山菜の宝庫、渡良瀬渓谷の源をつくる山々。「タラ」「コセアブラ」「タカノツメ(唐辛子のことではない)」「ハリギリ」「山サンショウ」「ミズ(ウワバミソウ)」「イタドリ」「キノシタ」などなど。豊かな山の恵みに感動と感謝である。
そしてそんな山菜にまじってさりげなく毒草も同じように新芽をふいているのだ。
食べられる、とはいえ、「イタドリ(左上)=ソレルの仲間」はシュウ酸が多いので食べ過ぎるとものすごい腹痛をひき起こす。山では山菜も毒草も同じ。山の営みの大事な一員である。
<全草> アルカロイドのプロトピン、サングイナリン、テトラハイドロコリサミン、コリサミン等
症状:この毒草を飲むと涙とだ液の分泌がふえ、心筋運動に障害があらわれて痙攣を起こすが、死亡するほどの毒性はない。 ケシ科に属するが、その特異性から「ムラサキケマン科」と分類を別にすることもある。