ビューグル=アジュガ=西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)。これらとは思いもかけないおつき合いになったのです。 |
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私は実は『十二単(Ajuga nipponensis Makino)』が欲しかった。で、とあるフラワーパークの苗販売コーナーにて、名札に『十二単』と書いてあるちいさな苗を発見。やった!とばかり即購入。ところがところが、育てているうちに、なんだか花の色が違う。葉っぱが違う。私の知ってるものではないっ! じゃあこれなんなの?という事態にいたったのである。
我が家で生育中のもの【葉】紫のつよい緑色、スプーン型ですべすべしている
【花】みごとなまでの紫、花房は大きく20センチほど立ち上がる。
わたしの知ってる十二単【葉】緑がかった紫色、スプーン型で全体に白い毛がめだつ。ふわふわしたさわりごこち
【花】白っぽいうすいむらさき、花房は10センチほど。*日本特有のものである*
和のハーブ(薬草)を集めたかったのに「なんだあ、違うじゃないかあ」、と苗屋をうらみ悲嘆にくれていたのだが、しかしなんとこの花の色のみごとなこと! メドウセージやローズマリーにまけない紫なのである。 |
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![]() 花のドアップ 香りはほとんどありません。 |
で、この色にすっかり魅了されて、『十二単』はどっちでもよくなってしまったのだった。(とにかく青系の花に弱い) 育てている場所:ハニーサックルの根元、日陰で西日しかあたらないちょっとじめっとしたところで、実にいきおい良く勢力をのばしています。もちろん冬もそのまま越します。花どきはちょうど今頃。我が家では満開なので目がぴかぴかするほどの紫でいっぱいです。ちょっと条件の悪い場所のグランドカバーにいかかでしょうか? ハーブとしての薬効:血圧を下げる効果があるので若葉をサラダにいれてどうぞ。ぴりっとした苦み以外は特徴のない味です。『十二単』のほうは胃の薬になります。 |