旧国立駅舎のこと

駅舎のこれから、再建は心の中から

 昨年の9月22日の国立市議会第二回定例会にて、国立駅舎を丁寧に解体し、保管することが決議されました。その後、市の方針として、文化財指定を行った上で丁寧に解体保管されており、木造で今の場所に再築する意向です。しかし、再築までの道のりについては何も決まっておりません。

 この駅舎は、国立の顔であり、多くの国立を愛する人の心のよりどころとなってきました。どうしてこんな未来もわからないようなことになってしまったのでしょうか。

 駅舎の解体はとうの昔にみんなの心の中で始まっていたのかもしれません。だから、駅舎の再建も、私たちみんなの心の中の駅舎再建から始めましょう。

 駅舎というシンボルがあって街があるのではありません。国立の街を愛し・支えるみんなの心が一つになって、初めて意味のあるシンボルができるのです。

 一度解体してバラバラになってしまった街のみんなの心を、どうすれば、また一つにすることができるのか。それは、私たちの知恵にかかっています。駅舎が消え、空いた心の空虚にみんなが気づくことができたなら、それは案外易しいことかもしれません。

 どんな新しい国立駅を作り、そこにどんなふうにこの駅舎を据えるのか。私たちの心の中に国立の街を取り戻し、気持ちを通じ合うことがただ一つの再建への道です。

私たちは、あの三角屋根の下で、また、みんなで会える日を楽しみしております。

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