ピアノレッスンの日々

 

00/05/31
ピアノ教室の日。ツェルニー30番はNo.23/24がOK。次回は25/26の予定。No.23は、今までとはタッチを変えて指を寝かせて弾くようにという先生の指導があり、その奏法に慣れるのにけっこう時間がかかりましたが、結果的にすごく良く弾けるようになりました。ツェルニーのようなエチュードを指を立て気味にしっかり動かしてはっきりしたタッチで演奏するのは決して悪いことではないのですが、それだけではダメですよ、というわけなんですね。ベートーベンのソナタOp.49-1がよい例で、これをはっきりとしたタッチで弾いてしまうと、非常に乱暴に聞こえてしまうわけ。第一楽章は重めのレガートが要求されて、第二楽章は対照的に軽いタッチのロンドという構成なので。
やはり先生に言われたのですが『レガートを上手に弾くには、まず指を上げすぎないこと』なんですよねー。ツェルニーのようなはっきりしたタッチとの使い分けが重要なのですが、鍵盤への指の落とし方だけでなく、指の上げ方にも気を遣わないとだめなようです。ううーん、なんかレベル高いっすよ。
まあそういうわけで、Op.49-1もだいぶ弾けるようになったので、ソナチネアルバムは次回あたりで終了して、シューマンの『ユーゲント・アルバム』をやることにしました。
00/05/27
今日もいろいろ練習。ベートーベンのソナタOp.49-1はようやく弾けるようになってきました。第一楽章はほぼ完成、第二楽章もようやく音取りができるようになり、音楽的に弾けるようになってきました。しかしこの第二楽章って、ワシの性格では暗譜できそうにありません(苦笑)。
昨日購入した中村紘子のラフマニノフ3番協奏曲は、彼女の若い頃(1985年)の録音だけどやはりロシアものとは相性が良く素晴らしい内容。アシュケナージやホロヴィッツのようなヴィルトゥオージティを全面に出すのではなく、とにかく丁寧に丁寧にピアノを弾いて音を繋いでゆく感じ。派手さや華麗さという点では先日購入した彼女のチャイコフスキー1番&ラフマニノフ2番のCDに譲るけれども、これはこれで良いと思いました。
00/05/21
近所の中古盤屋でいろいろ購入。若きアルゲリッチのショパン1番協奏曲とか。ただ、ショパンの協奏曲に関しては昨年発売されたツィメルマンの『アタシが組んだオーケストラで、アタシ自身が指揮して、アタシが弾くの!』という超わがままな行動の結果生まれた世紀の大名演を聴いてしまったあとでは他の人の演奏は色褪せてしまうのよん。出だしのオケのフレーズを聴いただけで腰が抜けそうになるもんなー。
そういうわけで、今日もいろいろ練習。なんとなく『幻想即興曲』に手を出してみたら、もう少しで弾けそうな予感。というか、オクターブ連打が無い分だけ『軍隊ポロネーズ』より楽ではないかという感じ。ツェルニー30番練習曲のNo.20/21を弾きまくったのが効いていて、あの有名な第一主題(各指の独立が要求される)とか、速い半音階の演奏が苦にならない。きちんと弾けるだけのテクニックを付けるにはあと半年くらいかかりそうだけど。でも、この曲が弾けたらかっこいいよな〜。
00/05/20
本日三省堂で購入した『子供のためのアルバム』は、ピアノを習い始めた子供たちのための平易で美しい曲集がない、という事実に気づいたシューマン先生が知恵を絞って書き上げたもの。どれも1ページ〜見開き程度の短い曲なんだけど、吟味に吟味を重ねた結果の音しか使われていなくて大変すばらしいもの。最初はバイエル終了直後くらいのレベルだけど、徐々に難しくなって中盤以降は今のワシで弾きこなせる程度。常々ワシはポリフォニックな奏法を苦手に感じていて(ツェルニーやソナチネではそういう練習ができないので無理もないんだけど)、だからといってバッハのインヴェンションとかはまだ手が出ないレベルなので、何か良い曲集はないかと探していたんですね。シューマン先生は『トロイメライ』を例に出すまでもなくポリフォニックな編曲が大変上手い人で、『子供のためのアルバム』もそういう曲が多いので、これから弾いてみようと思います。実は『子供の情景』は難しくて大変そうなので、もう少し簡単なところから手を付けよう、というのが本音なんですけど。
んで、この曲集はシューマン先生自身による前口上が付いているんですが、ワシが買った輸入版の楽譜にはそれがありませんでした。『ピアノの練習にあたって』というような箇条書きの文章なんですけど、これがまた感動的に素晴らしいんですね。日本版は『ユーゲント・アルバム』というタイトルで出版されていて、しっかり前口上も付いてますので、機会があったらぜひお読みください。
00/05/18
飲み会だったんだけど、帰ってから1時間半ほど練習。2日間弾かないと指の調子が狂うことがわかったし、先月はそれほど一生懸命練習しなかったため上達しなかったという反省があり、今月はかなりしっかりと練習しているのでした。今週あたりからようやく『4月時点よりは上手くなったかな』と思えるので、この調子で頑張っていきたいっす。ハノンの24調音階&アルペジオも相変わらず継続中。これもかなりの速度で弾けるようになってきたけど、やはり左手は弱いので重点的にやる必要あり。とりあえず、ツェルニー30番練習曲集の次に控えるツェルニー40番練習曲集を見据えて、レベルアップした練習をしたいのです。というのは、30番練習曲集は本格的ピアノ演奏技術を得るための基礎準備編という位置づけで、40番練習曲集からが本番なの。40番はけっこう高度な練習曲集で、ワシ的には、『ピアノがちょっと弾ける』というためには、少なくともこの40番練習曲集を終えた程度の実力は必要だと思うのだ。
00/05/17
久々のピアノ教室。ツェルニー30番のNo.20-22はOKをもらうが、『だいぶ進んできましたし、そろそろ単に弾けるだけでなく、もっと表現を考えたり、速く弾いたりと、いろいろやっていきましょう』などの言われてしまいました。一方ベートーベンのソナタOp.49-1は問題点が多く、いろいろ考えさせられました。実はこの曲、家ではかなりペダルを使用して弾いていて、一楽章なんかはペダルで雰囲気を演出する感じだったんですけど、生のグランドピアノでは響きすぎる箇所もあるんです。第二楽章もコーダの間はペダルを踏みっぱなしだったんですけど、やはりグランドピアノだと芳醇な響きになってしまい、美しい表現ではあるのですが、コーダ前まで軽快に流れていた曲想とのギャップが違和感となって襲いかかるんですよね。←先生も『うーん・・・』と首を傾げて黙ってしまいました(苦笑)。ちょっと試行錯誤した結果、コーダではペダルは一切使わない方がよい、という結論になりました。電子ピアノと生ピアノではペダルを踏んだときの響きがこうも違うわけで、今後は注意しなくてはいけないなーと思いました。
00/05/14
5月になってからほとんど同じメニューで練習しているおかげで、ツェルニー30番のNo.20-22に関してはもう十分な仕上がり。No.23も、あと一歩という感じなので、No.24にとりかかりました。うーん、思ったより簡単かも>24。問題はベートーベンのソナタOp.49-1で、第一楽章については曲の構成を理解して演奏することができるようになったんだけど、第二楽章は相変わらずダメ。むやみに速度を上げようとしてもミスが増えるだけなのでゆっくり演奏したり、いろいろ工夫してみる。そのほか、少しずつ『軍隊ポロネーズ』の練習をしているのだけれど、オクターブ和音の連打がかなり大変っす。左手はまずまずなんだけど、右がダメだわ。実はワシの左手の方が大きく広がって、9度までは確実に掴めるのでオクターブにも余裕があるんですが、右手はあまり広がらないんです。そういうわけで、右手を広げる練習をしなくてはいけないのでした。
00/05/11
今日は頑張って練習。最近メインにしているツェルニー30番のNo.20-23は指の独立とか軽やかさを身につけるための練習で、そういった面ではかなり上達したと思うんだけど、そればかりやっていたのでは連休で落ちてしまった筋力が戻らないんです。このため、フォルテで音階を弾くときやアルペジオの安定性に欠けてしまう。やはり、力強さを身につける筋力トレーニング系の曲と併行して練習しないとだめですね。でも筋肉痛を起こしたNo.22にしても今日はもういくら弾いても平気になっちゃったので、全く筋力養成になっていないというわけでもないようですが。というわけで、いろいろな曲を練習して、指の強さ&軽やかさの両方を身につけないといけません。
00/05/10
ピアノ教室の日でしたが、バテ気味で調子が悪いのでお休み。お家で練習したんですが、あまり乗れないので短めに切り上げました。実はベートーベンOp.49-1の第二楽章が難航中。A-B-C-B-A-C-コーダという構成も謎ですが、トリオ(C)の部分が全然音が取れないのよねー。技術的な問題ではなくて、細かな転調が続くのに頭の中で曲の流れを作り出せないのが原因。当然ながら、演奏の組み立てができないと指も動いてくれません。グルダの演奏を聴くと、めちゃくちゃ速くて実に鮮やかなんだけど、あの半分のレベルに到達するのも大変だわこれ。
00/05/07
アシュケナージのショパンピアノ全集っすが、うーん、いまいち・・・。スケルツオはまずまずでしたが、バラードはどうにも好きになれない演奏だし、ポロネーズも謎の解釈で全体としてマイッタなこれは、という感じ。でもエチュードはなかなか良かった。最も演奏困難と言われるOp.25-6も技術的に完璧なだけでなく、ショパンの持つ独特の陰鬱な空気感まで表現しているのはすばらしい。ただ、Op.10-4とかOp.25-1「エオリアン・ハープ」はもっと速度が欲しいなと。やはりエチュード集に関してはポリーニが最高でしょう(←はじめて聴いたときはあまりに鮮やかな演奏に目からウロコが落ちた)。
00/05/06
昨日とほとんど同じメニューで練習。ツェルニー30番のNo.22は腕が痛くならないように、無理をしないで慎重に弾きました。あと面倒なので放っておいた(苦笑)ベートーベンのソナタOp.49-1の第二楽章などもやりました。
というわけで筋力はまだ戻っていないんですがどーしてもショパンが弾きたかったんで、先生にも勧められた『大洋のエチュード(Op.25-12番)』を弾いてみたのです。なんとなく弾けました。定型アルペジオの繰り返しなので、初見でもほとんどの音が取れます。同じアルペジオの練習曲Op.10-1はとても難しくて手が出ないのですが、それと比較すると段違いに弾きやすい。左手は相変わらず弱いんだけど、頑張れば演奏としてまとめられそうなので、本腰入れようと思います。あと『軍隊ポロネーズ』を弾いてみたら、やっぱりけっこう弾けますね。かなりイケそう、というかひょっとしてもう弾けるんぢゃないの?ってくらいなのでこれもやってみましょう。ってゆうか『軍隊ポロネーズ』は内容的に少々乏しい曲で、『英雄(同)』とか『幻想(同)』と比較すると特にそう思うんですが、初・中級者でも演奏できそうな派手め(重要)の曲っていうとこれしかないかも。とりあえずオクターブ&和音連打の練習曲(しかも体育会系)と思えばいいのよ。
00/05/05
筋力もだいぶ戻ってきたのでツェルニー30番のNo.20-23を練習。No.22は昨日からとりかかったんだけど、ほとんど弾けるようになってしまいました。さすがに4・5指のトリルは辛いというか、2・3指のような速度や力強さがないけど(苦笑)。この曲は難しくないもののやりすぎると指を痛めそうなのでほどほどで切り上げました。No.23はかなり高度で、うまく弾けるとツェルニーらしいメカニカルな感じが心地よいです。。この調子だと夏前にツェルニー30番は終わりそうですね。
さて、夜になったら案の定というか、右手の4・5指を動かす筋肉が痛くなってしまいました。指が痛いのではなくて、肘の内側のあたりに鈍痛が。指からつながってくる部分ですが、指の筋肉が弱いので無理がかかったようです。手の甲側は痛くならないから大丈夫だと思いますが(必要以上に指を上げて弾く、甲側が痛くなる)。指を上げすぎて弾くとレガートにならないし、音色のコントロールも困難になるので、手の甲が痛くなるのは良くない弾き方をしている証拠なのでした。
00/05/04
またもや出張&帰省で練習時間が減ったのでピアノ演奏に必要なあらゆる筋肉が弱ってしまい、ちょっと弾くと疲れてしまうので長時間の練習ができません。今日はリハビリ3日目なんだけど、すこし戻ってきた感じ。ツェルニー30番のNo.20/21/22を練習。No.22はそんなに難しくない。No.23にも手を付けたけれど、これはけっこう難しい。ハノンの24調音階はかなり弾けるようになってきて、Bフラットマイナーとかの黒鍵・白鍵が込み入る調性以外はスラスラという感じ。それにしても、ちょっと練習しないだけでここまで退化してしまうのは非常に怖い。短時間でも毎日ピアノに向かうことの大切さを思い知りました。
 
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