毎度! 通称『葉巻き虫(葉綴り虫)』でございます。

こちらは『仕立て屋葉巻き虫商会』、
葉っぱお仕立ての御用命はぜひ当方に! はい〜。

 

手始めに、葉っぱをくるりんと巻くのはいかがでしょう? 縦ロールになさいますか? 横ロールがいいですか?

また、細い糸で2つの葉っぱを綴りあわせるのもなかなかおしゃれかと。
厚ぼったい葉を、目に見えないような細い細い糸で綴りあわせるのは、これはちょっと熟練を要する技術なんでございますよ〜。
もちろん、薄い葉っぱの2枚折でしたら、これはもうたやすい御用で。
ちゃっちゃっとやってごらんにいれましょう

仕事が早いのが当方のモットーでございます。

御希望でしたら、バランスよく穴をあけたりカットすることもできます。
その他にお申し付けいただければレース編みもいたします。
葉脈標本のようなレースにいたしますです。
この見事なレース模様は、よそではちょっとできない自慢の技でございますんですよ〜。

いえいえ、当方、体は小さいですが、仕事は早くてダイナミックでございます。
しかも清潔にやっておりますので、廃棄物(糞)を好き勝手なところにちらかしたりはいたしません。ちゃんとまとめてかたづけてあります。

で、御用命の時期ですが、まことに申し訳ありませんが、都合によりおおよそ、初夏〜初秋、ということにさせていただいております。
期間限定にはなりますが、その時期はもう、一生懸命お仕事やらせていただきますです。はい。


なお、以下の通り、腕のいい職人をスタンバイさせてございますので、御指名いただいてもけっこうでございます。

・チャハマキ、コカクモンハマキ
・ツゲノメイガ、ワタノメイガ、セスジノメイガ
・オトシブミ、ヒメクロオトシブミ

(葉を巻いたり、つづったりして食害するもの)

また、日本国中どこへでも出張いたしますので、その点はお気遣いありませんように。

で、万が一、万が一でございますね、仕事ぶりがお気に召さないようでございましたら、(そんなことはないと自負しておりますが)、即仕事中の職人を葉っぱから引きずりだして、制裁をくわえてくださって結構でございます。仕事途中の生地(葉や茎)はすべて切り刻んでお棄てくださいまし。

本日は、御用命まことにありがとうございました。 今後ともどうぞ御贔屓に!




トゥルルルルル〜、トゥルルルルル〜  (かちゃ)

「はい! 『仕立て屋葉巻き虫商会』でございます。お電話ありがとうございます。

はい? はい、ワタノメイガの御指名ですね? 
(おいっ、指名だ!) 
で、生地は スペアミント ? 
ええ、それでしたらもう、ワタノメイガの得意中の得意分野でございます。
他に マロウ 生地も彼は得意ですが。あ、今回マロウはよろしいですか。


マロウの担当者
(このあと唐辛子スプレーの原液を浴び昇天)
  


ええっと、御希望のデザインは・・・ 
ミントのさきっぽ部分をカットしまくり。2枚折ないしは2枚重ねでできるかぎり葉を綴る。総レース編み”
でございますね? 
ええ、細かい部分は当方にお任せいただけますれば、いい感じにさせていただきます。はい。
デザインセンスはぴかいちでございます〜。はい〜。はい。わっかりました!

 

では早速伺いますので、そちらさまの御住所をお聞かせねがえませんか?

はい。 埼玉県の、、、かみさと、、、
えっ?!  埼玉の奥地の上里ですか?! あのカブトエビがいる〜? 

(ぷんぷんぷん)
もーしわけありませんが、そちらでの仕事はお断りいたしますっ!

どうしてって、、、どうしてって、あなたねぇ。
上里町っていったら、メイガの仲間を捕殺するために、なんと町中の小学生まで協力して、ペットボトルでフェロモントラップなんぞ作った町じゃあ、ありませんか!
じょーだんじゃないっ! そんなところで、仕事なんぞできますかっ! ひどすぎます!
(がちゃん!)」

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