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著者: 高野 文子 発行所: マガジンハウス 装丁: 椎根 進 印刷: 凸版印刷 1995年7月20日 第1刷発行 1995年8月23日 第2刷発行 定価: 900 円 ISBN4-8387-0613-8 C0079 P900E |
高野文子のお久しぶりの本。短篇 6 本収録。
1987〜1994 にかけてあちこちに描いたものを集めた。
友情、努力、勝利といったものとはまったく別の世界。 恋愛の要素もあんまりない。
- 美しき町
- 病気になったトモコさん
- バスで四時に
- 私の知ってるあの子のこと
- 東京コロボックル
- 奥村さんのお茹子
日常の中の微妙な感情の起伏を表現するのがうまい。見知らぬ生活に 踏み込んで行く時のぼんやりした期待と不安、病室の退屈、 そういったものが描かれています。
「奥村さんのお茹子」は面白かった。
これは、う〜ん、設定としては SF なんだろうけど、この意表をつく展開。 なんという発想だろう。まいったねこれは。