◆ 風の谷のナウシカ 完結 ◆
最終巻「風の谷のナウシカ [7]」を読みました。
最後の場面、シュワの墓所での墓の主との問答は深かった。
主の云う事もわかる、現代の文明社会を思えば。でも……
こういう秘密・鍵を最後まで残しておくとは、宮崎駿はすごい
ストーリーテラーだなぁと改めて驚きました。(最初からここまで
考えていたんだろうか?)
「いのちは闇の中のまたたく光だ!」
ナウシカも 寄生獣 も、
生命とか自然について考えさせる作品でした。
いずれにしても、
「人間が生きる事が、自然の中で絶対のものではない」
「ともに生きる」
ということが、共通の見解ではないかと感じます。
最後の場面、シュワの墓所での墓の主との問答は深かった。
墓の主 :
……
あの時代 どれほどの憎悪と絶望が 世界をみたしていたかを
想像したことがあるかな?
数百億の人間が 生き残るために
どんなことでもする世界だ
有毒の大気
凶暴な太陽光
枯渇した大地
次々と産まれる新しい病気
おびただしい死
ありとあらゆる宗教
ありとあらゆる正義
ありとあらゆる利害
調停のために神までつくってしまった
取るべき道はいくつも無かったのだよ
(風の谷のナウシカ[7] 宮崎駿)
そういう世界がもうじき来るだろうとは容易に想像できる。
こわいこわい。
1994/12/28 T.Minewaki
2002/07/19 last modified T.Minewaki
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