房州低名山
房の大山
歩く会は
2018年3月27日房州低名山の「房の大山（193m）」に登った。9:30にJR川崎駅東口アコムビル前集合。鎌倉の住民2名は安井氏のワゴンででか
ける。川﨑で東京組をピックアップ、海底トンネルで木更津に渡る。東京湾アクアライン経由で館山道木更津南JCTを通過後南下し、約１km地点の分離帯を
左に入った羽鳥野高速バス停留所で
千葉の住民をピックアップ。最終目的地の房総大山の登山口である坂田（ばんだ）海
岸までは、自家用車に相乗りとする。
途中、富津で「浅間山（せんげんやま）砂利採取跡地」の脇を通過。以前は標高が200メー
トルほどの山だったが、砂利採取
に利用されて跡地が残った。千葉県と富津市はメガソーラーの誘致に乗り出し、2013年2月にグリーンパワー社など2社の事業者を選んで東日本最大のメガ
ソーラーが設置された
という。グリーンパワー社は京セラのモジュールを使い42.2MW出力。敷地内を横切るように敷設されている、66kVの特別高圧送電線に連系している。
発電した電力は、すべてFIT契約で東京電力に売電する。ただ館山自動車道からはこのメガソーラーは一段高いところにあり見えない。その向こうの砕石採集場跡地だけが見え
る。Google地図で初めてパネル群が目に入る。
館山市街から州崎へ向かって県道257を進み、天丼の昼食を伝平でとる。食後出発。「矢尻の井戸」で行きすぎに気が付き引き返す。ちなみに「矢尻の井戸」
とは伊豆から船で逃れ、ここに上陸した頼朝が喉が乾いたと矢尻で地面をつつくと、水が湧き出たといわれるところだ。現在も古井戸がある。「やまと丸観光定
置網入
口」看板の立っている所にある坂田バス停まで引き換えし、W.C.近くの駐車場脇に駐車。ここから大山を望むと山頂は手前の尾根に遮られて見えない。
坂田（ばんだ）海岸の南側の集落に入る狭い川沿いの道を進むと、民宿「庄次郎」に突き当る。民宿につぶつかっ
て左折し、塀にそった幅50cm程の狭い道の先に、篠竹の林が有
る。その篠竹の隙間が登山口。篠竹の林を抜け、マテバシイの尾根道に出るまでの30分間は急な登りだ。山道は粘土質の山体のため、滑りやすく、ロープが急
斜面に用意されてい
る。尾根道は比較的楽な30分程の登り。
右手の谷底に残土埋め立て場があり、重機の騒音が間断なく湧き上がってくる。この埋め立ては2011年12月の千葉県の許可以降残土の埋め立てが行われて
おり、処分場が山の上部に位置しているという構造から、雨水等により自然環境への負荷の高い排水が市街地に流出する可能性が懸念されるとして反対運動が起
きている。
最後はロープの助
けが必要な急登。一等三角点のある山頂は房州低名山 房の大山 193.6mとある。山桜のある南側の樹林の中には廃屋があり、見晴らしは無いが、開けて
いるところでも春霞がかかって大島も三浦半島も見えない。山頂には旧軍の高射砲台のコンクリーと基礎が残っている。
予定ではルート図のように帰路は西尾根のルートをとって下山するつもりであった。全長3.31km、高低差205mと見積もったが、残土埋め立て工事のた
め、西尾根に移動する道があったと思しき所にはロープがあり立ち入り禁止になっている。根木西バス停に下るルートを少し下ったところで
Viewrangerでトラック記録を確認すると東向きの尾根道に入っていることが確認できた。これでは自分達の車には戻れない。やむを得ず、元来た道を
引き返す。
山頂で
海岸沿いにJR浜金谷駅に向う。2007年4月の坂東巡礼時は内房線館山駅近くのホテル・マイグラントから館山駅で列車を待つより早いと3km歩いて那古寺に向かったことを思い出す。
JR浜金谷駅で千葉組と分かれる。鎌倉・東京・横浜組は東京湾フェリーを使って金谷から久里浜に渡り、鎌倉で蕎麦の夕食で反省会。
参加者：和田、秦、榎本、加畑、安井、石田、青木計7名。
November 10, 2017
Rev. March 31, 2018