宇治川を歩く


  
天ヶ瀬ダム(鳳凰湖)

京阪宇治駅からガーデンズ天ヶ瀬行きのバスに乗って、終点で下車した。
天ヶ瀬ダムを見学するのは小学校時代の遠足以来であった。

「鉄道ファン2000年8月号」に高橋弘氏が「宇治川おとぎ電車ばなし」を寄稿されているが、その「おとぎ電車」の路線(天ヶ瀬〜堰堤<えんてい>)は昭和35年(1960年)5月31日に運転休止となり、現在はダム湖の下に眠っている。

高橋氏は40年前を振り返り「崖上の高い所から水辺の低い所まで、良い撮影位置を求めて、軽々と動き回れた自分を懐かしく、不思議にさえ思う」と回想されている。

志津川発電所跡と天ヶ瀬ダム

「おとぎ電車」の天ヶ瀬駅は天ヶ瀬ダム(建設省<1964年完成:高さ73m、長さ254mのアーチ式ダム>)と志津川発電所の中間にあったらしい。
京都市生まれ(現在は滋賀県在住)のY氏が、子供のころに何度か「おとぎ電車」に乗ったことがあると言っていた。

「おとぎ電車」は、元々が電力会社の作業用線だけに軌間は610mmだったという。
これは、たしか糸魚川にあった東洋活性白土のゲージと同じである。

旧宇治電貨物線ルート(1)

つぎに、天ヶ瀬ダムから宇治川の右岸に沿って下流を目指す。
ここは、宇治電(現在の関西電力株式会社)の貨物線(軌間762mm)が走っていたところである。
現在は東海自然歩道の一つということで、手軽な散策道になっている。

「宿りきと思ひ出でずば木のもとの旅寝もいかに寂しからまし」

旧宇治電貨物線ルート(2)

関西電力宇治発電所の放水路付近を撮った写真だ。写真には写っていないが、この右側に(宇治川発電所の)工事竣工記念碑があった。

この放水路の左側の道路に沿って旧宇治電の貨物線が走っていたようだ。