ヲヲspecial thanks to Alice-nekoヲヲ
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小麦刈りの頃、ルベンが畑を歩いていて、恋茄子を見つけた。彼はそれを母のレアのところにもって行った。するとラケルがレアに言った。 「あの子の恋茄子をわたしにもわけてくださいな」 夕方ヤコブが野原から帰ってくるとレアが出迎えて言った。 『旧約聖書』 -------------- |
・恋茄子(旧約聖書などで) ・まんだらげ→これはまちがい。まんだらげは ・マンドレーク→イギリスでは(イギリス名は)マンドラゴラのこと、 ・ウーマンドレイク→“マン(man)”に対しての“ウーマン(woman)” ・アルラウネ→とくにマンドラゴラの根っこのことをさす。 |
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★どんな植物? ・エデンの園のアダムが夢でイブを抱いた時、そのとき漏れた精液が地面に落ちて生まれた植物。 ・断頭台で処刑された男の精液と脂がまじって漏れ落ちた地面に生える植物。無実の罪に命を落とした人間の無念の涙と怨みが生み出した植物。それゆえにこの植物がもつ魔力が強いのか? ★何の為に使う?
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★採取方法は? 準備…採取者は長期間の禁欲生活をし、採取の前に斎戒沐浴して身を清める。なぜならば邪淫の罪に汚れた人間が近づいてくると、マンドラゴラは即察知してもぐらのように地中ににげてしまうからである。 採取の日…説がさまざまあるのでいくつかあげてみる。 マンドラゴラをみつけたら…いきなり引っこぬいてはいけない。マンドラゴラが放つ強力な魔力を一時的に弱め、動けなくするためにいろいろなことをする。 例1)マンドラゴラのまわりに剣で三重の魔法の輪を描き、樹皮に3つの十字架の印を彫りつける 例2)マンドラゴラのまわりに女の月経の血や小水を散布する。 例3)マンドラゴラのまわりで若い処女が輪になって踊ったり、みだらな冗談をいう。 いよいよ採取…人間は直接手を触れてはいけない。一匹の黒い犬を利用する。マンドラゴラが黒い色が好きだからである。 犬の首輪にながい皮紐をつけ、その反対側をマンドラゴラの根元に結わき付ける。そうして飼い主は大急ぎでその場を逃げ出す。犬は主人のあとを追いかけてくる。こうして犬が走り出せばマンドラゴラの根は引き抜かれることになる。根が引き抜かれたときにマンドラゴラは悲鳴を発する。この悲鳴はじつに不愉快な、金属と金属とが擦れ軋むような音で、うっかり耳にしようものなら人間は発狂してしまうか、その場で死んでしまうという。犬に犠牲になってもらうわけである。万が一のことを考え、ワックスで耳栓をしたり、角笛をふき鳴らして悲鳴が聞こえないようにする。 後始末…犠牲になった犬はマンドラゴラとともにその紐がついた状態で薬屋等にもっていく。ひきぬいたばかりの新鮮なマンドラゴラであることを示すためである。またマンドラゴラを引き抜いたあとの穴には、少々の食料と金貨を収めてきちんと土をかぶせておかなければならない。 |
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★★これらの伝説が生まれてきた理由としては、地面というものが生命の根源であるという考え方からであろうと思われる。成長するものの一切が大地から誕生すると考えれていた(最初の人類、アダムも土からである)ので、したがって地中からでてきた人間のような形をした植物にはなにか神秘的な力があるに違いないと考えられたのであろう。 |
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マンドラゴラ オフィシナルム(春咲) マンドラゴラ オータムナリス(秋咲) <全草、特に根> 症状:興奮、麻痺、幻覚、意識不明、昏睡。多量の服用は死に至る。 |
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