川揚郁坊小館

下町の食堂といった風情の店内風景


この店の名前郁坊小館の前に付いている「川揚」とは四川(川)と揚州(揚)のことをあらわしています。 ちなみに、「川揚菜」というと四川風揚州料理とでも言った意味になるでしょうか。 「川揚菜」で有名な店としては上海の錦江飯店あたりが代表格です。

今回のメニューは風鶏 190元、維揚干絲(拌干絲) 158元、雑式小籠 95元です。

風鶏は文字通り鶏を風にさらしてから作る一種の燻製のようなものです。 物によってはかなり薬品臭いときがありますがここの物は素直な味で十二分に楽しめました。

維揚干絲(拌干絲)は押し豆腐の細切りの和え物です。 一見ずたぼろで見苦しいのですがこれこそが自分の店で豆干を絲に切った証拠です。 台湾の一般の店では工場できれいにラーメン状に整形して出荷しているものを使っているようで一口目は歯ごたえもあって好いのですがすぐに飽きがきてしまいます。 それに比べるとここのものはじっくりと味わって行くうちにしみじみとした味わいが身にしみてくるといった風情のものなのです。

雑式小籠は糯米焼売、菜包、蒸餃子、豆沙包の蒸籠盛り合わせ蒸しです。 揚州料理系の店にはかならずこういった盛り合わせセットが用意されているので小人数の時には嬉しいですね。


風鶏


維揚干絲(拌干絲)


雑式小籠



基礎データ
住所台北市延平南路163巷2號
電話3311117
営業時間
お勧め料理風鶏、拌干絲、雑式小籠など
取材日時1999年1月1日




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