ハーブガーデン訪問『蓼科ハーバルノート』

あこがれの
美しい優しいハーブ園が
1999年の夏、、、消えた。
(訪問月 8月)

 生れて初めてハーブ(厳密にいうとミント)に出会い、すっかりその魅力にとりつかれてしまったわたしが、最初の参考書として購入したのが、蓼科ハーバルノート監修の『ハーブハンドブック:池田書店』でした。手帳型だったので、これをカバンに入れていろいろなハーブ園&ショップ巡りをしました。
(今は表紙もとれて書き込みいっぱい&よれよれ状態になってます)
いつか、この手帳に載っているハーブたちを実際に見に「蓼科ハーバルノート」にいってみたいというのがそのころの夢だったのです。

 その夢は程なく叶いました。八ヶ岳を臨む、落ち着いた別荘地の林の中に広がる3000坪のガーデン。
感動したのは大人だけでなく、カモミールの茂みのなかから「いいにおいがするー」といって出てこなかった息子。ガーデンのなかで見事な循環が考えられていて、生命のあるものを「無駄」にはしないという心遣い、そして気負いのないスタッフの笑顔。豊富な、しかもスタッフのやさしい心を移したような商品の数々。ここで買い求めたのが初めてのハーブグッズになるかもしれません。アロマポットとオイルでした。
私の憧れはけっして破れたりしませんでした。すばらしいガーデンの一つとしてしっかり記憶されたのです。

 そして、月日はあっと言う間に流れ、、、。
1999年の夏、久々に蓼科に行くことになり、再びあこがれのハーブガーデンを訪れることができる喜びに舞い上がっておりました。
しかし、、。
『三井の森』にはいってまず目についたのはブルトーザーで更地にされた地面。
「あれ、ここに、ここにあったガーデンは?!」
テニスコートの隣に開拓小屋風の建物があるだけ。
なんと、7月22日に、あこがれの美しいやさしいハーブガーデンは消えてしまっていたのです。

 ショップとして残った小屋(もともとこの小屋から出発されたのですが)には、スタッフの人がいらして、狭くなったとはいえ、品数の豊富さは変わらないように思いました。笑顔や応対の仕方も変わりません。小屋の横のクルミの林では、木漏れ日をあびながらお茶をいただくことができます。この日いただいたのは冷たい「フェアリーズガーデン」でした。

おいしかったです。

おいしかったんですが、、、。

でも、なんだかいただいているうちに切なくなってきちゃったんです。

あのガーデンがなくなっちゃったなんてー。
なんでー? あんなすてきなものを残せないなんて、悲しいなあ。

 本や雑誌などで紹介され、みなさまが良くご存じの『蓼科ハーバルノート』はもうありません。
1999年の夏からは新たに『HERBAL NOTE simples(ハーバルノート シンプルズ)』と名を改め、再出発されることになりました。
ガーデンがあった時のように、訪れた人誰もがゆっくりとくつろげるスペースになるには、またこれから時間がかかるかと思います。でもその分メールオーダーを充実させたり、小さな寛ぎの空間を工夫したり。
(HPもあります→http://www.herbalnote.co.jp

お店で通販のカタログ(無料)を手にし、私が「このカタログ、いただいちゃってもいいんですか?」と聞いた時、
「ええ、どうぞどうぞ。でも字がいっぱいで、字しか書いてませんから、どうかお店で実物をゆっくり御覧になっていってくださいね」
と答えて下さったスタッフの方の笑顔があるかぎり、ここSimples(シンプルズ)は、さら人肌の感じられる暖かな空間でありつづけるのだと思います。

ショップ レストラン オーガニックガーデンのこと
<ショップの案内パンフレットより>

■ショップ

最近の8年間は別荘地r三井の森」のテニスコートクラブハウスで営葉して参りました。

ここでも、ほんとうに多くのお客様に愛されましたが、周辺の分譲別荘開発という変化のため、私たちはハーバルノートの生まれた場所に戻ることに致しました‐このショッブは、木造の開拓当時の家屋をそのまま大切に使っています。

HERBAL NOTE simples(ハーバルノート シンプルズ)と名を改め、さらに私たちらしい、シンブルて優しい商品を揃えてゆきたいと考えています。畑からのハーブたちも、たさん並ぺることができるでしよう。

旧スペースでは、車椅子ででいらっしやる場所がありましたが、シンプルズでは、ご不自由をお掛け致します。お許し下さい。もう少しお時間をくださいますよう。その分、メールオ一ダ(通信販売)を方充実させてゆくつもりです。

  

■オーガニックガーデン

3000坪のガーデンと林は、この夏消えました。ショップと同じ理由で、私たちには守る時間が足りませんでした。

それでも多くの櫨物は移植しし、新たなガ一デンの始まる日まで、守られています。そして、名たちの関わる病院や複祉作業施設にその一部を差し上げました。

ゆっくりと育ったオーガニックガーデンは、たくさんの「種」を残してくれました。大地に木の枝で設計図を直接描くようなおおちかなここの発想は、いくつかもの優しい、柔らかなガーデンを生む「勇気」のもととなりました。

そしで私たちにば、3冊のハーブの本と、四季の庭での毎日の手触りと、香りと、汗を流したここちよさが、心と身体にしっかりと残ったのです。

■ワイルドデイジーカフェ

(Wild Daisy Cafe)

店内に10席、くるみの木のカウンタ一に小さな椅子、どっしりと座るのではなく、ちょこんととまりながら、店内を見渡せる空間を作ります。お茶を入れるのもよく見えます。

私達が8年間の留守をしている間に、まわりの木が大きくなって、緑のテントを広げてくれました。ここにもテーブルがあります。ここはFine dayという愛称をつけました。お天気の日が一番のいごこちです。

カフェでは、野菜、卵、牛乳、チーズまて。肉や痛魚は使用しません。この土地の恵みの野菜をたっぷクりと召し上がってほしいのです。調理もシンプルに、そのものの味を妹わっていただきたいのです。もちろん、あのおいしいパンたちも、もうすぐ焼きはじめます。

このカフェは、できるかぎりオーガニック、無添加の食材を使い、提供方法、ゴミなどにも心を配る“グリーンカフェ”です

■シンプルズ■

Simples(シンプルズ)は、さら人肌の感じられる暖かな空間となりました。きっと、ほっとなさると思います。

最近、雑誌でご御覧になった建物や庭ではありません。ずっと以前に多くのお客様に借しまれて、一度閉じた店を、今度はカフェとともに再現したものてす。ぜひ一度、お出掛け下ださい。

オールシーズン0PEN

9:00〜18:00
毎週水曜日定休
5月の連休・7月下旬〜8月末は無休
年末年始の一週間は休園

ワイルドデイジーカフェは、8月下旬より0PENの予定です。

長野県茅野市豊平10284
TEL.0266−76−2282
FAX.0Z66−76−6416

1999.7.22.

  


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