『スイートハーブ・メキシカン』

ステビアより甘いハーブ

我が家には、ちょいとダイエットが必要な人物が若干1名いる。

せめてコーヒーにいれる砂糖は人工甘味料にしたり、できるだけ糖分をひかえたりしてはいるのだが、なにしろ食べる量が違うので(、、、だいたいそんなに作んなきゃいいんだが) 無駄な抵抗である。

その“若干1名”がいわく、
「ハーブで、ダイエットに効くのがあるんだって?」
なんじゃそりゃ? と思ったら、どうやらステビアのことらしい。
「ねえ、育ててよ。甘いのほしくなったらそれのお茶を飲めばいいだろうし」

ふむ。ステビアはみんな育ててるじゃん、つまんないよー、どうせならステビアよりもっと甘味が強いのを育てたほうが効率的(?)だし、、と、本来のひねくれ根性丸出しのなか、頭にうかんできたのはなけなしで聞きかじりのハーブの知識。

『Lippia dulcis は蔗糖の1000倍の甘味を持っている。ステビアは蔗糖の250〜300倍』

おおお! Lippia dulcis の勝ちぃぃ!

ということで、
これが Lippia dulcis
『スイートハーブ・メキシカン』

実はお馴染みのレモンバーベナの近縁種
ひとつひとつの花はこんな感じです。1センチぐらいの大きさしかありませんが、よーく見るとなかなか可憐な白い花です。

花が終るとこのような“まつかさ”みたいなものが残ります。ひだのようなものの集合で、このひだのひとつひとつの中に種ができています。指でさわるとほろほろっとくずれます。

早速、お茶にして(生の葉を5、6枚・お湯カップ半分・時間3分)飲んでみたら、、、。

「とろりとしてるねえ。青臭くなくて、特にかおりもないけど、飲みやすいんじゃない?」
「、、、甘くないよっ!」

そう、シロップみたいな甘さになるかと期待していた我々は、すくなくともその点についてはがっかり。しかし、漉し器に残った葉っぱを1枚かんでみてびっくり! 

「あっまーーーーーーいっ!」

というわけで、我が家のスイートハーブ・メキシカン茶の正式な飲み方は『葉っぱを噛みながらお茶を飲む』、になりました。

え? ダイエット効果は って?  あはは。 聞かないでください〜。 (^^ゞ

      

【スイートハーブ・メキシカン】 Lippia dulcis

育て方:我が家のはミントのように茎がどんどん地上をはってふえていきます。はって地面についたところから根がでてきます。中心になる茎は木質化します。乾燥、日当たりが好きで、6〜8月が花盛り。根がでたところをわけて増やしたり、挿し木もできます。(こぼれ種でも発芽します) 管理は難しくないですが、わさわさ増えて行きますので、どんどん利用してください。寒いのがきらいなようなので、冬はきりもどして温室か日の当たる温かいところに入れます。

利用法:甘い葉っぱを噛んだり、お茶にしたり、香りを楽しんだり。生の葉っぱより火を通した葉のほうが甘味が強いです。薄荷飴のような味です。風邪でのどや鼻がぐすぐすするときにもいいです。

シロップの作り方(ステビアも同様)
刈り取ったスイートハーブ・メキシカンを水洗いし、カラカラになるまで乾燥させる。 この乾燥させたものをたっぷりひとにぎり(25〜30gぐらいかな)、鍋にいれて、1リットル程の水を加える。この水が半量になるまでごく弱火でとろとろ煮込む。出来上がったものをこして完成。

  


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