FTCで参加した個人戦。新人戦のため過去に何らかの大会で優勝経験のある人は出られない大会。年代別に分かれていて、自分は35歳以上45歳未満の部に参加。予選リーグの後、1位の人のみが決勝トーナメントに行く方式。
<予選リーグ>
自分のブロックは5人による予選リーグ。名前の上から順に@ABCDとつけると自分はBの位置。ひとつの卓球台で3つのブロックを交代で試合している上、試合順が最初が@−D、次がA−Cのため、なかなか自分の試合が回って来ない。朝9時に開会したのに自分の初戦は11時半。しかし、同じグループの相手全員の試合を事前にひと通り見れたので戦い方の方針は大体決まった。Cの人とDの人には、まず負けなそう。@の人とAの人は結構強いが、自分が100%の力を出せれば、それなりに戦えそうな感じはする。
1戦目 相手戦型:ペン表、右、前陣速攻型
Dの位置の人が相手。@−Dの試合を見ていた限りだと、ミスが結構多く@の人にいいように左右に振られていた感じ。本来は自分が苦手とする戦型だけど、これなら勝てるだろうと思って試合に臨む。
1セット目、相手はナックル性のロングサーブ中心だが、自分がレシーブアタックできる速さ。バックハンドで2球目から攻撃し、相手に3球目攻撃をさせない。自分のサーブが結構効いていてサーブだけでも点がとれ、1セット目は圧勝。2セット目は相手が自分のフォア側にサーブを集めだす。自分はレシーブ時はフォアが基本的にアンチなので、2球目攻撃ができなくなる。ナックルロングをアンチで返すのは難しく、浮いたボールを3球目スマッシュされ始める。自分のサーブに対しても相手は慣れてきたようで、2セット目は負け。3セット目は、レシーブをなんとか低めには返せるようになって来たため、3球目攻撃は防げてラリー戦になる。接戦になったがなんとか勝ち。4セット目は再び相手が自分のバック中心にロングサーブを出すようになったため、1セット目と同様に2球目攻撃をかけるが、なぜか全く入らなくなってしまった。1セット目の時と同じサーブに見えるのにレシーブミスを連発してしまう。弱気になってカットでのレシーブになってしまった所を打たれ続けて4セット目は完敗。5セット目、相変わらずレシーブ攻撃は入らないが、なんとか低めには返しラリー戦。相手は表ソフトのためか、回転に変化をつけてもあまり引っかかってくれず、苦戦が続くがスコアは一進一退。ジュースになり、お互い交互に1本ずつ点をとる状況のなか、最後はなんとか連取して15−13の勝ち。初戦をなんとかフルセットジュースの上で制する。3−2。
2戦目 相手戦型:ペン裏、左、ドライブ型
Aの位置の人が相手。A−Cの試合では、Cの人をドライブで一方的に圧倒していた。1位抜けしそうなのはこの人か@の人だと感じていたため、格上の相手に挑むつもりで全力でぶつかる。
1セット目、自分の表ラバーで切った下回転のボールとアンチで切ったようにみせかけた無回転のボールに相手が完全にだまされている様子。アンチで打てばドライブをオーバーしてくれるし、表で深くツッツキしたボールはネットミスしてくれる。ただし、強い相手だとこうしたミスをしてくれるのは序盤だけのことが多いため、油断せずに全力で攻撃を続け、少しでも浮いたボールは表でスマッシュ攻撃する。1セット目は問題なく勝利。
2セット目以降は、相手のドライブが入ってくるがコントロールを重視しているのか、それほどのスピードはなく斜め上回転のループに近いドライブに感じる。表ラバー側に来たときは思い切って振りぬいて打ち返し、アンチ側に来たときは、ふわりと包み込むように返し、相手の斜め上回転をそのまま粒高のように反対にして返す。初戦でDの人とやった時とは全く異なり、攻撃も守備も思い通りに決まり、自分の体がよく動いているのがわかる。たぶん精神的なもので、初戦は「負けないだろう」と思っていた相手に苦戦し始め「やばい」と思いながらの戦いだったんで体が緊張して硬直していた気がする。今回は相手が格上だと思って集中力を研ぎ澄ませてるから、体が怖がることなく自然に反応してる感じ。2セット目、3セット目ともにやや接戦になったくらいのスコアで連取し勝利。試合後、Aの人が自分の卓球のことをニュータイプだとかドラえもんだとか言ってた(^^; 不思議な卓球であることは自分でも自負しているが、表現が面白かった。
3戦目 相手戦型:シェーク裏・裏、右、ドライブ型
@の位置の人が相手。@−Dの試合を見ていた限りだと、たぶんドライブ型だと思うんだけど、あまり強いドライブは打たずに両ハンドで綺麗に左右に打ち分けて相手を揺さぶるだけで、自分が初戦で大苦戦したDの人を圧倒してた。
1セット目、その時と同じように相手はミドル位置に立って両ハンドで左右の際どい所を狙ってボールを打ち分けてくる感じ。あくまで見た目の印象だが、あまり本気でやってるように見えない。自分がDの人に大苦戦した試合の審判がこの人だったんで、同じくらいの強さだと思われて手を抜かれてるんだろうか。しかし、今の自分はAの人との試合で絶好調状態になっているため、相手が攻撃して来ないなら遠慮なくこちらから打たせてもらう。2戦目に引き続き体がよく動いているので、普段はあまり入らない回り込みスマッシュすらも良く決まる。回り込めないボールでもバックハンドのアンチや表で強打を続け、1セット目は一方的に打ちまくって圧倒。相手は点数が離れた時点でこのセットをあきらめた感じ。
2セット目、相手はようやく本気になったかドライブ攻撃を始める。しかし、自分もここからが本領発揮。表で回転をかけたボールとアンチで回転をかけたように見せかけた無回転ボールで幻惑し、相手はドライブミスを連発。2セット目も勝ち。
3セット目途中まで幻惑の効果が続きリードを続ける。しかし、ついに慣れて来はじめたか終盤追い上げられるも、なんとか序盤のリードを守りきって接戦を制して勝ち。3−0。次のセットがあったら危なかった。
最初から本気で来なかったことが相手の敗因かな。1セット目は、表とアンチの変化を経験することもなく自分が打ちまくって終わったんで、相手にとって全く意味のないものだったと思う。もし、最初から本気で来られていたら、2セット目の終盤には回転の変化に慣れて来ただろうから、全く違った結果になっていた可能性も高い。
4戦目 相手戦型:シェーク裏・裏、右、攻撃型
自分はここまで3戦全勝。最終戦の相手はここまで3戦全敗のCの位置の人。
これは久々の予選リーグ通過かと思うが、初戦のこともあり油断は禁物と気持ちを引きしめて試合に臨む。
<決勝トーナメント>
初戦 相手戦型:シェーク裏・裏、右、ドライブ型
予選のAの人と同じチームの人で、試合前に自分の卓球のことを解説しているようで、アンチがどうのと話しているのが聞こえてくる。手の内ばれてる!ピンチか(^^;
試合開始。アンチの回転にはそれほど騙されてくれないが、表でショートやプッシュしたボールを相手がネットミスしてくれるのが目立った。アンチでない方のラバーで打ったボールは回転がかかっているという意識がありすぎるのかな。回転系とはいっても所詮は表ソフトだから、裏ソフトとは違ってナックル性のボールが出ることも多い。1セット目と2セット目は結構あっさり連取。
3セット目は、相手がループドライブやロビングをしてくるようになり大ピンチ。自分は高いボールに対するスマッシュが苦手のため、スマッシュミスが続きセットを落とす。4セット目、このまま高いボールを打ち続けていれば良いと思うのだが、なぜか相手の攻撃が2セット目までの普通のものに戻ったため、普通に勝たせてもらう。3−1の勝利。
年齢10歳ごとに分かれた区分での試合のため、あまり人が多くないことから、この時点で(35歳以上45歳未満の部)ベスト4進出が決定。
決勝トーナメント 準決勝 相手戦型:ペン裏・粒高、右、ショート主戦型
相手は、基本的にショートで守り、チャンスボールだけドライブやスマッシュを打ち込んでくるタイプ。
1セット目。相手は非常に安定していて、アンチと表の回転の変化が全く通じず、ミスをしてくれない。ショートばかりで、あまり攻撃して来ないからミスも少ないのだろうか。もっとも、こちらが浮かせてしまったボールは、きっちりとドライブやスマッシュで決めてくるので、攻守ともに鉄壁という印象を受ける。
ツッツキやショート合戦の末、自分の方が先にミスするジリ貧の展開になってしまったため、終盤思い切って攻撃に転じる。今日は調子がいいようで、低くて無理かなと思ったボールもスマッシュが決まり、1セット目は逆転で制する。
2セット目以降は、相手がこちらのバックにショートを集めるようになり、なかなか攻撃できない展開。回り込んで一発は強打しても、待ち構えていたようにブロックされてフォア側に返され、やられてしまう。自分の調子は良いので、普段は入らないようなボールも入るのだが、フットワーク能力まで向上してるわけではないので、届かないところに返されてしまうとどうしようもない。また、1セット目は相手の粒高はレシーブの時だけのような感じだったが、2セット目からはラリーの途中に突然粒高が出てくるようにもなり、変化についていけずミスをしてしまう。普段自分がやっている卓球をやり返されているような感じ。この相手に勝つには、相手以上の安定性で粘り勝つか、フットワークで回り込み続けて強打を連打するしかないと思うのだが、残念ながら安定性では相手の方が上で、攻撃も1回だけ回り込むのが自分の限界。2セット目と3セット目は完敗。4セット目は粘り合いで頑張り、ジュースにまで持ち込むが、最後は相手のボールがエッジに入り負け。1−3。
最終戦績はベスト4で、3位タイということで、賞状と賞品のTシャツをもらう。自分が負けた人は、決勝でも勝ち優勝していました。
次の大会は、8月5日の