《 ミギーの恋 (5) 》

◆彼は描くだろうか
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  寄生獣について、ぽっかり開いた穴を埋めるには、このストーリーは
  語られねばならぬ。
  そこには、また数知れぬドラマが生まれそうだ。
  岩明均の頭の中には既にストーリーが組み立てられているはずだ。

  今回の物語は、寄生獣が現れてから環境に安定して融け込むまでの話であり、
  次の物語は、寄生獣が種として続いて行くための物語となる。

  「他個体を大事に思う」ことを知ったミギーが、そこで出す答えは何か。

  すでに新一は、「自分が大事、家族が大事」という答えを得てしまっている。
  まだその先があるのか?

  興味深く新たな要素がいくつかあるにしても、
  話の主題はどうしても「人間と寄生獣の命の重さをどう測るか」
  という、同じところに行ってしまう。

  作者が最終巻の付記で「自らの作品の二番煎じなどひりださぬよう」と
  言っているくらいだから、彼もあがいているのだ。きっと。
  同じテーマとなってしまうこのストーリーが描かれるかどうかは、
  微妙な所だ。

◆再び、予言
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  「寄生獣が終って、しばらくたったなぁ。」と皆が感じる頃に、
  20〜30年後のストーリーが始まる。確率7割、と僕は推測している。
  
  7割だったら、予言だーと言いはなってしまったほうが、
  当たったときに偉い顔ができるから、言ってしまえ。
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* 引用は「寄生獣」岩明均より。

(ミギーの恋 おわり)

1995/04/03 T.Mineawki
1999/06/25 last modified T.Minewaki

ミギーの恋(6) 妖怪 二口女
寄生獣 [1〜10]
生命のよもやま話
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