156DIARY
7850km〜8298km(1999年12月17日〜2000年1月20日)


●1999年12月17日(金)走行距離7850km
「走行距離」記録、復活なる!!そう、会社のビルの外装工事がほぼ終わり、きょうからまた下の駐車場を使えるようになったのであった!思えば、この1ヶ月間、本当に車を使わなかった。駐車場がちょっと遠くなったくらいでこのありさまだから、僕にとって車がいかに「必需品じゃない」かがはっきりクッキリしちゃったのであった。でも、だからこそ、趣味性重視の車選びしちゃうんだろうけどね。まぁ、何はともあれ、これを機にこの日記も以前のような頻繁な更新ができる、んじゃないかな、と思う、だといいなぁ・・・??ところで、MAZDAの新社長である。38歳だって?!ハーバードビジネススクール出の超エリートだって?!しかも、メチャメチャ2枚目!!きっと頭のほうも、近づいただけで大ケガしそうなくらい切れまくり(もちろんいい意味で)にちがいない。その上、「二流の中の一流を目指す」(だっけ?)みたいなことをのっけからサラッと言えちゃう度胸のよさも持ち合わせちゃったりして・・・見たところ、まさに非の打ち所がない人物なのであった。しか〜し、KANTAはあえて、その知性あふれるカッコよさゆえの意外な「落とし穴」の存在に注目したい。つまり、そんな彼は、どう考えても女性にもてないわけがない。「超」を三乗しちゃうくらいの“モテモテ君”にちがいないのである。社内はもちろん、社外にもファンクラブのひとつやふたつできたっておかしくない。と当然、誘惑の♪アッラシ、アッラシがやってくると彼は予想しているはずである。が、ちょっと待て。ここは、本国アメリカでも、ラテン感情ストレート出しのアルゼンチン(以前の赴任地)でもない。おひざ元から遠く離れたアジアの、極東の、控えめ女性がいまだ存在する国である。何においても自信満々の彼(たぶん)は、攻めるのは好きだが、攻められるのはイヤ(にちがいない)。“モテモテ君”を自認しているだけに(たぶん)、積極果敢に攻めてこない日本女性に戸惑いを感じる彼。これまでいた国ではさんざん女性に攻められ続けてきたのに・・・??とちょっと不安になったっておかしくない。しかも、ここまでくれば、フォード幹部の目も届かない、つまり、ちょっと慣れてくれば気が緩む(きっと)。早い話、この国には、彼が女性を攻めたくなる環境が整っているのである。う〜ん、楽しみ。ここまで持ち上げた(?)んだから、この際「落とし穴」にスッポリはまって、希代のスキャンダルという大きな足跡を、ぜひお残しいただきたい。人間、すべて完璧じゃつまんないでしょ?どうせ、何年かしたらフォード本社にお帰りになるんだから、いまのうちにね。

●1999年12月20日(月)走行距離7866km
いま、あの徳大寺有恒さんの本を読んでる。で、これが車の本かと思いきや、(たしかに車の話もいっぱい出てくるけど)氏の人生論というか半生記みたいなもの。題して『ぶ男に生まれて』。けっこうスッパリ直球なタイトルだったんで、思わず買っちゃったのであった。半分ぐらい読んだとこだけど、正直言って、けっして文章がうまいとは思えない。でも、長く徳大寺さんを悩ませてきた顔のコンプレックスとか、30歳の時に30億の借金背負ったこととか、氏の裏側(?)が気持ちいいほどアケスケに書かれていて、好感がもてるというと偉そうだけど、とにかく気持ちよく読めるのであった。で、ここまで書いて気づいた。なぁるほど!正直にありのままに、変に作り込んでないから、こういう文章になるんだ、きっと。“ポケットの中の500円が全財産だった”とか、けっこう厳しい時代もあったらしいけど、「それでも死のうと思ったことは一度もなかった」という巨匠。やっぱり巨匠は巨匠。骨太さがちがいます。

●1999年12月26日(日)走行距離7972km

最近、都内で156の姿を見ることがとみに多くなってきたわけです。その快調な売れ行き(?)の理由のひとつに、広告出稿量の多さがあげられると思うだっちゃ(どこの言葉だ?)!CMもそうだけど、KANTAが「あれま!」と思ってるのは、看板の多さ!ウチの会社の最寄り駅のホームに立てば、目の前に156。仕事でよく行く某駅(都営地下鉄線)の階段を上れば、目の前に156。そのほかにも数ヶ所で156看板を目撃しているのであった。だいたいKANTAの行動範囲なんて、決まったとこばっかで、めちゃんこ狭い。にもかかわらず、けっこう目にすんだから、相当数の看板あげてるに違いないのであった。フィアット・オート・ジャパンも、156で味をしめた直後は、GTVや166でも売上げ伸ばしたいと考えてたわけよ、たぶん。だってだって、ウチの最寄り駅の看板はちょっと前まで166だったし、都営地下鉄某駅の階段上がったとこで目に飛び込んでくる看板もちょっと前まではGTV&SPIDERだったもん。んでも、そうは問屋がおろさなく、かといって今の勢いを失いたくもなく・・・“ええい、売れるもんを売れるときに目一杯売っちゃえ”となったと推測できるのであった。実際、あのスタイリングに信頼性やATまで加わった日にゃあ、アルフィスタならずとも欲しくなる人多いんでねぇの?でもさぁ、あまりにも数増えると、“限られたモノ好きのためのレーシーで特異な車”イメージが無くなっちゃって、なんとなく寂しい気がするのも正直なとこなんだなぁ、これが。フィアット・オート・ジャパンにしたって、156におんぶに抱っこ状態のまま、これから先も売上げ伸ばし続けんのって無理っしょ?!(BMから乗り換えた僕にこんなこという資格が無いのは重々わかっちゃいるけど)ああ、アルファよ、キミはどこへ行く?!

●1999年12月31日(金)走行距離8022km
今年の年末はこれまでになく新鮮なものになった。12月29日の「Daiyaさん迎撃オフat Yoyogikoen」、翌30日(つまり昨日)の「関東忘年会at Kichijoji」という2つのビッグ(?)イベントに参加したからというのがその理由。社会人になってからというもの、僕が接してきた方々は、そのほとんどが仕事がらみ。それじゃあいけないのかというとそういうわけでもないんだけど、どうしても世界狭かったわけよ、当たり前だけど。それが、156買って、HP作って、福島オフ参加して、締めくくりが上のふたつ。車を乗り換え、ちょっとコミュニケーションとろうとしただけで、ここまでが広がるもんなのね。人と接するのがヘタだとずっと思ってきたKANTAとしては、まさに“事件”なのであった。今年1年、この“ずぼら&簡素”なHPにいらっしゃってくださった方、掲示板を通じてお世話になった方、オフでお会いできた方・・・皆さんに心から感謝しつつ、1999年の残りの数時間を過ごさせていただきますです、はい。ほんじゃあ、皆さんのハッピーな2000年を願いまして、お手を拝借・・・パン!(一本締めでした・・;)

●2000年1月4日(金)走行距離8205km
それにしても地上波の正月番組である。平常時(正月以外)のつまらなさに輪をかけてつまらない、くだらない、ばかばかしい。“めでてぇんだからいいじゃん”、“お約束ということで”なぁんて言う向きもあるだろうけど、毎度毎度の内容のない空騒ぎには辟易しちゃうわけ。そりゃね、TVは娯楽だわさ。でも、娯楽っつったって、タレントがばか騒ぎする以外の作り方だってあるっしょ。国民の正月嗜好=その手の番組だとはどうしても思えないんですけど・・・キー局の皆さま、いかが?しかも、出演者側の内輪受けに比重を置いちゃって、視聴者はおいてきぼり・・・なんか小ばかにされてるようで面白くないわけ。だいたい、芸能人(現実は“芸能無人”が多いけど)が、よく視聴者のことを「一般人」っていうのもひっかかる。お前らはそんなに偉いんかい?!そんなに特殊な方々なのかい?!全国放送に乗ってちょっと名前が知られたぐらいで自分の存在力を錯覚しちゃう輩って何?昔、吉本隆明氏(言わずとしれた吉本ばなな女史のお父ちゃん)が『国家幻想論』って本書いてたけど、彼らの“幻想”はあまりにも薄っぺらい。1億総白痴化がこれ以上進行する前に、TVメディアのあり方を2000年を機に今一度見直して欲しいわけ。「一般人」KANTAの“青年の主張”でした。正月早々、ボヤッキーでゴメンチャイ。



●2000年1月20日(木)走行距離8298km
風邪なんかひいてる場合じゃないのに風邪ひいた。仕事が暇なときだったら、あ〜つれ〜なんて思いつつ事務所に出てくんのやめたりできんのに、あいにく忙しい。それもかなり。ひいたのは土曜日。その日は打ち合わせ3件で疲れてたのは事実だけど、なんでひいたのかわからない。くやしい。飲みに行ってハシゴして裸で踊っちゃったとか、デートしてホテル行って裸で寝ちゃったとか、はたまた富士急ハイランド行って女子高生と手をつないで(ナンデ?)スケートして転んで濡れたとか、スキーに行ってナンパして雪降るゲレンデで愛を語り合ったとか・・・ほら、なんか理由があれば“しゃーねーよなー、自業自得だわ”ってそれなりに納得できるじゃない。「仕事の打ち合わせを車でハシゴしてるうちにいつの間にか風邪ひいた」じゃ、なんの話題にもなんないし、だいたいが反省のしようがない。・・・でもそう考えると、人生って「理不尽」なことだらけだよね。いい人が必ずしも好かれるわけじゃないし、待ちに待った納車の日に当て逃げされることもあるだろうし、人一倍一生懸命働いてても次の日来てみたら会社つぶれてたなんてこともあるだろうし、歩いてたら自分の理想にぴったりのイイ女が勝手にぶつかってきて気がついたら結婚してたとか(ない!ない!)・・・。こんな時は、沢木耕太郎がボクシングの輪島の闘う姿を書いた『コホーネス<肝っ玉>』を思いだす。以下ちょびっと引用。「・・・コホーネスのある男とは、ヘミングウェイのように自分の限界を守り、常に成功しつづける男のことではないだろう。コホーネスのある男とは、失敗しても、失敗しても、完膚なきまで打ちのめされるまで闘いつづける男のはずだ。」・・・早い話が、風邪に負けるな!(エンクミの声で)、理不尽に負けるな!?!!

<日記の続きを読む>