|
柑橘系のくだものに香辛料をまぶした香りの玉です。(後には金銀陶製など手のこんだ装飾品となりました) 中世のヨーロッパで流行しはじめたもので、16世紀には流行の頂点に達しました。そのころは、香りは健康と幸せに関係があるとされ、病気は汚れた悪臭のただよう空気にふれると伝染するとかんがえられていたので、恐ろしいペストの疫病予防や魔よけのためにこういったポマンダーを身に付けたりしました。自分のまわりによい香りをただよわせることで自分のまわりにバリアーをはり、そうして、病気や魔をさけたのだと思われます。いい香りのするお守りだったのです。 |
|
前出のような歴史がありますので、欧米ではポマンダーをクリスマスや新年のプレゼントとして交換したりするそうです。手作りのポマンダーは幸福を呼ぶといわれています。フルーツで作ったポマンダーは香りが長続きするので、現代でもその用途はいろいろあります。 ・タンスの中にいれて匂いをただよわせるのと、虫よけに。 ・ロッカーにいれる ・自動車のなかに吊るす。 ・クリスマスの飾りの一部に |
|
そんなに難しくないです。この私でも作れます。作っている時の香りがまたたまりません。テレビをみながら、お気に入りの音楽をききながら、もしくはお顔のパックをしながら(!)、あたたかいお部屋でつくってみましょう。 作る時もできたときも幸せになれますように! |
![]() |
1、グローブ(詳しい説明↓) 2、柑橘類、ほかに姫りんご。(大きいりんごでもできる。今度挑戦してみよう) 蜜柑を使う時は皮のぶかぶかしていないものを。レモン、ゆず、オレンジ、ネーブル、金柑、などなど、いろいろ試してみると楽しいです。 3、ポマンダーパウダー(詳しい説明↓) 4、セロテープ 5、竹串(楊子でも) ・そのほかに紙袋、ティッシュペーパーなど。 |
丁字とも。開花前のつぼみを収穫し、花柄をのぞいて日干しにしたもの。 ![]() |
→→
だいたい2個のポマンダーで40gほど必要です。 |
![]() |
<ポマンダーパウダー> オリスルート・パウダー 大さじ1 以上をよく混ぜビンにいれ蓋をして1、2週間熟成させたもの。(こんなことなら『海苔の佃煮』の空きビンにつくるんじゃなかったなあ。はずかしー。) 今回はポマンダーパウダーを大さじ1ほど使います。 |
![]() |
![]() |
![]() |
1、まず竹串でみかんに穴をあける。(すみません。光っちゃった) | 2、あけた穴にグローブを差し込んでいきます。あとで全体が縮みますのであんまりくっつけすぎないように。5mmほどの間隔でしょうか。 | 3、ポマンダーができ上がった時、リボンをかける位置にあらかじめセロテープをはっておき、そこにはグローブをさしません。さし終わってからセロテープを剥がします。 |
![]() |
![]() |
|
4、もう一つのレモン(国産なので緑色)は、吊るすようにしたいのでヘタの部分に環を埋め込みました。 今度は全体にグローブを挿していきます。 |
かなり汁がたれますので、ティッシュなど敷いて、汚れないようにしてください。柑橘のかおりとグローブのかおりってなんでこんなに合うんでしょう! |
![]() |
![]() |
![]() |
6、できたものにポマンダーパウダーをまぶす。ちょうど“鶏の空揚げ”を作る時に粉をまぶすような感じ。あ、ちょっとまぶしすぎた。こういうときは余分な粉をはたいてください。 | 7、これを紙袋にいれて(ビニール袋ではだめ!)口をしばって、風通しのよい、温度湿度のあがらないところに吊るします。そのまま2、3週間おくとポマンダーのできあがり。 | 8、こんな感じにできあがります。リボンをかけて(これはレモンの方)、クリスマスツリーに飾ったりしてみましょう。そばを通る度にいい香りがふっとただよいます。 |