玉縄の竜宝寺

七里浜から国道1号線に出る近道は県立フラワーセンター前を通る玉縄の道である。この道沿いに陽谷山龍宝寺と号するいう曹洞宗の寺がある。開山は泰 絮(たいじょ)。本尊は釈迦如来。源実朝、北条綱成、氏繁、氏勝の位牌、新井白石の碑などがある。境内には重要文化財の石井家住宅もある。石井家は後北条時代の地侍から発した旧家で近世にはこの地の名主を勤めてきた。茅葺の「三間取り四方下家造り」の農家は江戸中期、元禄時代のものといわれている。本来は甲州街道沿いの鎌倉市関谷1575にあったものを住職が移設したものである。

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竜宝寺の山門 (October 2, 2002)

広報かまくらによればこの竜宝寺山門前に1942年から終戦まで情報収集を目的とした海軍直轄の捕虜収容所があったという。終戦時には135名の捕虜が収容されていたそうである。

August 16 2002

Rev. October 2, 2002


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