大分県ローカルエネルギー研究会代表 甲斐美徳

 現在私は、自治体の職場で働く者たちによる地方自治研究活動のひとつとして、森林資源のエネルギー利用によって資源循環型地域社会の構築と林業の活性化を図ろうという活動を行っています。「地球温暖化対策推進大網」の中にも木材資源の有効利用の推進が盛り込まれており、これらを踏まえて林野庁も平成11年度予算から本格的にバイオマス利用のための調査・研究開発をスタートさせています。

 私どもの自治研究グループ「森林エネルギーを考える会」では、木質バイオマスのエネルギー利用を日田地域において考えてゆくきっかけとして、このたび別紙のような講演会を企画いたしました。化石燃料ゼロを目指している都市として有名なスウェーデンのベクショー市で活躍されている講師のゼラスエウス教授は、今回全国6か所で講演を行い、来日日程の最終日には国会での議員の勉強食にも出席することになっています。

 中国・四国・九州では日田市が唯一の講演会場となります。日田会場では特に、国内における木質バイオマスの第一人者である小池浩一郎助教授も講演されます。まだまだ日本では滅多にない貴重な機会と思われますので、この際一人でも多くの方々に参加していただけるよう願っています。

 つきましては、この講演会に是非ともご出席くださるようお願い申し上げます。

 もしご出席いただける場合は、3月26日までに甲斐あてにお電話にてこ連絡くださるようお願いします。(もちろん、当日の飛び入り参加も歓迎いたします。)

 なお、講演会終了後、午後6時から2時間程度、講師を囲んでの懇親会を予定しております。場所は「田吾作」、会費は4,000円です。ご連絡くださる際には、懇親会への参加希望の有無もお知らせ願います。

 連絡先:0973−24−5613(自宅)0973−23−2141(職場

木質バイオマス講演会

 21世紀最大の環境問題である地球温暖化を防止するために、化石燃料の使用を抑制し、クリーンで再生可能なエネルギーを大幅に導入することが求められていますが、その中でも生物系の資源を活用するバイオマスエネルギーは、現在EU(ヨーロッパ連合〉において最も大きな期待を集めています。九州随一の林産地である日田地域においても、木質バイオマスをエネルギーとして積極的に利用することは、風倒木や除間伐対等これまで未利用であった木材資源に経済的価値を付与し林業の活性化に貢献するとともに、製材所から出る樹皮等の廃棄物問題の解決にもつながります。
 このようにいろいろな可能性を持つバイオマスエネルギーについて学ぶために、木質バイオマスの利用が世界で最も進んでいる林業国スウェーデンから専門家をお招きして講演会を開催することになりました。ぜひ多くの方々のご参加をお願いします。

日 時
2000年4月3日(月)14:00〜17:OO
場 所
日田木材協同組合大会議室
(日田市友田100−1国道386号沿
  Tel.0973−24−2167)地図はここをクリック
主 催
大分県職員労働組合自治研究グルーブ「森林エネルギーを考える会」
後 援
日田市、日興木材協同組合
会 費
無料
〈講師紹介〉
ビョルン・ゼスラエウス(ベクショー大学バイオエネルギー工学教授〉
ストックホルム王立工科大学(RIT)修了。民間企業にエンジニアとして勤務した後、RITの化学科の助教授、バイオエネルギー工学の教授に任命される。1997年よりベクショー大学にも勤務。ベクショー市はバイオマス利用の先進地として有名な都市である。
通訳:細川弘明(佐賀大学農学部助教授)

小池浩一郎(島根大学生物資源科学部助教授)
東京大学農学部、同大学院修了。林政総合調査研究所研究貝を経て現職。林野庁の木質バイオマス利用研究会、環境自治体会議の木質エネルギー部会の委員も務める。