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●ルー

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 ルー(ヘンルーダ、芸香)

植えかえたばかりの苗

<魔よけ、解毒の植物>

 紀元前2世紀、ポントス王ミトリダテス6世は、毒殺から身を守るため、ルーの葉、塩、クルミ、イチジク、鴨の血、など多種の有用植物を混ぜたものを毎食後に服用し、毒の効かない体を作った。
 その後ローマのポンペウスに敗北を喫し自国内の反乱が起きたとき、家族とともに服毒自殺をはかったが、このために自分だけは死ぬことができず、近侍の者の手にかかってようやく死にいたったとつたえられている。

荒俣宏 博物誌解説

山菜とまちがえて食べると幻覚症状をおこし、走りまわることからこの名がついた。

毒・害

薬・効

症状:死にいたることはないようだが、茎の汁が皮膚に発疹をつくったり、かぶれをおこしたりすることがある。また多量に使用した場合には有毒、という記述が江戸時代から見られる。特に妊娠している人の使用は厳禁。昔は堕胎薬として使用されていたこともある。

『ヘンルーダ』は和名:『芸香』は『うんこう』と読む。

キャプション

・煎じると眼病や弱視に効果があるとされ、彫刻家や画家に愛用された。

・携帯すると魔女を見破り、女の子が身につけると男性の誘惑に乗らずにすむ。