ピアノレッスンの日々

 

00/03/27
昨日と同じメニューで練習。
最近思うのだが、日本のクラシック音楽の世界って昔と全然変わってないところがあるのね。音名はドイツ読み、表現はイタリア語混じり、コードは『属7』(7thのこと)などと和名。このむちゃくちゃな非統一ぶりに呆れ果ててます。いくらなんでも西暦2000年を迎えたこの時代に『属7』なんて、やめてほしいよなー。ちなみにワシのピアノの先生もC-majorじゃなくて『ツェー・ドゥア(C-Dur)』って言うのよね。
僕はもう面倒なので"major"とか"minor"って感じに英語にしちゃってますが、クラシックではこの調性感というのが非常に重要視されていて、予定調和な進行が多いのでけっこう息苦しいかも。ドビュッシーとかラヴェルとか(教授もだけど)、調性感を希薄にする音楽を作りたがる気持ちはわかる。理解不能な現代音楽調ではなくて、メロディや展開にロマン派的な要素を残しつつ調性感をなくす方向に持っていってるのがポイントですね。わかりやすく感情移入しやすいんだけど、コード進行は妙におしゃれで現代的とかさ。
00/03/26
ツェルニー30番No.15/16/17を中心に練習。No.16はほとんど弾きこなせるのだけど、No.15は相変わらず難しいし、No.17は装飾音の洪水。しかも薬指で弾かなくちゃいけないのでけっこう辛いっす。土曜・日曜と延々練習していたらNo.16だけ突出して上手くなってしまいました(苦笑)。
ベートーベンのソナタOp.49-2は第2楽章がその昔、まだ白黒放送だったころのNHK教育テレビ『ピアノのおけいこ』のテーマ曲だったのよね。たぶん昭和49年頃だと思う。ちなみに講師は神西敦子さん(←今でも現役)。もちろん当時のテキストとかも持ってるけど、今の自分はちょうどあの番組のレベルと同じなのでした。難易度としてはモーツアルトK.545やハイドンよりも少し簡単。リリカルな中にもベートーベンらしい表現がちらほら見える小品で、おそらく子供向けに作ったものと推測。というわけで、25年前から弾いてる第2楽章はほとんど完璧です。第1楽章も、まあまあの線かな。それにしても2楽章は我ながら上手い。弾き慣れてるせいもあるけど、この4カ月ツェルニーで鍛えた成果が出てる感じ(笑)。ちなみにOp.49はNo.1と2があるのですが、No.1はちょっと難しいのであとまわしです。
00/03/22
ピアノ教室の日。ツェルニー30番No.15は先生も「うーん、これは難しいですよねえ」と驚くほど。難しいだけでなく大変よい練習になるので今後も継続して弾くことにして、とりあえず先へ進みましょうということで次回はNo.16/17。ハイドンのソナタも今回で終了。どうしてもミスタッチしてしまうのだけれど、それは練習を重ねれば解決するし、時間があれば片づくことは大した問題ではなくて、やはり全体の流れや構成を考えたり楽想表現を充実させることに力を注ぐ方が遙かに有意義でわないか、ということで先生と意見が一致。というわけで、『3楽章を通してどのように弾くか』が見通せるようになればもう先生の教えを乞う必要はないということで、ここで終了となりました。次回は昔から好きなベートーベンの小ソナタ作品49-2番です(嬉)。
00/03/21
そろそろソナチネアルバム1も終わりが見えてきたので、次に何をやるか考えてるところ。ピアノの先生なんかは『古典もいいけどやっぱりロマン派。ショパンとか、やりたいでしょう?』とワシの心を読んでるのですが、いろいろ考えた結果、シューマンの『子供の情景』をやろうと思います。どの曲も演奏時間2分間くらいの小品集で、とっつきやすいというのが第一の理由ですが、とにかく美しいのよね。技術的にもちょうどいいかなという感じ。有名な『トロイメライ』なんかも入っていて、弾いたことのある曲も多いのですが。でも、アシュケナージやアルゲリッチのシューマンを聴くと、ホント、ワシのへたっぴな演奏とは全然違うのよ(苦笑)。技術だけでなく、音楽性って大切だなーと思うのでした。
00/03/18
ツェルニー30番を中心に練習。というか、花粉症がひどくて長く集中できないので、短いエチュードしか弾く気にならないんだけど。No.15と16をやってますが、16の方が簡単かも。No.15は2オクターブにおよぶE/A-majorのアルペジオが中心となっていて、A-majorはまだいいがE-majorをなめらかに弾くのが大変。手首を大きく旋回させながら弾いていく鍵盤に合わせて腕の重みを移動させる感じがなかなか掴めない。
00/03/15
ピアノ教室の日。ツェルニー30番No.13、No.14ともにOKをもらってしまいました。No.14はA-majorの音階練習でまだぎこちなさは残るものの、手首を高く保持して弾けば割と簡単。先生いわく『音階の奏法に関してはすでにツェルニー30番のレベルはクリアしているので別のことを練習した方が良い』ということで、とっととNo.15の難しいアルペジオを練習しなさいというわけね(笑)。
ハイドンのソナタは中間部に運指が非常に困難な箇所があって弾きにくかったんだけど、右手で弾くように書いてある音を左手で取ってしまうというウラ技が登場してなんとかクリア。展開部も分厚く盛り上げちゃいましょう、ということでなかなか弾きごたえ&聴きごたえのある演奏内容になってきました。もう少し練習すればOKね。
00/03/14
今日は1時間半ほど練習。ツェルニー30番No.13はほぼOK。No.14も音取りはほとんどできたので、あとは弾き込んで速度を上げていけばよい状態。ハイドンのソナタは3楽章も音取りができました。でもこの3楽章、解釈が釈然としない感じで、なんか中途半端な演奏になってるのよね。中間部で短調に展開していくんだけど、分厚い感じに盛り上げて弾いてしまっていいのかしりん?この軽やかな曲でそんなことすると違和感があるのよねー。終わり方がよりいっそう軽やかなだけに、まとめ方が難しい。
00/03/11
ツェルニー30番はNo.13を中心にあれこれ練習。楽譜に書かれてる音符は弾けるんだけれど、手首や腕に妙な力が入ってしまうので演奏が堅い。もっと脱力しないと、柔らかいトーンのレガートは出せないな。でも2月の初旬あたりと比較してみると、また一段と指が自由になった感じ。クレメンティのソナチネやモーツアルトK.545なども弾いてみると、全然簡単にクリアできました。着実に上達してるのがわかるので嬉しいっす。ハイドンのソナタも1・2楽章はほとんどOKで、あとは弾きこむだけ。3楽章はまだ音取りが完全でないのでがんばるっす。
その他、ツェルニー『左手の練習曲』や、教授の「BTTB」なんかもやってみる。なんだかんだで4〜5時間、ちょっとずつ休みながら弾いてしまいました。
00/03/08
ピアノ教室の日。ツェルニーで思うように強弱コントロールができない箇所があったのだけど、指にかかる腕の重心をコントロールしてやることで、任意の指の音を強めたり弱めたりする方法を教わって解決。こういう技術は、教えてもらわないとなかなかわからない。あとハイドンのソナタも音は取れているので、常にその先のこと(フレージングとか構成の表現)を考えて弾きましょう、というアドヴァイス。←要求が高度ですな(汗)。
というわけで、今回も先生が練習中のショパンエチュードOp.25-12番を聴かせてもらいました。2パターンの演奏で【どちらがいいか】を考えるというもの。1つは一般的な演奏で、楽譜通り小節の頭にガーンとアクセントを付けてやる感じ。技巧の凄さはわかるけれども、機械的でつまらないし、実際飽きる。
もうひとつは『海や波の表現』ということで、1小節で1つのうねりを感じさせるように小節の真ん中に盛り上がりをつけるもの。しかも最初はメゾピアノくらいで始まって、再現部に至ってようやく楽譜通り小節の頭のアクセント&フォルテな演奏になる。前半抑えているために再現部でのフォルテは劇的な効果があって感動。先生自身もこの弾き方のほうが好きらしい。
しかし全く同じ音符が鳴っているしテンポもほとんど変わらないのに、ちょっとしたフレージングの違いでここまで曲想が変わってしまうというのは恐ろしいわ。単に楽譜通りにピアノを弾くだけでは音楽にならない、ということをしみじみ実感いたしました。
00/03/05
この3日間ほとんど同じメニューで練習しております。ツェルニー30番のNo.13はかなり弾けるようになりました。もう一歩ってカンジ。No.12も軽快に弾けるようになった(嬉)。ハイドンのソナタは、第三楽章に苦労してます。ってゆうか、左手がバロック的というかバッハ的な動きをするんだけれども、慣れてないので音が取りにくい。全体に可愛らしい曲で子供向けですけど、かなり音楽性が高いんですよね。モーツアルトK.545もそうだけど、最小限の音で美しさを追求してる感じ。
00/03/02
会社をズル休みしてしまったので、昼前まで寝て午後はピアノ練習。ツェルニー30番は最初からNo.12までもう一度さらって、No.13を中心にやる。む・・・難しい。指の独立が要求されるとともにレガートな演奏もしなくてはいけないのだが、とにかく音が取りずらい。練習曲とはいえ上手に演奏するとたいへん美しいので、きちんと弾けるようにしたいっす。No.12は昨日教えてもらったタッチ(指で塩を振りかけるイメージ←笑)で演奏すると、びっくりするほど速く軽快に弾けるので面白い。あとはハイドンのソナタを練習。
00/03/01
ピアノ教室の日。ツェルニー30番No.11とNo.12はOKをもらう。次回はNo.13と14。また2曲ずつ進行するペースになっちゃいました。No.12は自分ではもう一歩踏み込んで弾きこなしたいので、引き続き練習予定。モーツアルトK.545も今日で終了。ミスタッチはご愛敬(苦笑)。『ミスは惜しいけど、とても音楽的に演奏できるようになったのでOK』ということ。
あと先生が練習中という『黒鍵のエチュード』を聴かせてもらう。先生自身は高校生の頃にショパン・エチュードをよく弾いたそうだけど、『黒鍵』は上手く弾けなくて大学でも苦労したとのこと。その他、エチュード数曲を聴かせてもらいました。うーん、あれだけ弾けるといいよねー。間近で聴くと本当にステキだわ>ショパン。あと右手をグーにして『黒鍵』を弾かせる先生の話とか(←笑い話のようだが、手首の旋回運動を身につけるための練習ということ)、半音移調して『白鍵のエチュード』にしちゃった人の話とか、おもしろい話も聞かせてくれました。
 
 
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