◆ ヘルタースケルター / 岡崎 京子 ◆

作品名:ヘルタースケルター
著 者:岡崎 京子
発行所:祥伝社
定 価:1200 円(税別)
発行日:初版第1刷発行 2003年4月20日
第2刷発行 2003年5月30日
ISBN4-396-76297-6 C9979 \1200E 雑誌54924-32
初出「FEEL YOUNG」(祥伝社)1995年7月号〜1996年4月号に掲載
── 帯より ──
世紀を超えた傑作、ついに初単行本化!!
いつも独りの女の子のことを書こうと思っている。
いつも。たった一人の。一人ぼっちの。
一人の女の子の落ちかたというものを。(岡崎京子)
この春(2003年)、なぜか突然続けざまに岡崎作品が3つもリリースされた。
「ヘルタースケルター」
「うたかたの日々」
「恋とはどういうものかしら?」。
もちろん、1996年以前の過去の単行本未収録作品などを集めたもの。
今またブームになっているのだろうか? よくわからない。
この本の末尾にある「少しずつ着実に回復していらっしゃり」という言葉に
希望を感じます。
この「ヘルタースケルター」は、休筆直前に完了した長編作品。
彼女の漫画家としての到達点ということになるでしょう。
全9章、316ページ。
長さを感じさせない、ぐいぐい引き込まれる面白さを感じた。
ストーリーものとしてこれほどの面白さと深さを岡崎作品に感じたのは
初めてかもしれない。
作られた完璧な美しさを武器に芸能界スターの座を手に入れた「りりこ」。
美しいものに許されるわがままと思い上がり。
しかしその美しさはどうしようもなく崩れ始める。
彼女を利用していたもの、彼女を乗り越えようとするもの、
人々がスターに求めるもの。思惑は絡み合って、りりこは落ちて行く。
* 平成15年度[第7回]文化庁メディア芸術祭 漫画部門 優秀賞
(Link) *
* 第8回 手塚治虫文化賞 マンガ大賞受賞 (2004/06)
(Link) *
2003/09/14 Takakuni Minewaki
2004/06/09 last modified Takakuni Minewaki
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