自転車で行こう

輪行

自転車を持って電車に乗れば日帰りで行けるサイクリングの範囲が大きく広がります。
また、ロングライド中に故障や疲労、天候悪化などで自走が困難になった場合にも自宅の最寄り駅まで電車で帰る事が出来ると思えば安心です。

輪行バック(輪行袋)

市販の輪行バックには前輪だけを外して収納するタイプと前後輪を外して収納するタイプのモノがあります。
前輪だけを外すタイプの方が簡単で良さそうな気がすると思いますが、個人的にはお勧めしません。
収納は簡単でもその後、実際に電車に乗って移動する際のハードルが高いと感じています。
サイズが大きいですから都市部の電車では、ガラガラの始発とか平日昼間とかでないと無理です。
前後輪を外すタイプでも収納は難しくも面倒でもありません、サイズを小さくできた方が電車に乗った後の扱いやすさが格段に良くなります。

私は3種類の輪行袋を目的別に使い分けています。
画像左から
OSTRICH(オーストリッチ) ロード320輪行袋
OSTRICH(オーストリッチ) L-100 輪行袋超軽量型
m.o.エマージェンシー輪行バック


収納時の大きさは異なりますが、袋の大きさは3つ共だいたい同じくらいです。
※大きさが同じで収納時のサイズが異なるのは生地の厚さが違うからです。



生地が厚いほうが電車への乗車時にストレスがなくて扱いやすいです。
バックが体(主に足)に当たっても「イテッ!」と言う感じが無く自転車が傷つく心配も少ないので気を使わなくて済みます。
反対に生地が厚いと折りたたんだ状態のサイズが大きく重いので自転車で走る際には邪魔になります。

ガッツリ輪行する場合はロード320が安心ですが畳んだときのサイズが大きいのでバックを持って走る必要がある場合には向きません。
m.o.エマージェンシー輪行バックはサドルバックやポケットに収まりますので携帯するのには非常に都合が良いですが、生地がペラッペラに薄いので輪行に慣れていない人が使うには厳しい感じがします、また、耐久性にも難がありそうで常用できる感じではありません。
OSTRICH L-100は生地もそれなりの厚みがあり充分な耐久性がありそうです、折りたたん状態でボトルケージに収まるサイズなのでバックを持って走る必要がある場合にも扱いやすくてお勧めです。

輪行の準備を快適にする工夫(オプションパーツ)

オーストリッチの輪行袋を使用する際にはエンド金具が必要です。
ロード320には付属していますがL-100では別売りになっています。
その他にもチョットした小道具を揃えておくと輪行くがグッと楽になります。

OSTRICH(オーストリッチ) エンド金具 ロード用
OSTRICH(オーストリッチ) エンド金具 フロント用 ロード・MTB兼用
OSTRICH(オーストリッチ) フリーカバー ロード用
マルト(MARUTO) スプロケット&ディスクブレーキローターカバー RS-S570 シルバー
マルト(MARUTO) リアエンドプロテクター

ガッツリ輪行用
電車を降りたら輪行袋は預けてしまう。

標準の付属品は OSTRICH エンド金具、ショルダーベルト、中締ベルト、フレームカバー(小) です。
フロント用金具スプロケットカバーを追加しています。
フレームカバー(小)はL-100の方に移しています。

輪行併用
輪行を予定していて、輪行バックを持って走る。

標準の付属品はショルダーベルト、中締ベルトだけなのでエンド金具フロント用金具スプロケットカバーを追加しています。
フレームカバー(小)はロード320の付属品です。
中締ベルトは付属品ではなく使いやすのを入れています。

常備している非常用
不意に輪行せざる得なくなった時用

コンパクトさが身上の製品に色々付け足すのは如何なものか…とは思いますが、なるべく使いやすくいようにリアエンドプロテクターとショルダーベルト、中締めベルト、フリーカバーを入れ、BB付近にショルダーベルトを通せるように改造してあります。


実戦前に練習しておこう

一見ややこしそうに見えますがやってみると簡単です。
慣れてしまえば10分くらいで出来る作業なのですが、初回はあ~だこ~だ戸惑うことが多くて思いのほか時間がかかります。
フレームに養生がひつような箇所の確認とかホイールの固定方法とか、だいたいどの程度の時間が掛かるものなのかを確認しておいた方が良いです。
事前に練習していても初回はいざ駅前で解体…となると結構戸惑います。


輪行のルールとマナー


自転車を持って電車に乗るには決められたルールがあり、ルールに従って自転車を分解・梱包する必要があります。
現状はJR及び私鉄各社の理解がギリギリ得られている状況で、輪行マナーが悪化すれば輪行自体が出来なくなる可能性があります。

とても便利な輪行です、今後の為にもルールとマナーを守って利用してください。

JRと大手私鉄が掲載していたポスター

自転車を社内に持ち込む際は
 折りたたむ または 解体して
 専用に お入れください。

「そのまま車内には持ち込めません」
「折りたたんでも、専用の袋に入れないと持ち込めません」
「折りたたまないままでは 袋をかぶせても持ち込めません」

つくばエクスプレス 手回り品について

※ 各社共に 専用の袋 を強調してきています。
※ いわゆるゴミ袋輪行は安易に考えないほうが良いと思います。

ぶらり輪行女子