◆ NHK のど自慢出場 1990 ◆

Nodo Jiman 1990/5
場 所:海老名市文化会館
放映日:1990年 5月 20日(生放送)
ゲスト:森 進一、三船 和子

もうかなり年月が経ってしまったので「時効」だろう (^_^; 。 国民的番組「NHK のど自慢」に出場した時のことを少し書いてみる。
だいたいにおいて、「出たことあるんだ」って言うと、 「えっほんとに? 何歌ったの?」とニヤニヤされるのが ありがちな反応で、ちょっと気恥ずかしい。
(写真は熱唱する MINEW、NHK 撮影)


ある日たまたま、その筋の友人からの誘いがあり、行ってみることにした。 基本的には恥ずかしいんだけど、 一生に一度くらいは出てみるのも面白いかな、 という好奇心もあったので。

まずは前日に会場で予選会が行われる。 本番の出場者 25 人の枠に対して、希望者は 300 人集まったらしい。 ひぇー、競争率 12 倍かよ。 (それでも応募時すでにかなり絞られているらしい。)
その 300 人ひとりひとり全員がステージで歌い、審査が行われる。 スタッフはすごい手間だ。これが長くて、1時から5時半までかかった。 しかしこれがけっこう面白い。みんな歌には自信あって来るんだろうけど、 うまいのも下手なのも、ファッションも、いろんなタイプの人がいる。 美空ひばりは人気が高く、「川の流れのように」を歌うおばさんは 10 人以上いたな。

何のかんので全員一通り歌い終わり、その後予選通過者が発表される。 緊張したが、番号が呼ばれなんとか残ることができた。やったー。
出場者のみの打ち合わせと、キー合わせがあって、帰宅。
実家や遠くに住む友人達に、明日TVに出るよと電話する。 なんたって全国放送だもんな。


当日は、会場で朝からリハーサルなどあれこれ。 合格した時の喜び方も練習した。 あっという間に昼、本番の時間になる。
この日の放送は、珍しく「生放送」、 そのうえ第1出場者だったので、 すごいプレッシャーがかかる。
 スタッフ:「最初の人の印象で、チャンネル変えられちゃうんだよなー」
って、そんなこと言われてもなぁ。

時間が迫る。3、2、1、12 時 15 分ちょうどになって、番組の イントロが流れ、まずは出場者全員がステージに並ぶ。
ご挨拶が終っていったん引っ込み、さて出番だ。緊張するぅ。
どくん、どくん、スタッフのゴーが出て、後部中央の隙き間から、 明るいステージへと飛び出す。赤いランプの付いたテレビカメラが こっちを向いている。マイクを持ち、
 「一番、勝手にしやがれ!」
ピアノのイントロが始まり、歌い出す。
 ♪ かべぎわにーねがえりうってー
あとは夢中。ちょっと力が入っているなーと思いながら、
 ♪ かばんにーつめこむーけはいがーしてーるー
そのへんで鐘。鐘が鳴る。キーンコーン。2つだ。 一番のサビまで歌えないのか。あぁ、2つ。
司会者にマイクを渡し、さっさと退場。…終った。

このとき一緒に出場していた「ザンちゃん」は、派手に鐘を鳴らして 合格していた。さすがザンちゃん。 (彼はほんとうにすばらしいシンガーです。)

ビデオには予約録画したが、なんか嫌なので観ずに消した。
このTV出演のことは、あとあとまで親戚中で話り継がれるのだろう。
でもまぁ、当初のもくろみ通り「一生に一度くらいは」出てみるのも悪くない、 楽しい体験だった。NHK さんありがとう。


Nodo Jiman Kinen 「のど自慢出場記念」バッジ。僕のデイパックに付いてる。

1999/05/30 T.Minewaki
2007/05/06 last modified T.Minewaki

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