ピアノレッスンの日々

 

00/12/22
とりあえず年末ってことで豪華付録とか付いてたので普段は買わない『レコード芸術』誌なんか買っちゃったんだけど、やっぱこの雑誌って心底むかつく。買わなきゃ良かった(笑)。
00/12/20
会社近くのアウトレットでベートーベンの「皇帝」を買いました。皇帝って子供の頃から死ぬほど聴いてるし、自分の技術を省みず弾いたりしてたので、今さら聴いてもおもしろくないのね。ところがこれは例外で、めっちゃおもしろかったです。ツィメルマン&バーンスタインにウィーンフィルという超豪華メンバーによる演奏なんだけど、やっぱりツィメルマンってすごいピアニストだと再確認させてもらいました。クレジットを見なければライブだと気づかないほど、この人のピアノは本当に完璧(笑)。打鍵コントロールが絶対崩れないし、しかも他のピアニストとは別次元に音色が美しい。ロマン派的な音色はこの曲の標準的な演奏から外れちゃってるかもしれないけど、結果として表現されたのはベートーベンの見事な構築美に他ならないので、合格としましょう。
00/12/18
あんまり気づいてないひともいるかもしれないけど、ショパンエチュード聴き比べは随時アップデートしてるんです。もうイヤッ!って叫びそうになるくらい、CDを聴きまくってますんで(笑)。個人的な感想が中心になってますが、インターネットの他サイトなどからも情報を集めて「このCDはこんな評価がされてるみたい」という一般的感想も載せていきたいです。音楽雑誌や評論家はほとんど誉めることしかしないのですが(あたりまえ)、クラシックのCDってリスナーから賛否両論を集める問題盤みたいなのが結構あって、とっても興味深いのよね。
00/12/17
ツェルニー40番はNo.11/12を練習中。No.11はかなり弾けるようになった。No.12はまだ。インヴェンション4番はほぼ完璧。シューマン・ユーゲントアルバムもいろいろ弾く。先月あたりと比較すると少しレベルアップした感じ。アルペジオや速いパッセージの練習が多かったので、脱力がうまくいくようになった。ただスケールはまだ弱いなと思うので、毎日全部の調で4オクターブ2往復を目標に練習したいっす。
00/12/16
藤原由起乃さんのショパンエチュード集を聴きながらインターネットしていたら激眠くなってしまったっす。だってテンポ遅いんだもん。しかし家の中でがCDで溢れかえっていてなんとかしたい。あちこちに小山のように積まれたCDがあってイヤげ。どれもそれなりに聴いてるんで、手放せないんだよね。クラシックって再編集盤が多いから注意しないと同じ録音がダブってしまうんだけど、今日チェックしたらそういうのが10枚近くあったんで、まとめてオークションに出品しちゃいました。
00/12/15
ホロヴィッツが舅のトスカニーニとやったチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番のCDをようやく入手。これ、めっちゃ有名な演奏なんで、見かけたときに買わないとすぐ売れちゃうのよね。全曲が30分以内で終わっちゃうという凄さなんだけど、3楽章に入ると俄然ヒートアップ。っつーかこの人たち演奏しながら親子ケンカしてどうすんのよ(爆)。最後ホロヴィッツは超高速フレーズの中で楽譜に書いてない音を即興的にばんばん弾いていて、オケを置き去りにしちゃいます。もー、思い切り笑っちゃった。
00/12/10
そんなに好きなら買えばいいのに・・・ということでモーツアルト:ピアノ協奏曲20番の楽譜を購入っす。さっそく持ち帰って弾いてみると、いきなり初見でけっこう弾けちゃいます。何度も聴いて完全に覚えてしまってる曲なので、フレーズの展開がよく見えるのね。しかし演奏技術的にはソナタより格段に上で、けっこう厳しいフレーズがばんばん出てきます。ちゃんと弾こうとするとかなり大変なので、いい練習になりそう。
00/12/09
幻想即興曲がひととおり弾けるようになったので、ショパンの新規レパートリーを開拓しようと思っていろいろ当たってみてます。バラード1番は初見レベルでもわりと弾けるんだけど、問題はコーダなのよね(笑)。もっと基礎力をアップしないとあの怒濤のようなコーダが弾けないのよね〜。
00/12/08
アルゲリッチのレアなCDを入手したのですが、また笑っちゃうくらい凄いんです。ポーランドで発売になったライヴ録音で、ショパンのピアノ協奏曲第1番なんだけど、例によってものすごい熱演なの。この人ってどうしてライヴになるとこんなに燃えちゃうんだろう(笑)。1992年の録音で、生演奏らしい荒さはあるのですが、それを上回る天才的な閃きと感性が爆発してます。第一楽章から飛ばしまくりで、あの独特なピアノの音色がキラキラ&くるくるします。おそらくほとんど即興的なんだろうけど、高速フレーズの中での音色の変化が凄いんですよ。第三楽章もめっちゃテンポ速くて目が回りそう。最後はノリまくって完全に常軌を逸したアルゲリッチの演奏に熱狂した聴衆がオーケストラのラストフレーズを待ちきれず大拍手しちゃいます(笑)。その気持ちはわかる。ショパンのピアノ協奏曲の素晴らしい演奏っていろいろあって、昨年出たツィメルマンのCDなんかまさに世界遺産級の名演奏なんだけど、それとは別にこの曲でこれほどの生理的カタルシスを生み出すことができるピアニストは、マルタ・アルゲリッチ以外にいないのでは。フレデリック・ショパン本人は絶対にこんな弾き方しなかっただろうと思いつつもどうしようもなく惹かれてしまう演奏なんだよね。
00/12/02
中古屋での拾いものといったら超失礼だが、クララ・ハスキルが亡くなった年に録音したモーツアルトのコンチェルト20/24番のCDがあって即ゲット。モーツアルトのピアノ曲の中で最も好きなのがピアノ協奏曲20番で、ルドルフ・ゼルキンによる演奏のレコードを子供の頃からよく聴いていたのだった。この曲はハイドンやベートーベンも絶賛したという名曲。ベートーベンに至ってはこの曲のためにカデンツァまで作曲している。というわけで久々にこの曲を聴いたんだけど、やっぱすごくいいわこれ。僕のモーツアルト体験その2はこの曲で(その1はお約束の「トルコ行進曲」)、初めて聴いたのはたぶん小学校2年くらいで、しばらくハマッたのを覚えてるっす。まったりと流れがちな第二楽章の中間部でいきなり転調&テンポアップして不穏な雰囲気になるアイディアが凄い。さんざ聴いてるんだけど、何度聴いても飽きないんだよねー(実はこれこそがモーツアルトの魅力という気がする)。それから、もうちょっと上手くなれば僕もこの曲が弾けそうなので、がんばって練習して弾けるようになりたいです。
00/12/01
銀座のヤマハでショパンのエチュード、ソナタ、バラードの楽譜を購入。いずれもエキエル編(National Edition)。あとチェロソナタの楽譜も。エキエル編の新版はMacintoshでのDTPになったようで、すごく印刷が綺麗で見やすいっす。いったん出版してるものを再印刷してるパデレフスキ版は譜読みするとき辛いのよねー。エキエル編は最新のショパン研究をもとに従来の譜面にないような改訂がなされていて、たとえば別れの曲の中間部とか臨時記号が従来版とは違う形で載っていてちょっとびっくり。
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