◆ 群れる・離れるの動物学 / 伊澤 雅子 ◆

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書 名:群れる・離れるの動物学
    ( NHK 人間大学、NHK学園通信講座 受講テキスト )
著 者:伊澤 雅子(琉球大学助教授)
編 集:日本放送協会
発 行:日本放送出版協会
価 格:530 円
ISBN4-14-189012-X C9445 \530E

動物はなぜお互いに群れ、またお互いから離れるのか? 哺乳類の中でも 「群れる」傾向の強いイヌ科と、「離れる」傾向が強いネコ科を例に 動物の社会について考える。
( 表紙より )

NHK教育テレビ「人間大学」で、1999年1〜3月期に放映されたものの テキストとして出版されたものです(毎週水曜日 22:45〜23:15)。 猫好きの方にはおすすめ。

ちょっと固く言うと、動物行動学、動物社会学という分野になるのでしょうか、 動物が集団で暮らす、ということについての基礎的な知識を教えてくれる 講義です。特に、身近な「ノネコ」(野良猫のことです)を多く取り上げて 説明してくれるので、親しみのもてる内容となっています。
逆に言うと、野良猫といえどもしっかり観察すれば、りっぱな生物学的 学問知識が得られるということでもある。このテキストの最後は こう結ばれている。 「いつも見慣れている身近な動物からもう一度見てみよう。 必ず新しい発見があるはずである。」

僕は野良猫が大好きで、 近所のネコとの交流も長く、その習性について いろいろと疑問に思っていたことがあったんだけど、この講義を観て いろいろと思い当たり、あぁそうかなるほど、うんうんとうなずくことも 多い。
例えば、以下の疑問には答えらしきものが示された。

答えを知りたい方は、ぜひ番組とテキストを。(^_^)


Contents

  1. 住宅地でノネコを調べる
  2. グループを作るノネコ
  3. 動物の社会とは?
  4. ネコ科の「離れる」社会
  5. 「群れる」ネコたち
  6. ハンティングをするノネコ
  7. ノネコのグループ社会とその変異
  8. イリオモテヤマネコの研究と保全
  9. 「群れる」イヌたち
  10. 群れる・離れるの分かれ目
  11. ネコ科の社会進化
  12. 環境と社会システムの可塑性

1999/03/02 T.Minewaki
1999/04/04 modified T.Minewaki

生命のよもやま話
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