浙寧東生陽小館

雪菜豆拌酥


ここは永康街にある寧波料理の店です。 寧波は浙江省にある港町なので、黄魚(いしもち)とか青蟹などの海産物の料理が発達しています。 特に青蟹を使った酔っぱらい蟹をはじめとする海鮮類の生食は生物を殆ど食べることのない中国の食文化の中では異彩を放っています。

今回のメニューは獅子頭砂鍋 220元、雪菜豆拌酥 200元、雪菜年[米羔] 120元、寧波湯団 10元です。

獅子頭は大型の肉団子を醤油の味つけで土鍋で煮たもので、本来は揚州とか鎮江が本場です。

雪菜豆拌酥はマッシュしたそら豆に雪菜(芥子菜の仲間)の漬物のみじん切りを和えたものですがその素朴な味にはとても好感が持てます。 特に使われている雪菜がこの店の自家製らしく他の店のものとは格段の差があります。 なお、「豆拌」は本当は「豆瓣」と書きますがこの店のメニューではこの字が当てられていました。

年[米羔]は中国のお餅で地方によって作り方が異なります。 その中でも最も有名なものが韓国料理のトックに良く似た「上海年[米羔]」です。 上海のものは世界的に有名で普通中華料理店で「年[米羔]」と注文すると出てくるのはこのタイプになります。 この世界を制覇した「上海年[米羔]」のルーツが寧波のものと言われています。 この料理は炒めたときに粘りけが出ないものが上物とされていますがここのものは当然その上物にあたります。


雪菜年[米羔]



基礎データ
住所台北市永康街六巷八號
電話3939438,3919472
営業時間11:30から14:30,17:30から21:30
お勧め料理炒年[米羔]、雪菜豆拌酥、獅子頭砂鍋、寧波湯団、菜飯など
取材日時1998年8月11日




ホームページへ戻る