲを傷つけると聞いたが、これは本当ですか?

A.私は、あなたが心配しているような、スーパーワームがトカゲを傷つけるといったようなことは信じるこ

とが出来ない。


Q.私のトゲオアガマはエジプテクスとしてテキストに記載されているものより大きいように見える。

しかし彼らはカラフルで温度によって色が変化する。

テキストにはこの種類ではこの様なことは起こらないと書いてある。

オスは通常ブラウンで、暖めるとブライトイエローになる。メスは黒で、白っぽく変化する。

私のは本当にエジプテクスですか?

A.エジプテクスではないでしょう。

私もどのような資料においてもこの様な色彩変化が見られたといったような記載を見たことがない。


Q.ある朝、トゲオアガマが目覚めたとき、白い物が鼻孔の周りに見られた。しばらくするとそれはなくなっ

た。ある人はそれを脱皮といったがそれはしばしば起こっている。これはなに?

A.これはトカゲが自然に余分な塩分を取り除く行為です。人間もまた、余分な塩分を放出する。

汗をかいたとき、白い線や輪が残ったりします。

トカゲの汗と考えられています。


Q.トゲオアガマの性判別法は

A.この質問に対する簡単な答は、

オスは通常、幅広い顎を持ち、尾の付け根が広い、大腿孔がより多い、(これは大腿部の内側にある)

これはもしあなたが比較する物をなにも持っていない場合には助けにならない。

私は、Philippe de Vosjoliの、Basic care of Uromastyxを見ることお奨めします。


Q.私はトゲオアガマに水を与えていない。しかし彼らは水を食べ物からとっている。

そして彼らは大食いであるから十分な水分を食餌から得ているような気がする。

私は彼らをたまに水に浸けることの長所についていぶかしく思っている。

私はいくつかの本で一月に1回、彼らを温浴させることが健康につながると書いて有るのを見たが、その必

要はないように思う。

どのように考えますか?

A.もしあなたが食餌から十分な水分を得ていると思ったら、温浴は迷惑なことかもしれない。

もし、脱水症状や脱皮不全の問題が見られれば、その時は温浴させるべきである。

ラビットフードや鳥のエサ、ドライフルーツなどの多食は脱水を招く恐れがある。

もう一つの水分を与える方法は、野菜をあたえる時常に水をくぐらせて、なおかつその水を切らずに与える

ことである。


Q.私は霧吹きをすることが自然の生息地におけるトゲオアガマの露に濡れることを再現するのによい方法だ

と聞いたが、これは正しいのか?またどのようにすればよいのか?

A.これらのトカゲが自然界においてどれほど水を得ているのか、誰も知らない。

またある種は、全く水を必要としないかもしれないし、一方では日常的に水分が必要なものもある。

この質問に対しては答えられない部分がある。

もし脱水したトゲオアガマがいたら、私は通常霧吹きの代わりにそれを水に浸ける。

もしあなたが水に浸けることよりも霧吹きが得策だと思うなら、その様にしてみると良いと思う。

決して霧を岩や砂以外の床材にかけてはいけない。

Q.私がトゲオアガマを買った店では、駆虫済みといっていた。本当だろうか?

A.彼らはおそらく駆虫をしたであろう。しかしパナキュアやフラジールで3−4回処置をしないと完全では

ない。もし心配であるなら、糞の標本を獣医に持っていって検査してもらうとよい。

Q.どのような食餌を与えればよいか?

A.私は彼らにバラエティーに富んだエサを与えている。

カブ、グリーンコラード(カルシュウムと蛋白)、ケール、カラシナ、花(多年生雛菊)

、タンポポ、パセリ、豆、コーン、レンズ豆、レタス(アイスバーグでないもの)、タンゴ、レッドオーク、水菜、ブロッコリー、アルファルファ(ウサギペレット)など。

しかしその他、カボチャ、唐辛子、剥いたバナナ、人参、サツマイモ、大形の鳥のシード、イグアナフード

刻んだドライフルーツ(杏、干しぶどう、クランベリーなど)、ナッツ類(クルミ。ハシバミ、アーモンド

ひまわりなど)も試してよいだろう。


Q.私のトゲオアガマは、依然として掴みあげられるのを嫌う。

この態度がこれからよくなっていくのかどうかはっきりしない。

また、ケージの外に出そうとすると、彼は威嚇音を発し、私に対して尾を振り回す。これは正常ですか?

A.あなたの動物の振る舞いは、多くのトゲオアガマに共通してみられるものです。

彼らは馴らすことの出来ない生き物です。

とても穏和なものもいますが、たいへん攻撃的なものもいます。

たとえ穏和なものでも、外に置いて自然の太陽光を浴びるととても攻撃的になったり、触られるのを嫌った

りします。かれらはイグアナのようには簡単に馴らすことが出来ません。


Q.私はトゲオアガマに鳥のシードを与えようとするのですが、彼らは食べる前に散らかして床に落としてし

まいます。何か良い方法はありますか?

A.私はトゲオアガマがドライフルーツやナッツ、シード類を好むのを知っているが、食べる前に台無しにし

てしまうのも確かです。

この問題に対する簡単な解決法は、オウム用の「トリートスティック」を買うことです。

これは大きな鳥用のシードやドライフルーツ、を蜂蜜などで固めて棒状にしたものです。

これだと床にこぼれても簡単に取り除くことが出来ます。


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