1)グリップの握り方

 初心者用の本はともかくとして、大部分の技術書は「グリップは小鳥をつかむぐらいの強さで握れ」とかと言った表現で、出来るだけ緩く握るように勧めている。右手は弱い左手とのバランスをとることから特にルーズに握れと書いてある。皆さんは如何でしょうか。

 実は私もこの考え方を堅く信じてやってきた。左手中心の緩いグリップで、腰を中心の遠心力でクラブを振り回す方法が永年の間に定着していった。所が歳をとるにつれて、このスイングでは腰に負担が掛かって、次第にやり難くなってきたのと、グリップが緩いとどうしてもトップがしっかり決まらないので、(そのように感じているだけかも知れないが)ショットの安定性に難点があるように感じてきて、もう少し手を中心にしたスイングがないものかと試行錯誤を繰り返してきている。

 そんな試行錯誤の中で、グリップの握りの強さが疑問になってきた。週末はよくプロのプレーを見るが、この点については間違いなくほとんどのプロはきっちり握っているように思う。勿論彼等はたゆまぬ練習で、きちっと握ってもヘッドスピードを上げることが出来るからなのだが、ショットの安定性を求める彼等にしたら当たり前のことかも知れない。現在はグリップをしっかり握って打つことを練習している。

 結果としては、この方がはるかに方向性が良いし、飛距離もそんなに違わないように感じる。今まで一体何をやっていたのだろうか。我々素人のゴルフはこのような一寸した考え方の違いや、やり方の違いによって、ある程度その腕が決まってくる部分があり、それも運不運と考えると、大変微妙なところでその人の進歩が決まってくるわけであり、これも人生かと思うところがある。




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