第2回 ヒュッゲな集いin関西
「デンマークで感じた人々と学び」 報告
関口哲生(西宮市)
関口さん宅で行われた「第2回関西の会」の様子
参加者
 日本グルンドヴィ協会のホームページと会員連絡誌、それに幹事団からのDMによる案内の結果、22名の参加申し込み、前日来の急用の方が出て、当日は20名の出席でした。14名から事前に欠席の連絡を受けました。少なくとも22+14=36名の方々が心にかけてくださったわけです。

 会場企画において冒険でしたが、望外の多数に嬉しい悲鳴でした。
 出席者の内容は、98年スタディツアーの全員が世話して、第1回の集い参加の方、それに新しく伊藤美好さんに来ていただいたのでホームスクーリングネット(HSN)、ラーンネットの方、清水さんの弟子が加わって広がった関西の人々でした。場所がわかりにくかったためか。定刻には幹事、話題提供者と乾杯音頭など出番が決まった人しか、いませんでしたので15分遅れて開会しました。

 辻正矩さんから開催の経緯と、この集いの名称「ヒュッゲ」の意味を開会の挨拶で説明されました。 コーディネートと第1部司会は関口哲生、第2部司会は吉田さおりさんがしました

 出席者から短い自己紹介:名前と、何しているか、何しようとしているか簡明に話していただきました。

第1部 話題提供

 「デンマ−クを再訪して感じたこと」 と 意見交換
 この夏、デンマーク再訪の下記二人の方から、お話を聴き、質疑応答されました。
1.伊藤美好さん
2.砂川次郎さん

 伊藤さんがJetteとデンマークで私たちを噂話した栗山次郎さん命名の「シャカリキ・ヒュッゲ」、日本には「えらい人」がいるが、世の中はよくならない、デンマークには「えらい人」がいないが、住みやすい(?)という話は印象的でした。

 砂川さんには、IPCの話を希望しました。白板を使ってのデンマーク語の母音講義で結ばれました。そのためか、「知的好奇心を刺激されるような会話を楽しみ、かつ美味しいものをいただく・・・、とても贅沢な時間でした。」(久貝登美子さん後日お便り)

 伊藤美好さんの話と「パンケーキセット」文から、「早速、明日の保育園で聴く授業を取り入れよう」(京都 八幡保育園の村上頌子さん当日談)などありました。

質疑応答が活発でしたが、2時間、水飲みだけで話が続いたので、後は第2部へ持ち越しました。

休憩をとっているとき、キャーと若い女子学生風の叫び声がして跳び上がった二人がいたので、何事かと思ったら、伊藤美好さんと吉田さおりさんでした。さおりさんが大学2年生の時、ボーゲンセからアスコウのホイスコーレへ移った時、言葉のお世話したのが美好さんだったことを思い出したんだそうです。驚きの再会でした。

第2部 乾杯して食事懇談  

 乾杯の挨拶は、加藤順一郎さん、司会は、吉田さおりさんでした。
 お持ちよりの手作り料理をテーブルに広げ、乾杯を加藤さんにお願いしようとしたら、もう皆さん盛んに食べ始めていました。やはりお腹がすいていて、こちらのほうがよかったのですね。

 加藤さんは、乾杯の言葉を依頼されたので、ビールを持って来ました、と。関口の高校後輩の横沢まゆみさんは、同じ薬剤師でテレビにも出た砂川さんと会いたかったけど、急用で欠席になったのでとビールの寄贈があり、有料予定のビールが無料になりました。辻さんからもジュースやウーロン茶を寄贈され、披露がありました。

 しばらく飲んで食べたあと、自分の活動・行事・出版などのアピールタイムを始めました。やかましいと予想してマイクを用意したのですが、さっと皆さん静かに聴き入るようになりました。このフリープログラムの内容が活発で充実していたのは見事でした。

☆ 辻正矩さんエコハウスからは、9月18日(土)の映像ジャーナリスト熊谷博子の見た世界講演会、9月4日(土)なわて遊学場での「サドベリーバレー研究会」の案内がありました。

☆ 山尾法子さんからは、炭谷俊樹さんの「ラーンネット・グローバルスクール」が紹介されました。
 炭谷さんは当日ちょうど、その時刻14:29にご長男の誕生とのお慶びの知らせがありました。

☆ 姫路の久貝登美子さんからは、「ホームスクーリングネット(HNS)ひめじ」のお話がありました。

☆ 能勢町の松浦喜美世さんは、「HSNみちくさ」誌が配られ、親の生涯学習と子どもの学びを同じと考えられると話されました。

☆ 伊藤美好さんと松浦さんのお二人を含む20人の執筆からなる九月下旬発行の「笑う不登校」教育史料出版会(予価1,500円+税)が説明されました。伊藤さんのは「違いを楽しみ、響き合う日々」、 松浦さんのは「子どもと楽しむホームスクーリング」です。皆さん、買って読んでください。

☆ 武庫之荘の渡辺幹子さんは神戸北野の中山手教会で野宿の人に炊き出し「共にいるボランティア」活動を紹介されました。住吉山手の印牧(かねまき)紀子さんが一緒に来られました。

☆ 志賀町の野村亨子さんは、栗東と朽木の「農業小学校をつくる会」を紹介、有機農業体験4年目です、希望者には直ぐすぐ土地は手配します、年間3,5000円賛助会員割引ありとのことでした。

☆ 清水さん依頼の9月27,29日デンマークの2人のホームステイ募集を関口が伝えました。既に引き受けておられる辻さん、野村さん、末元眞澄さんから状況説明話が出て爆笑の連続でした。

 第1回の集いからの高槻の上月富佐子さん、茨木の末元さんは元気いっぱいでした。皆さんの説明がおもしろくて、じっと聴き、笑い、個性が発揮されたすごいアピールタイムでした。

☆ 次回の企画協議
 幹事に若い人をとか、次の集いの時期・場所・内容の特色・話題提供者について意見交換しました。当面、従来の三人幹事継続で、そこへ今後意見を寄せていただいて企画することになりました。

 記念撮影した後、再び会食歓談し、6時になったので、関口からまとめの挨拶し、後から感想ご意見をお寄せくださいと要請し、食べきれなかったものは、お持ち帰り願って楽しく会を閉じました。

第2回の集いを終わって(感想)

[1] お出会いと再会の喜び

 初めての人、メールや本だけで知っていた人、久しぶりの人と会えたのが、何よりの成果だったと思います。樟葉の沢田恵子さんは「出席された方が、それぞれよいお仕事をされ、考えさせられる事が多いでした。今後ともまたよい交わりの時がもてるよう願っております。」と、橿原の大塚眞子さんは「新しい人との出会い、いろいろな考え方にふれる事が出来、楽しいひとときを過ごすことができました。さっそく主人にも様子を伝えたいと思っています。」(ご主人 健一さんはデンマーク留学中)とお便りあったように。

[2] 新しい方々への広がり

 98年の旅するホイスコーレから、グルンドヴィのMLと協会報、第1回から第2回へ、輪が少しずつ広がっています。交わりは年を重ねての深まりと共に、新しい人々の風があります。ヒュッゲがシャカリキでなく、自然に成熟するまで時間が要るようです。当分この看板名はやめましょう。

[3] 学び

 新しい学びは確実にできていくと思います。学びを第一に簡素な勉強会を続けていければいいなーと、私は感じました。清水満さんの教え子、山下満さんが、清水さんの影響が強すぎるので(笑)京都へ出てきたと言われたような新しい体験による学びです。

[4] 結び

 それは、感謝です。
 事前から当日、そしてレポートまで、辻さん、砂川さん、伊藤さん、加藤さん、吉田さんと、関口美奈子さんに運営が支えられました。それに参加者の皆さんの積極性に支えられました。ありがとうございました。

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