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◆「本の風景社」について◆
2000年ころから10年ほどの間、個人の出版活動を請け負うことを仕事のひとつにしていました。いわゆる「自費出版」というものですね。最近の編集組版や出版印刷技術はパソコンが主体なので、それなで私が習得してきた知識や経営方法の延長線上にあることもありましたし、五十歳を越えた頃から、これからはやりたいことだけを仕事にしたいという気持ちが強くなってきたこともあります。
もちろん、実際のビジネスとなると「やりたいこと」と「その仕事の適性・才能があること」はまったく別のことですから悪戦苦闘の日々が続いてしまうわけですが、それでも最近ほぼ休止の状態になるまでの期間に100点以上の自費出版の仕事をしました。個性豊かな著者の方々との出会いも楽しい体験でしたが、出版される本の中身が驚くほど種類豊かで、歴史、経済、芸術、科学などの研究書から旅行記、マンガ、詩集、小説、翻訳まで、ありとあらゆる精神世界の現象が個人の関心の対象になっているのがわかりました。これは思いがけない経験でした。
「本の風景社」という社名は、これ以前からかかわっていた自費出版ネットワークという団体が一時期発行していたPR誌のタイトル「本の風景」から拝借しました。
◆「株式会社エヌケイ情報システム」および「エヌケイ情報」について◆
ということで、出版社「本の風景社」は2015年くらいからはほぼ休業状態でしたが、株式会社エヌケイ情報システム自体は、私が40歳代の初めに起業した会社です。業務内容としては当初から「中小企業の情報システムを作成する」ことでした。当初は、管理工学研究所の「桐」というデータベース管理ソフトを使用したシステムが主でしたが、やがて、SQLサーバーなどの本格的DBを使用するようになり、マイクロソフトのACCESS(ADP)などを使用したクライアントサーバー型のかなり高機能なシステムを作成することになりました。これも2017年7月「株式会社」としては終了しました。現在は「エヌケイ情報」という個人企業として活動しています。
上に述べたように、ここ数年は新規顧客の開発依頼はほとんどうけていませんが、会社としての機能が終わった現在でも、長年続けてきた数社の業務のメンテナンスや新規業務開発・修正開発に携わっています。30年近く、こうした開発業務をやってきて感じることは、情報機器がこれだけ身近に使われるようになってきた半面、実際のビジネスの現場では、いわゆる「プログラム」どころか「機器のインストール」などかなり初歩的な操作も含めて<コンピュータリテラシー>の普及は進まないということです。これは、ひとつには、関心の持てない問題は避けてしまうという人間の本質がありますが、仕事=業務分野の専門性が極端に進んできたという面もあります。