欣園食府

金華火腿


ここは以前芝のホテルの楓林というレストランで働いていた台湾人夫婦が開いた江淅菜の店で、ずしりと応える重厚な味わいの上海系家庭料理を食べさせてくれます。 まず、上の金華火腿を見てください。 実にいい色をしてますねー。 この写真に美を感じない人には永遠に中華料理の醍醐味は理解できないのではないかとさえ思えてきます。

今回のメニューは松花皮蛋 50元、金華火腿 365元、芋[女乃]猪脚 325元、老焼蛋 225元です。 白菜の漬物と蒸臭豆腐はお店の招待(サービス)でした。

金華火腿は一見無造作に盛り付けられいますが、本来の中華料理の持つ素朴で重厚な美しさにあふれていて一目で私を虜にしてしまいました。 もちろん味の方もすばらしく特に皮の部分のきちきちした食感と濃厚なゼラチン質の味は病み付きになりそうです。 同じ皿の皮蛋も中身が半熟状の糖心と呼ばれる状態で結構いけてました。 さらに招待(サービス)の白菜の漬物も日本ではまずお目にかかることのないじっくりと時間をかけたやつでちょっと感動物です。

芋[女乃]猪脚は豚足の煮こみが多少足りないかなという気がしないでもないですが柔らかくて質の良い里芋といっしょに濃厚なソースで煮込んだ味は秀逸です。 もちろん、運ばれてきたときはじりじりと鍋が音を立てるほど熱々のものでございました。

老焼蛋は白菜や肉といっしょに卵を土鍋で煮たもので、一部の上海系の店だけで食べられるちょっと珍しい一品です。 これも熱々のものであったことは言うまでもありません。 舌が焼けどするほどの熱さも味のうちなのです。


松花皮蛋と金華火腿と白菜の漬物


老焼蛋


芋[女乃]猪脚



基礎データ
住所台北市復興南路二段148巷1號
電話7012632,7010318
営業時間12:00から14:00,17:00から21:00
お勧め料理松花皮蛋、芋[女乃]猪脚、金華火腿、老焼蛋など
取材日時1999年1月2日




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