海鮮貴族

この店に入って次に驚かされるのは無数の水槽が有りその中で、一匹何万円もするような海鮮貴族がうようよと泳いでいらっしゃることです。

上の写真は、両側に兄弟分の鬚眉(ナポレオンフィッシュ)を従えた老鼠斑です。当時のレートで鬚眉は一匹４万５千円、老鼠斑は４万７千円でした。

しかし、良く見るとこの海鮮貴族は何処かおかしいのです。香港近くの深海に潜む本物の貴族はここの老鼠斑とは異なり滅多に人目にふれるような場所には浮上してこないので雪のように白い肌をしているのです。

ここのものは、明らかに養殖の老鼠斑なのです。養殖された偽物の貴族は人間の与える餌にありつこうとして、頻繁に深海から浮上してくるため肌は浅黒くなり、写真のような浅ましい姿になってしまうのです。

香港の人達はこの偽の貴族を飛機魚と言って、本物と区別をします。老鼠斑の養殖はフィリピンやインドネシアで行われていて、飛行機(飛機)で運ばれるのでこう呼ばれているわけですね。