『燃えて咲く 赤いサルビア 町の花』

 上里町がふるさと創世事業の一環として「かみさと郷土かるた」をつくったのはいまから12年前。カルタの読み札の標語と絵札の絵は、町内の子供たちが考え描いた。

私は最初、このカルタの存在をうさん臭く思っていたのが、いやいやとんでもない。これが実によくできており、このカルタに目をとおすだけで、この上里町のことがとっても良く分かるようになっている。こんなところに歴史散歩の資料があったとは!

いままでここの“かみさと歴史散歩”で紹介してきました事柄もほとんどカルタになっています。

い…「いにしえの 面影残る 金窪城址」
う…「うえき市 宵までにぎわう 蚕影山(大光寺のお祭り)」
え…「江戸時代 和算の大家 今井兼庭」
た…「武田氏の ゆかりの深い 陽雲寺」
む…「むかしから 安全祈る 見透灯籠」
れ…「歴史の面影かたる 神流川古戦場」
ろ…「ロマン呼ぶ 直刀矢じり 浅間山古墳」

     

    

さらに、このカルタを使って、町中の全小学生を対象に年に1回「郷土カルタ大会」が大々的に開催されるのであ〜る!

従って子供たちはこのカルタ大会にむけて、けっこう熱心に練習をする。(もちろん不参加の子もいるが) すると知らず知らずのうちに自分の町のことがわかっちゃうのである。

みなさまがお住まいの市や町、そこの『市花』(町花)をさっと言える方ってなかなかいらっしゃらないでしょう? 上里にきてくださいまし、少なく見積もっても小中学生の70%以上は「サルビアー!」ってとっさに答えますよ。*すごい*   

       

〜第12回郷土カルタ大会〜

とき:平成12年1月23日(日)
場所:上里町多目的スポーツホール
主催:上里子供会育成会連絡協議会

1チーム3〜4人の団体戦で行われ、この日は200チーム以上の参加

会場設置:ここに敷かれてある1枚1枚の畳の上で競技が行われる。
    

会場いっぱいにうまった子供たち(応援の親は中にはいれない:撮影できたのは、実は私、審判の特権を乱用しましたのですじゃ)
    


審判も読み手も進行も町の役員(大人)。
町を挙げての大々的な行事なのである。
    


競技開始寸前の緊張感

なお、埼玉には「埼玉を知り 埼玉を愛する 県民カルタ」が存在する(=さいたま郷土カルタ) 

この大会で、高学年は「かみさと郷土カルタ」ではなく、この「さいたま郷土カルタ」で競い、上里での優勝者は県大会に出場することになる。これもなかなかおもしろい。


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