(1996/8/18 撮影 at フルンドッホ・モンゴル)
朝食の後、バスに乗って 9:15 出発、9:30 第4発掘現場着。
崖の途中に白い地層。ここで前の班がプシタコサウルス
(くちばしを持つ小型恐竜、とても珍しくモンゴルで2体目)
を発見したという。
9:45 から発掘作業開始。探す探す。地べたを這いつくばって、
目を近づけて探す。とにかく良く「見る」ことが大事なのだ。
流水跡の溝に沿って斜面をさかのぼりながら、その壁を観察したり、
化石の出た地層と同じ色の層をたどって探す。
そして、ついに、1個の化石を拾った(写真)。
砂利の地面の上に、コロっとあった。
長さは5cmくらい、見事に1個の骨の形を保っている。
うわぉ! 興奮して、発掘監督のところへ持って行くと、
骨格図を確認して、「イグアノドンの尻尾」と教えてくれた。
けっこう端っこのほうのものらしい。
この化石は発掘監督のポケットに収まった。
イグアノドンの化石は良く出るし、珍しくもないのだけれど、
やっと本物の化石を自分で発見したという実感が湧く。
やったー、嬉しいぞ。
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp