教育の自由化(続編)
前々回この「教育に自由化」について書いた。 かなり突飛だと私自身も書いたし、
読んで頂いた方からも、「それ以前にまだ色々やることがあるのでは」と言った
ご意見だったように思う。
しかしこの動きはすでに始まっていることが分かった。7月28日にNHK放送の
「クローズアップ現代」で教育現場における新しい試みについて取材され、
その紹介があった。
一つは同じ学年で三つある組分けを一つにして、つまり3組分の生徒80数人を
一つの教室に入れて、三人の先生がこれを教えるというものであった。一人の先生が
前で説明しているときには、あとの先生方は生徒の間を回って、質問に答えたり、
生徒同士のもめ事の仲裁に入ったり、要するにスムースにきめ細かく授業を進めなが
ら、生徒の側に対しても心の通ったものになっているように感じた。
もう一つの紹介はこれは一つのクラスで(確か数学だったと思うが)その生徒の力に
応じて勉強できるように何種類かのコピーが置いてあって、自分の好きな課題を
やればいいことになっているものである。特に数学にような学科は知識が積み上がっ
ていく物であるだけに、どこかの段階で挫折すると、従来の授業形式では付いて
いけなくなることが多かったと思うが、 この様に自分のレベルに応じて取り組めれ
ば、理解を深めることもできるし、興味も湧いてくると思う。と同時に出来る生徒は
現状にとらわれず 高度なレベルの課題に取り組めるので、その意味でも大変有効な方
法だと感心した。ただしこの色んなレベルの生徒教える先生方の負担が大変だろうな
あとは思うが。
何れにしても、この様な教育の改革には、従来のような文部省ご通達の教育指針の様
な物から解き放たれて、自由に発想して「何が大事で」「何をすべきか」を探って
いくことが、 今後の急務であるように思う。