『ハーブ酒』

大収穫の秋。皆様はハーブで何を作りますか?

ずらりと並んだ、、、なんだこれは?

熟成中&熟成終了のハーブ・果実酒
(写真にはいらないのでだいぶ省略)
そのへんにころがってる空きビンを使用するので
みめよくないのは御勘弁を!

春〜夏にたくさん茂ったハーブたちを収穫するよろこびを感じる今は秋! 

花盛りの春ももちろんすてきですが、もともと口にいれるのを目的として育てている身としましては秋の喜びはひとしおです。
さああ、バジルはペーストにして、オイル漬けにして。レモングラスやミントは乾燥して。いろんなハーブのシードも忘れずに。ハーブワインも作って、ビネガーにオイルに、、、。
秋は種まきや植えつけとも重なって大忙しです。でもこういう忙しさはなんだかわくわくしてはりきってしまいます。

さて、私はさらに、収穫したハーブをつかって『ハーブ酒』もつくります。

私の祖母はこの果実酒や薬用酒を作るのがとっても上手で、田舎にいくたびに“おばあちゃんのおうち”の押し入れをあけると、そこにはたくさんの瓶に手製のお酒がつくられてあり、まるでその押し入れは宝物入れのようでした。子供心に「おばあちゃんってかっこいいなあ、すごいなあ、お酒おいしいなあ。*こらこら*」と思いました。わたしが今こうやってハーブ酒をつくるのはそういった祖母と(もう亡くなりましたが、それ故に)ずっと繋がっていたいからかもしれません。
技術や味はまだまだ祖母の足下にも及びませんが、おかげさまで結構楽しめるようにはなってきました。

しかもこれは飲むだけでなく、芳香剤、うがい薬、殺虫剤、調味料、入浴剤、虫除け、傷薬、、、といろいろなシーンでつかえることに気が付いたのです。保存もとってもききますし(すでに11年ものもある)、作り方も簡単ですし、よろしかったらみなさまもやってみませんか? ただし、むっちゃくっちゃ作ると我が家のように置き場所がなくなって家の者のヒンシュクをかいますが。

■ハーブ酒、基本の作り方

『容器に1/4〜いっぱいのハーブ+35度以上のアルコール』、が基本です。

私はハーブ酒には基本的にお砂糖をいれません。甘味は飲むときに足せばいいと思うし、また飲むだけでなく他のことにも使用したいからです。ハーブが少ない時には容器を小さいものにすればいいのです。(サフランなど) ハーブは生でもドライでも。 アルコールは梅酒を作る時によく使うホワイトリカーが手にはいりやすいでしょう。その他は無味無臭のウオッカがお勧めです。とはいえ、様々な種類のお酒を使ってみるのも面白い味になります。慣れてきたらいろいろ実験してみてください。
我が家の梅酒&ひめりんご酒は薩摩焼酎(25度)でつくりますし、コーヒー酒にはラム酒がまじっています。くこ酒はブランデーで、バジル酒&朝鮮人参酒は清酒でつくります。

常温に置いてときどき振りながら熟成は最低2週間。飲むとき(使用するとき)は必ず漉してから。よーく洗ってもときには虫がまぎれこんでたり、ゴミがでたりしますので。

ではでは、おすすめハーブ酒を紹介しますね。

★セージ&タイム酒  

セージとレモンタイムの枝(分量・作り方は基本通り) 漉して別容器にいれかえる。コップに小さじ1杯ぐらいお酒をいれてぬるま湯をそそぎ、うがいをする。冬の風邪防止に効果あります。

飲用→カップに小さじ1〜大さじ1をいれ、熱湯を注ぐ。はちみつを好みの量いれてどうぞ。鎮咳に効果があります。甘味にはちみつを使うのがポイントです。

★レモングラス&ローマンカモミール酒

レモングラスとローマンカモミールの葉(分量・作り方は基本通り)

飲用→セージ&タイム酒と同様に。気分がゆったりします。

入浴剤→沸いたお風呂に200cc程のお酒をいれる。良い香りで体があたたまります。

★オーデコロンミント酒

オーデコロンミントの枝 (分量・作り方は基本通り)

虫除け→これは最高の小バエよけになります。スプレー容器にうつして三角コーナーなどにふきかけてください。お掃除の最後の仕上げにもいいです。(窓にとまっていた大きな蠅にも吹き掛けたらみごとしとめました)

入浴剤→レモングラス&カモミール酒と同様に。

 ※これは飲用にはしません。飲用にするときはペパーミントでお作りください。

★唐辛子酒

乾燥した市販の唐辛子を砕いて( 分量・作り方は基本通り) 熟成したら漉してスプレー容器にいれる。

殺虫剤→これぞ噂の強力殺虫剤。ハーブに直接かかっても大丈夫なので、春から夏にかけてばしばしつかいました。(もうこれだけしか残っていない。)アブラムシ、ヨトウムシ、ハダニ、、、。これがないと我が家で無農薬栽培は不可能です。

飲用→え? 飲めるの? はい。飲めます。もともとはロシア土産の唐辛子ウオッカがヒントなんです。体をあたため、血液をさらさらにするそうです。

★これからのお勧めハーブ酒

金木犀の花酒、すだちやカボスやゆずなどの酒(入浴剤に最適です)、はまなすの酒(これがまたなんともおいしい。基本分量に砂糖をハーブの量の1/4〜1/5ほどくわえます)

自家製のハーブ酒で、冬の寒さと憂鬱をのりこえましょう! おおっ!

  


==ブラウザのクローズボックスでこのウインドウを閉じてください==