◆ 女ともだち [1〜6] / 柴門 ふみ ◆

作品名:女ともだち [1] [1983/09/16]
女ともだち [2] [1984/09/18]
女ともだち [3] [1985/09/24]
女ともだち [4] [1987/02/17]
女ともだち [5] [1988/02/09]
女ともだち [6] [1988/11/28]
著 者:柴門 ふみ
出版社:双葉社 アクション・コミックス
定 価:480 円(もう売ってないかも。セレクション版は出ている。)
恋愛、結婚というものに対する無意識の期待やこだわりを
取り出して突きつけるショートストーリー集。
この作品を最初に読んだせいもあるのか、柴門作品の中では
一番好きなシリーズ。2, 3 巻が特に好き。
柴門さん自身の出産、子育ての時期を含んで、足かけ 5 年ちょっと
という長いシリーズとなった。彼女自身の、子供や仕事に対する姿勢も
あちこちに反映されている。
1 巻の絵はけっこうすごいが、2 巻 3 巻と読み進むと、柴門さんの絵が
次第にうまくなってゆく様子も観察できる。 (^_^;
学生時代に頭が良かったり、可愛いかったりとちやほやされ、
ちょっとした自信とプライドを持っている女性が社会に出てお年頃になった時、
そういう種類の自信とプライドでは恋愛・結婚が思い通りにならない、
ということに直面し思い知らされる。そこでどう世界観が変わり、目覚めるのか、
その瞬間を描いている。
女たちは恋愛や結婚に何を求めているのか、多くの教訓に満ちている。
彼女達の求めているものは、時には「世間や友達へのライバル意識」や
「心に描く完璧な恋愛&結婚へのこだわり」だったりする。
女性の視点での話だが、僕のなかにも似たような意識があることに
気づくので、何度読み返しても胸をつかまれるような気がする。
柴門さんは、頭がよく冷静で観察眼の鋭い人なのだろう。
女たちはただ 1 人の最高の男を探し求め待ち続け、男は女性を
手に入れるとすぐ次の女を求める。
これはもう、(進化的に決まっている)
男と女の生理的・本能的な違いであって、この差はどこまでも
埋まらないのではないか、と最近僕は思っている。
1995/10/30 T.Minewaki
2002/07/21 last modified T.Minewaki
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